第101回 助産師国家試験 午前問題(1 - 30問)
問 1
老年期の女性における健康課題のうち、エストロゲンの補充によって予防効果があるのはどれか。
  1. 骨盤臓器脱
  2. 骨粗鬆症
  3. 卵巣癌
  4. 認知症
2
問 2
正常の卵巣機能をもつのはどれか。
  1. アンドロゲン不応症
  2. Turner〈ターナー〉症候群
  3. Asherman〈アッシャーマン〉症候群
  4. Klinefelter〈クラインフェルター〉症候群
3
問 3
感染症発生動向調査における性感染症〈STI〉の報告数の年次推移を図に示す。
問3の画像
Aに該当するのはどれか。
  1. 淋菌感染症
  2. 尖圭コンジローマ
  3. 性器クラミジア感染症
  4. 性器ヘルペスウイルス感染症
1
問 4
出生直後の正期産新生児の血液中免疫グロブリンについて正しいのはどれか。
  1. IgA高値は胎内感染を示唆する。
  2. IgEは母体から経胎盤移行したものである。
  3. IgG高値は児の原発性免疫不全症候群を示唆する。
  4. IgMは主に児の体内で産生されたものである。
4
問 5
胎児の器官形成期に影響を及ぼす催奇形性因子と児に与える主な影響の組合せで正しいのはどれか。
1.
葉酸欠乏
爪の低形成
2.
ワルファリン
骨端形成異常
3.
サリドマイド
白内障
4.
フェニトイン
歯牙の着色
2
問 6
妊娠後期において、胎児のwell-beingが良好と評価できる数値はどれか。
  1. AFI 2.0
  2. 胎児心拍数基線 80bpm
  3. 胎児心拍数基線細変動 5bpm以下
  4. BiophysicalProfileScore〈BPS〉 10点
4
問 7
胎児および乳児の体重に占める体液成分の割合の変化を図に示す。
問7の画像
Aに該当するのはどれか。
  1. 血漿
  2. 間質液
  3. 総水分
  4. 細胞内液
4
問 8
分娩第1期の活動期における助産師の対応で適切なのはどれか。
  1. 胎児心拍数陣痛図の陣痛波形を子宮口の開大を推測する情報の1つにする。
  2. 子宮収縮を触診する際は恥骨直上付近から触れる。
  3. 産婦が痛みを訴えてから産痛緩和を行う。
  4. 産婦に陣痛持続時間を記録するよう促す。
1
問 9
全身の血管の走行を図に示す。
問9の画像
経腟分娩後の弛緩出血に対する子宮動脈塞栓術を行う場合に、カテーテルを血管内に挿入するために穿刺する血管で適切なのはどれか。
  1. A
  2. B
  3. C
  4. D
4
問 10
仰臥位で内診した場合の、分娩経過に伴う児頭の最大周囲径の骨盤内での位置と回旋を図に示す。
問10の画像
正しいのはどれか。
  1. 第1後方後頭位
  2. 第2後方前頭位
  3. 第1前方前頭位
  4. 第2前方前頭位
4
問 11
Aさん(38歳)は、産後3か月で母乳育児を行っており、経口避妊薬による避妊を希望している。
Aさんに提供する情報で正しいのはどれか。
  1. 「コンドームの方が避妊効果は高いです」
  2. 「母乳育児中は避妊の必要はありません」
  3. 「内服開始は産後6か月以降が推奨されています」
  4. 「経口避妊薬の内服は母乳分泌量に影響しません」
3
問 12
Aさん(35歳、1回経産婦)。8年前に女児を正常分娩した。今回の妊娠経過は順調であったが、妊娠40週2日、分娩第2期に胎児心拍数が低下し、会陰切開後に体重3,980gの男児を吸引分娩で出産した。分娩時の総出血量は400mLであった。産褥1日、母児同室が開始され、児の吸啜は良好であった。Aさんは「2人目なのでもっと楽に産めると思っていたが、吸引分娩なんて思ってもみなかった。久しぶりの育児で、戸惑うことが多い」と疲れた表情で助産師に話した。
Aさんへの対応で優先されるのはどれか。
  1. 育児指導を行う。
  2. 授乳を介助する。
  3. バースレビューを行う。
  4. 貧血の症状を確認する。
3
問 13
正期産で出生した新生児。妊娠期および分娩期に異常な経過はなかった。出生時のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点であった。バイタルサインに問題はない。肥大した陰核の下部から出生直後に排尿があった。鎖肛はない。医師から児の両親に対し、外見のみでは性別判定が難しいため、出生証明書には性別不明と記すことが伝えられた。
日齢1での両親への対応で適切なのはどれか。
  1. 両親が妊娠期に希望していた性別の児として扱う。
  2. 性別判定をするために精査が必要であると伝える。
  3. 両親が新生児期の性器手術を選択できることをケアの目標とする。
  4. 性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の対象になると説明する。
2
問 14
母子健康包括支援センター〈子育て世代包括支援センター〉について正しいのはどれか。
  1. 妊娠・出産包括支援事業とは別に事業を実施する。
  2. 平成28年度(2016年度)に全市町村に設置された。
  3. 妊娠前から子育て期にわたる支援を行う。
  4. 不妊治療を行う。
3
問 15
350床の病院で助産師外来が行われている。助産師外来のケアの方針は病院のホームページ上に提示し、妊婦のリスク評価は医師が単独で判断している。担当する助産師は実践能力について評価した上で決定され、勤務シフトの中に助産師外来担当者の配置が設定されている。助産師外来におけるケアの質を評価することとなった。
改善を行う必要性が高いのはどれか。
  1. ケアの方針を提示する媒体
  2. 妊婦のリスク評価の方法
  3. 助産師外来担当者の選定方法
  4. 助産師外来担当者の勤務シフトの設定
2
問 16
助産師が行う業務とそれを規定する法律の組合せで正しいのはどれか。
1.
産婦の内診
母子保健法
2.
助産所の管理
医療法
3.
妊娠継続の相談
母体保護法
4.
乳児家庭全戸訪問
児童虐待の防止等に関する法律
2
問 17
A助産師は助産所を開業予定である。助産所の建物は地下1階、地上2階建てで、分娩を取り扱い、産褥入院も計画している。
助産所の構造設備で正しいのはどれか。
  1. 母子の入所室は地下にした。
  2. 個室の床面積は4.3m2にした。
  3. 分娩室の床面積は12m2にした。
  4. 入所室の収容人数を10人とした。
3
問 18
産科医療補償制度について正しいのはどれか。
  1. 分娩機関ごとに制度加入の手続きを行う。
  2. 分娩に関連した母親の後遺症は補償対象になる。
  3. 在胎週数35週未満の早産児は補償対象にならない。
  4. 子どもが生後3か月で死亡した場合は補償対象になる。
1
問 19
分泌期の子宮内膜の変化で正しいのはどれか。
  1. Naboth〈ナボット〉囊胞の形成
  2. グリコーゲンの増加
  3. 核分裂像の増加
  4. 扁平上皮化生
  5. 偽重層化
2
問 20
Aさん(35歳、女性)。ダグラス窩に10cmの卵巣囊腫がある。妊娠を希望している。Aさんは疾患について「妊娠や出産に何か影響がありますか」と質問した。
Aさんへの説明内容で適切なのはどれか。
  1. 治療より妊娠を優先した方がよい。
  2. 妊娠期には卵巣の腫瘍マーカーは低値を示す。
  3. 妊娠中は手術ができない。
  4. 助産所で出産できる。
  5. 経腟分娩で胎児の下降障害のリスクがある。
5
問 21
50歳の未産婦。2か月前から不正性器出血があり、細胞診による子宮体癌の検査を受けた。その日の夜に38.3℃の発熱があり、下腹部の中央に痛みが出現したため産婦人科を受診した。排尿時に痛みはなかった。
この状況で最も考えられる疾患はどれか。
  1. 異所性妊娠
  2. 子宮内膜炎
  3. 腎盂腎炎
  4. 虫垂炎
  5. 膀胱炎
2
問 22
男性不妊について正しいのはどれか。
  1. 造精機能障害は男性不妊の50%を占める。
  2. 造精機能障害ではテストステロンが上昇する。
  3. Huhner〈フーナー〉試験は精子の受精能をみる。
  4. 無精子症は前進運動精子が32%未満のものをいう。
  5. 乏精子症は精子数が1,500万/mL未満のものをいう。
5
問 23
羊水量が少ない場合に形成が阻害される胎児の臓器はどれか。
  1. 食道
  2. 大腸
  3. 腎臓
  4. 膀胱
2
問 24
血中hCG〈ヒト絨毛性ゴナドトロピン〉が妊娠週数における基準値よりも高値である場合に考えられるのはどれか。
  1. 流産
  2. 子宮筋腫
  3. 胞状奇胎
  4. 前置胎盤
  5. 妊娠糖尿病
3
問 25
授乳中の母親に使用した場合に児への影響が少ない薬剤の特徴で正しいのはどれか。
  1. 脂溶性が高い。
  2. M/P比が高い。
  3. 分子量が小さい。
  4. 生物学的利用率が高い。
  5. 血漿蛋白結合率が高い。
5
問 26
更年期障害に対するホルモン補充療法を行う際に、慎重投与あるいは条件付きでの投与が可能なのはどれか。
  1. 原因不明の不正性器出血のある者
  2. 子宮内膜癌の既往のある者
  3. 心筋梗塞の既往のある者
  4. 脳卒中の既往のある者
  5. 乳癌の既往のある者
2
問 27
Aさん(28歳、初妊婦)。胎児推定体重は妊娠24週時点では正常範囲であったが、その後の妊婦健康診査で次第に発育が不良となり、妊娠34週の時点では胎児推定体重の標準偏差が-2.5SDとなった。Aさんの妊娠24週から妊娠34週までの2週ごとの胎児推定体重の推移を図に示す。妊娠時期に応じた胎児推定体重の平均および±2.0SDの範囲が図中に示されている。
Aさんの胎児の推定体重の変化を示すのはどれか。
1. 2.
選択肢1の画像選択肢2の画像
3. 4.
選択肢3の画像選択肢4の画像
5.
選択肢5の画像
3
問 28
トキソプラズマ感染症で正しいのはどれか。
  1. 妊婦の尿検査で診断する。
  2. 胎児への感染は産道感染が多い。
  3. 妊婦の初感染は胎内感染のリスクが低い。
  4. 出生時に症状がなければ先天感染は否定できる。
  5. 感染した動物の生肉の摂取によって母体が感染する。
5
問 29
子宮双手圧迫法で正しいのはどれか。
  1. 両手で子宮底部の輪状マッサージを行う。
  2. 子宮体部を両手で把持し、左側上方に圧迫する。
  3. 腟内にガーゼを充塡し、腹壁上から子宮体部を圧迫する。
  4. 片手で恥骨直上を圧迫し、他方の手で子宮体部を圧迫する。
  5. 片方の手拳を前腟円蓋部にあて、他方の手を腹壁上から子宮体部にあてて圧迫する。
5
問 30
正期産で出生した男児の出生後24時間以内に認められる臨床症状のうち、早急に対応すべき所見はどれか。
  1. 頭蓋癆
  2. 結膜下出血
  3. 肉眼的黄疸
  4. 周期性呼吸
  5. 停留精巣
3
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