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第87回 助産師国家試験 - 午後問題[1 - 30問]

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次の文を読み〔問題1〕、〔問題2〕、〔問題3〕に答えよ。
 32歳の女性。27歳で結婚。夫婦で自営業を営んでいる。結婚後3年は仕事のために避妊をしていた。その後避妊を止め、基礎体温をとり始めたが妊娠しないので夫婦で受診した。
  • 問1
    図は最近の基礎体温表である。

    正しいのはどれか。
  • 月経持続日数は長い。
  • 高温相の持続は短い。
  • 二相性ではない。
  • 月経周期が長い。
  • 問2
    排卵の有無を確認することになった。
    検査で適切なのはどれか。
  • 超音波断層法
  • 頸管粘液検査
  • 子宮内膜診
  • 血中プロゲステロン値の測定
  • 問3
    精液の検査が実施され、精子数は16×106/mL、運動率50%、奇形率30%であった。泌尿器科を受診したが精液所見の改善は望めないと説明された。
    夫婦に勧める治療で適切なのはどれか。
  • 通水療法
  • 卵管形成術
  • ドナー精子を用いた生殖補助医療
  • 夫の精子を用いた生殖補助医療
次の文を読み〔問題4〕、〔問題5〕、〔問題6〕に答えよ。
 38歳の初産婦。専業主婦。妊娠33週より下肢の浮腫があり、自宅での安静を指示されていた。妊娠40週2日に3,080gの女児を正常分娩し出血量は570gであった。夫は35歳の会社員で、分娩に立ち合い、子どもの誕生をとても喜んでいる。
 産褥4日。子宮底長10cm。下腹部の自発痛はなく、圧痛は軽度である。悪露は褐色である。体温36.6℃、血圧128/88mmHg、Hb10.4g/dL、尿蛋白(-)、尿糖(-)、下肢に軽度の浮腫を認める。機能の乳汁分泌量の合計は64mL、本日は10~15mL/回であった。この病院は母子同室制である。褥婦は「この子はよく泣くので、疲れてしまった。私は何とか授乳の合間に眠れるが、このままでは中毒症になってしまう」と言っている。
  • 問4
    産褥4日の判断で適切なのはどれか。
  • 子宮復古が遅れている。
  • 子宮内の感染症が疑われる。
  • 気分障害である。
  • 乳汁分泌不足である。
  • 問5
    産褥4日の褥婦への対応で適切なのはどれか。
  • 24時間の尿量測定を実施する。
  • 母親が希望したときには児を預かる。
  • 夜間は母乳を中止する。
  • 母親による沐浴の実施を勧める。
  • 問6
    産褥6日。明日の退院が決まった。退院後は自宅へ戻り、夫婦で育児を行う予定である。夫はできるだけ協力したいと言っており、退院後の生活について質問してきた。
    夫婦への退院指導で適切なのはどれか。
  • 「おむつ交換はお母さんに任せましょう。」
  • 「1か月検診まで腹筋運動を積極的に続けるよう応援しましょう。」
  • 「食事には特に肉、魚、豆、緑黄色野菜を取り入れましょう。」
  • 「お母さんが水分を控えられるようお父さんが注意しましょう。」
次の文を読み〔問題7〕、〔問題8〕、〔問題9〕に答えよ。
 A女子高校の保健室では夏休み後に「友達が妊娠した」、「中絶について教えて欲しい」、「性感染症が恐い」など性に関する相談がここ数年増加してきた。A女子高校は学外の専門職による指導が企画され、B病院助産師にその依頼がきた。そこでA女子高校の教員と相談しながら、1年生を対象に、夏休み前に3回の授業を立案した。
  • 問7
    初回は性感染症についての授業を行った。ある感染症は10代の女性に急増しており、女性は自覚症状が少なく、将来不妊の原因にもなる。
    この性感染症について適切なのはどれか。
  • 男性が感染すると包皮に白いカスがたまる。
  • 予防にはピルの服用がよい。
  • 検査には膣分泌物を調べる。
  • 放置すると腹腔内感染症の原因となる。
  • 問8
    2回目は「女性と人工妊娠中絶」をテーマに100分のピアグループによる話し合いを実施することになった。
    ピアとして適切なのはどれか。
  • A女子高校教員
  • A女子高校3年生
  • 近隣の助産師学生
  • B病院助産師
  • 問9
    3回目は1回目と2回目の両テーマの問題解決に向けて演習を企画した。
    目標として適切なのはどれか。
  • コンドームが正しく使用できる。
  • 新リズム法を正しく実行できる。
  • パートナーに膣外射精の方法を説明できる。
  • 低用量ピルを正しく服用できる。
次の文を読み〔問題10〕、〔問題11〕、〔問題12〕に答えよ。
 32歳の経産婦。身長158cm、非妊時体重75kg。双胎と診断された。妊娠20週の体重79kg、血圧145/74mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(3+)であった。内診および超音波検査によって子宮および胎児に異常がないことを確認した。1週後の再検査でも尿糖(3+)であった。
  • 問10
    この妊婦に対する検査で優先度が高いのはどれか。
  • 空腹時血糖
  • 75gブドウ糖負荷試験
  • HbA1c
  • 尿糖定量
  • 問11
    この妊婦に対する生活指導で適切なのはどれか。
  • 脈拍数80/分になる程度の散歩を勧める。
  • 規則正しい生活をするよう勧める。
  • 外陰部を清潔に保つよう説明する。
  • 尿量が1,000mL/日以下になるように水分を制限する。
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
  • 問12
    妊婦は栄養指導を受けた。妊娠28週切迫早産のため入院となった。床上安静により切迫早産徴候はコントロールされた。
    入院1週後、妊婦は病院の食事について「食事は6割か7割までにしておかないと後で胸焼けしちゃってつらいんです」と話した。
    指導で適切なのはどれか。
  • 「好きなものだけ、つらくない量を食べればよいです。」
  • 「多少無理をしても残さないように食べましょう。」
  • 「何回かに分けて全量食べましょう。」
  • 「点滴で栄養補給をしてもらいましょう。」
次の文を読み〔問題13〕、〔問題14〕、〔問題15〕に答えよ。
 33歳の経産婦。妊娠40週3日。午前5時に陣痛が発来し午前10時に入院した。入院時の陣痛は5分間欠で発作30秒、頭位、胎児心拍数は140bpmであった。内診所見は子宮口2cm開大、展退度60%、Station-3、硬度は中、位置は中央、矢状縫合は横径に一致し、未破水である。パルトグラムを図に示す。
  • 問13
    入院時の判断で正しいのはどれか。
  • フリードマン曲線の加速期である。
  • ビショップスコアは4点である。
  • 児頭の先進部は骨盤入口面である。
  • 回旋異常がある。
  • 問14
    18時の判断で正しいのはどれか。
  • 分娩の進行は正常である。
  • 遷延分娩である。
  • 第2前方後頭位である。
  • 児頭の最大周囲は骨盤闊部にある。
  • 問15
    18時の援助で優先度が低いのはどれか。
  • 薬剤による陣痛促進の必要性を説明する。
  • タッチングによるリラックスを図る。
  • 入浴を勧め四肢の循環を良くする。
  • 室内を暗くして休息がとれるようにする。
次の文を読み〔問題16〕、〔問題17〕、〔問題18〕に答えよ。
 28歳の初産婦。妊娠39週5日。陣痛開始から8時間後の内診所見は子宮口8cm開大、展退度100%、Station+3、小泉門が先進し矢状縫合は縦径に一致している。陣痛間欠は2分、発作は40~50秒、胎児心拍数は140~150bpmで胎児心拍数基線細変動がある。分娩第1期を自由な体位で過ごし自然に努責が入るようになり、四つ這いの姿勢をとった。上手にリラックスし、その後1時間で児頭が排臨してきた。「このまま動けない。この姿勢で産みたい」と言っている。
  • 問16
    児頭が十分に排臨してきたので、分娩の準備をすることになった。
    分娩体位で適切なのはどれか。
  • 四つ這いの姿勢で頭を低めに体位をとらせる。
  • 四つ這いから膝立ちになってもらう。
  • 分娩経過が速いので仰臥位に体位を変える。
  • 努責をかけやすいよう坐位の姿勢をとる。
  • 問17
    児頭娩出後、臍帯巻絡が頸部にきつく2回あった。
    このときの介助法で適切なのはどれか。
  • そのまま努責をかけさせながら娩出を急ぐ。
  • 臍帯を切断した上で解除し、肩甲娩出する。
  • 仰臥位を変えて児頭を回旋させ巻絡を緩める。
  • 肩甲娩出しながら臍帯を体幹側にずらす。
  • 問18
    児娩出後、胎盤娩出に至るまでの介助で適切なのはどれか。
  • 四つ這いの姿勢で胎盤娩出を待つ。
  • 膝立ちで臍帯を下方に牽引する。
  • 坐位で剥離出血を待つ。
  • 仰臥位で胎盤の剥離徴候を待つ。
次の文を読み〔問題19〕、〔問題20〕、〔問題21〕に答えよ。
 37歳の初産婦。産褥3日。仕事を続けていたため母親学級を受講できなかった。夫は38歳で長距離トラックの運転手をしている。夫と二人暮らし。妊娠38週5日に2,880gの男児を経膣分娩した。分娩については「陣痛に耐えられず大騒ぎしてしまい恥ずかしい」と言っている。産褥1日から母子同室制となったが「息をしているのか心配だ」と言い、ずっと児をみていた。また「おむつがぬれていてはかわいそう」と1時間ごとにおむつをみては取り替えていた。その後も児の世話がうまくできず、昨日から涙ぐんだり、ぼんやりすることが多くなり、疲労感と不眠を訴えたためマタニティブルーズと判断された。
  • 問19
    マタニティブルーズの発症要因で関連性が低いのはどれか。
  • 37歳という高年齢である。
  • 男児である。
  • 初産婦である。
  • 神経質である。
  • 問20
    産褥3日の褥婦への援助で適切なのはどれか。
  • 初めは皆同じだと励ました。
  • だんだん眠れるようになるから心配いらないと説明した。
  • 分娩に対する否定的感情の表出を促した。
  • 自殺に気を付けて見守った。
  • 問21
    母乳栄養が順調に進み、睡眠もとれるようになった。産褥6日に退院が決まり、迎えに来た夫とともに退院指導を受けた。
    退院指導の内容で適切なのはどれか。
  • 夫が仕事で不在のときは1人で頑張るよう励ました。
  • 産後うつ病になる可能性が高いので気を付けるよう夫に話した。
  • 新生児訪問指導を受けるよう勧めた。
  • 雑誌やインターネットからの情報が信頼できると話した。
次の文を読み〔問題22〕、〔問題23〕、〔問題24〕に答えよ。
 32歳の初産婦。妊娠36週2日。前期破水後52時間で陣痛誘発により2,346gの男児を経膣分娩した。児のアプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。
  • 問22
    児への対応で正しいのはどれか。
  • 直ちに保育器内に収容する。
  • しばらく酸素吸入を行う。
  • 短時間でも褥婦に抱いてもらう。
  • 呼吸循環状態を観察する。
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
  • 問23
    出生後1時間の血糖値は20mg/dLであった。
    まず行うことはどれか。
  • ブドウ糖液の輸液を開始する。
  • 5%ブドウ糖液を経口摂取させる。
  • 授乳開始を6時間後と決める。
  • 経過観察し、1時間後に再検査する。
  • 問24
    生後1日。児にけいれん発作が認められたため、院内のNICUで観察することになった。母親は産後3日たっても児との面会を希望していない。
    対応で適切なのはどれか。
  • 助産師と出産体験を振り返る。
  • 児の状態の説明は避ける。
  • 面会を希望するまで延期する。
  • 父親だけに面会を許可する。
次の文を読み〔問題25〕、〔問題26〕、〔問題27〕に答えよ。
 1歳6か月の男児。正期産。母親とともに市の健康診査を受診した。身長76cm、体重9.1kg。30~40mくらい転ばずに歩くことができるという。鉛筆を持たせると曲線をなぐり書きした。絵本を見せて指差すと「ワンワン」などと答え、一語文を話した。児は6か月ごろアトピー性皮膚炎と診断された。食事は一人でコップを持って飲むことはできるが、スプーンはまだ十分には使えないという。
  • 問25
    児の発育・発達評価で正しいのはどれか。
  • 身体発育が平均より小さい。
  • 微細運動の発達に遅れがみられる。
  • 粗大運動の発達に遅れがみられる。
  • 言語の発達に遅れがみられる。
  • 問26
    母親に育児について尋ねると、湿疹が治らず、育児書を頼りに試行錯誤を続けた経緯と「子育てが楽しいと思ったことはありません」という言葉が聞かれた。主治医の指示に従って徐々に食品を増やしているようだが、卵や乳製品は与えていない。毎日の育児日記には食事内容と湿疹の状態が詳しく記載され、少しずつ良くなっている様子がみられた。
    この母親への対応で最も適切なのはどれか。
  • 育児姿勢を肯定するねぎらいの言葉をかけた。
  • 卵の摂取を進めるように話した。
  • アトピーの治療に関する最新の情報を提供した。
  • 育児日記を記録する必要はないと話した。
  • 問27
    育児指導で適切なのはどれか。
  • 湿疹部位を5、6回/日清拭して清潔にする。
  • 間食を200kcal/日程度与える。
  • スプーンがうまく使えなくても親が食べさせることはしない。
  • 積極的に同年齢の子どもと外遊びをさせる。
次の文を読み〔問題28〕、〔問題29〕、〔問題30〕に答えよ。
 第二次救急医療施設の産科病棟。最近の年間分娩数は930例前後である。産科外来は別の看護単位になっているが、助産師外来の開設に向けて準備を進めている。産婦人科医師と相談し、助産師外来は完全予約制として、ローリスク妊婦の中から希望者に定期健康診査と保健指導とを行う予定である。
  • 問28
    決めておく事項のうち優先度が低いのはどれか。
  • 事例カンファレンスの担当者
  • 健康診査料の設定
  • 産科外来看護師との業務分担
  • 医師の外来へ紹介する基準
  • 問29
    助産師外来を担当する助産師でミーティングを行い、具体的な例を想定して業務内容の確認をした。
    担当助産師が独自に行えるのはどれか。
  • Rh(-)の妊婦が希望したので分娩まで定期健康診査を全て担当する。
  • 超音波診断装置を用いて推定体重を算出し週数相当であると伝える。
  • 予約していない妊婦が保健指導を希望したときは次回に予約してもらう。
  • プレネイタルビジットの希望者を地域の小児科医に紹介する。
  • 問30
    助産師外来開設時のメンバーで運営し、2年が経過した。
    設置した効果の評価で最も適切なのはどれか。
  • ローリスク妊婦の率が上昇した。
  • 帝王切開率が低下した。
  • 年間分娩数が1,000件になった。
  • 助産師1人あたりの担当数が増加した。
解答: 4
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