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第89回 助産師国家試験 - 午後問題[1 - 30問]

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次の文を読み〔問題1〕、〔問題2〕、〔問題3〕に答えよ。
 34歳の初産婦。専業主婦。身長160cm、非妊時体重58kg。妊娠を主訴に受診し血圧140/85mmHg、尿蛋白(-)、浮腫(-)、超音波検査で胎児心拍を確認し、妊娠8週0日と診断された。本態性高血圧症で妊娠前から降圧薬を服用している。肝機能と腎機能は正常である。
  • 問1
    指導で適切なのはどれか。
  • 「妊娠中の体重増加は5kg以下にしましょう」
  • 「妊娠しているので降圧薬を減量しましょう」
  • 「家で朝、昼、晩の3回血圧を測りましょう」
  • 「塩分摂取量は1日5g以下にしましょう」
  • 問2
    妊娠24週0日。健康診査の結果は体重61kg、血圧145/80mmHg、尿蛋白(-)、浮腫(-)、Ht39.0%、血小板15万/µL、血清クレアチニン0.8mg/dL、尿酸5mg/dL、推定児体重584gであった。
    注意しなければならない検査結果はどれか。
  • ヘマトクリット(Ht)値
  • 血小板数
  • 尿酸値
  • 推定児体重
  • 問3
    妊娠30週0日。健康診査の結果は血圧150/100mmHg、尿蛋白(+)、浮腫(+)、推定児体重1,401gであり、1週後の受診を勧められた。しかし、受診は妊娠32週0日であり、健康診査の結果は血圧180/110mmHg、尿蛋白(2+)、浮腫(+)、Ht42.0%、血小板8万/µL、血中クレアチニン0.8mg/dL、尿酸5.0mg/dL、推定児体重1,425gであった。
    このときの判断で適切なのはどれか。
  • 自宅安静
  • 降圧薬の増量
  • 毎日のNST
  • 帝王切開術
次の文を読み〔問題4〕、〔問題5〕、〔問題6〕に答えよ。
 28歳の初妊婦。妊娠を主訴に受診し超音波検査で子宮内に胎嚢を確認。径は10mmで妊娠5週0日と診断された。妊娠8週0日の超音波検査で胎児心拍が確認され、頭殿長(CRL)は17mmで妊娠8週4日相当であった。
  • 問4
    妊娠11週0日。下腹部に違和感を訴えている。内診で子宮は手拳大、圧痛はなし。帯下は白色、子宮口は閉鎖。超音波検査で頭殿長(CRL)は38mmで妊娠11週相当、胎児心拍は確認できなかった。
    判断で適切なのはどれか。
  • 不全流産
  • 完全流産
  • 進行流産
  • 稽留流産
  • 問5
    子宮内容清掃術の前に500gの性器出血があった。
    通常の術前検査の他に行うべき検査はどれか。
  • FDP(フィブリン分解産物)の測定
  • 胎児性フィブロネクチンの測定
  • 膣分泌物の細菌培養検査
  • 顆粒球エラスターゼの測定
  • 問6
    医師から説明を受けた後「次も同じようなことが起こるのでしょうか。次の妊娠のためにどうしたらいいでしょうか」と助産師に相談があった。
    適切な説明はどれか。
  • 「次回妊娠したら安静にしましょう」
  • 「まれな流産なので繰り返す可能性は少ないです」
  • 「あなたの免疫学的異常の精密検査が必要です」
  • 「夫婦の染色体検査を行うことが望ましいです」
次の文を読み〔問題7〕、〔問題8〕、〔問題9〕に答えよ。
 A病院では、夫立ち合い出産を行っている。立ち合い後の夫の感想で「うまくサポートできなかった」「自分は何もできなかった」などの意見が時々聞かれた。これまで出産準備クラスは母親学級だけであった。夫婦で参加できるクラスの必要性を感じ、夫婦ともに満足度の高い分娩を目指して両親学級を開催することにした。
 両親学級は、立ち合い出産を希望している妊娠32~34週ころの夫婦とその夫を対象にした。
  • 問7
    両親学級の参加希望者を募ったところ10組の夫婦の申し込みがあった。
    プログラムを立案するのに最も有用な情報はどれか。
  • 夫婦の学習ニーズ
  • 夫婦の職業
  • 夫婦の両親の情報
  • 既往妊娠歴
  • 問8
    今回の両親学級の教育目標をいくつか設定した。
    優先度が低いのはどれか。
  • 入院の時期がわかる。
  • 正常な分娩経過を理解しイメージできる。
  • 夫婦で主体的に分娩に臨むことができる。
  • 母乳分泌の機序がわかる。
  • 問9
    両親学級の前にバースプランを記入してもらった。「スムーズなお産」「自然なお産」「できるだけ痛くないお産」などの希望があった。また積極的に参加を希望する夫婦がほとんどであった。
    学習効果の高い方法はどれか。
  • パンフレットの配布
  • 分娩経過の一斉講義
  • 分娩期の姿勢、呼吸法、リラックス法の体験
  • 陣痛室や分娩室などの院内見学
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
次の文を読み〔問題10〕、〔問題11〕、〔問題12〕に答えよ。
 28歳の経産婦。喘息の既往がある。妊娠38週5日。午前1時に子宮収縮と破水感があり入院した。入院時は子宮収縮の周期15分、持続25秒で、内診所見は子宮口2cm開大、展退度60%、下降部は頭部、Station-1、恥骨結合後面1/3触知、胎胞が形成されていた。BTBは青変。胎児心拍数は148bpm、右臍棘線上で整調、明瞭であった。
  • 問10
    入院時の診断で正しいのはどれか。
  • 分娩は開始している。
  • 早期破水である。
  • フリードマン曲線の活動期である。
  • 児頭は固定している。
  • 問11
    このときの援助で適切なのはどれか。
  • 浣腸をして分娩を進める。
  • 入眠休息環境を整える。
  • 分娩に備え補食を促す。
  • 入浴によって和痛を図る。
  • 問12
    翌日午前8時。体温37.2℃、脈拍数78/分、陣痛周期10分、発作25秒、子宮口3cm開大、展退度60%、Station±0、硬度は軟、位置は前方、羊水漏出はない。胎児心拍数に異常はなく分娩が促進されることになった。
    適切な方法はどれか。
  • ラミナリア桿の挿入
  • メトロイリーゼ
  • オキシトシン点滴静脈内注射法
  • プロスタグランディンF点滴静脈内注射法
次の文を読み〔問題13〕、〔問題14〕、〔問題15〕に答えよ。
 24歳の初産婦。妊娠36週2日、骨盤位。身長161cm、体重61kg。エックス線骨盤計測で産科真結合線は12.9cm、骨盤入口面は女性型。内診所見は子宮口閉鎖、先進部は殿部。超音波検査で児頭大横径(BPD)95mm、推定児体重は2,760g。NSTに異常はない。分娩方針を決めるため面談した。本人は経膣分娩を強く希望している。
  • 問13
    経膣分娩が可能か判断するのに必要な情報はどれか。
  • 臍帯卷絡の有無
  • 胎勢
  • 羊水量
  • 児頭前後径の計測値
  • 問14
    37週3日、自然に陣痛が発来した。陣痛開始5時間後に胎児心拍陣痛図に図のような変化が起こった。

    判読で正しいのはどれか。
  • 早発一過性徐脈
  • 遅発一過性徐脈
  • 変動一過性徐脈
  • 基線細変動消失
  • 問15
    骨盤位牽出術で経膣分娩した。児は出生直後に自発呼吸がなく徐脈であった。直ちに蘇生が行われた。アプガースコアは1分後3点、5分後8点、臍帯動脈血pHは7.198であった。
    現時点で予測される児の予後で適切なのはどれか。
  • 後遺症の心配はない。
  • 後遺症が懸念される。
  • 後遺症が残る。
  • 後遺症は重度である。
次の文を読み〔問題16〕、〔問題17〕、〔問題18〕に答えよ。
 22歳の経産婦。助産所で2,700gの男児を会陰裂傷なく出産した。家族は夫と2歳の女児。退院後は自宅で夫と協力して育児をする予定。前回は「乳腺炎になり、混合栄養だったので今回は母乳で頑張りたい」という。
  • 問16
    産褥2日。前日の排尿回数は5回、排尿時は「少ししみるけれど、お小水が残った感じはしない」という。乳房は軽度緊張、乳管開通は3、4本。体温37.2℃、脈拍数72/分、子宮底臍下2横指、子宮収縮良好、血性悪露少量、後陣痛がときどき軽度みられた。
    判断で適切なのはどれか。
  • 生理的経過
  • 産褥熱
  • 急性膀胱炎
  • 乳腺炎
  • 問17
    産褥5日。上の子のことが気掛かりで退院を希望している。子宮底は臍と恥骨結合上縁のほぼ中央、褐色悪露が少量みられた。乳房は軽度緊張、乳管開通6、7本、児に話しかけながら9、10回授乳している。児の状態は体重2,540gで前日と同じ、哺乳力良好、排尿7回/日、排便4回/日。前日の血清総ビリルビン11.5mg/dLであった。
    指導で適切なのはどれか。
  • 退院の延期を勧める。
  • 小児科医の受診を勧める。
  • 1週後の来所を勧める。
  • 1か月後の受診を勧める。
  • 問18
    退院後の生活について褥婦と話し合った中で、月経が再来するまでの避妊法について質問された。
    適切なのはどれか。
  • 経口避妊薬
  • コンドーム
  • 基礎体温法
  • IUD(子宮内避妊器具)
次の文を読み〔問題19〕、〔問題20〕、〔問題21〕に答えよ。
 35歳の初産婦。25歳で1型糖尿病を発症した。妊娠初期の空腹時血糖150mg/dL、HbA1c7.0%で、食事療法と1日4回のインスリン自己注射とを行っていた。妊娠36週1日に3,100gの女児を経膣分娩した。アプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。
  • 問19
    出生後間もなく陥没呼吸と呻吟が出現し、生後1時間の呼吸数80/分、心拍数170/分、血糖45mg/dLで、直ちに輸液が開始された。生後2時間の呼吸数85/分、血糖80mg/dL、血清カルシウム9mg/dL、Ht58.0%、30%の酸素投与で経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は95%であった。
    現在の児の状態で推測されるのはどれか。
  • 一過性多呼吸
  • 低血糖
  • 低カルシウム血症
  • 多血症
  • 問20
    産褥6日の空腹時血糖90mg/dL、HbA1c5.5%、「低血糖のときはすぐにわかるし血糖管理は大丈夫です」と言っている。産褥7日、授乳などの児の世話で血糖測定を忘れたりインスリン注射の時間がずれたりしている。
    指導で適切なのはどれか。
  • 「妊娠中に比べて血糖の管理はしやすくなるのでしっかり血糖コントロールしましょう」
  • 「自己管理を考え経口糖尿病薬に変更してもらいましょう」
  • 「人工乳の方が血糖コントロールしやすいので母乳を止めましょう」
  • 「母乳中のブドウ糖濃度の上昇は児に有害なので食事に注意しましょう」
  • 問21
    生後10日、児の状態は安定。心エコー検査で心筋の肥厚を認めたがその他の内臓奇形は認められなかった。血清総ビリルビン8mg/dL。生後12日に母児ともに退院した。
    児の予後で適切なのはどれか。
  • 呼吸障害は再発する可能性が高い。
  • 将来糖尿病となる確率は約10%である。
  • 黄疸は増悪する。
  • 心筋の肥厚は大半が改善する。
次の文を読み〔問題22〕、〔問題23〕、〔問題24〕に答えよ。
 妊娠39週4日、分娩遷延のため吸引分娩した。出生直後、自発呼吸がなく、口鼻腔吸引と背部・足底の刺激とを行ったが、自発呼吸は認められなかった。
  • 問22
    小児科医師に連絡をとりながら、助産師が児に行う処置はどれか。
  • 吸引を繰り返す。
  • 心拍数を確認する。
  • マスクとアンビューバッグで用手換気を行う。
  • 心臓マッサージを行う。
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
  • 問23
    小児科医師の蘇生処置によって児のアプガースコアは5分後8点になった。出生体重は3,600gであった。その後、新生児室で経過観察し、生後4時間にはよく泣くようになった。生後6時間に体温36.8℃、心拍数120/分、呼吸数45/分になったが、無呼吸発作が出現し始め、発作時に経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)が75%まで低下した。
    児の無呼吸発作の原因で考えにくいのはどれか。
  • 低血糖
  • 頭蓋内圧出血
  • 呼吸窮迫症候群
  • 低酸素性虚血性脳症
  • 問24
    児への対応で適切なのはどれか。
  • 酸素を持続投与する。
  • 呼吸心拍モニターを装着する。
  • 10分ごとに足底刺激を行う。
  • 体温が37.5℃まで上がるよう保温する。
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
次の文を読み〔問題25〕、〔問題26〕、〔問題27〕に答えよ。
 28歳の経産婦。切迫早産で母体搬送され同日妊娠28週3日で出産した。出生体重は950gでNICUに入院した。母親は産褥5日で退院した。児の入院中、4歳の長女の世話をしてくれる人がいないので両親の面会は7~10日に1回程度で、滞在時間も短い。面会中児が泣き出すと母親は苛立ちの表情を見せ「上の子はこんなに泣かなかったのに」とあやそうとせず、「この子は手がかかりそう」とすぐに帰ってしまう。
  • 問25
    児は順調に経過している。
    退院に向けての対応で最も適切なのはどれか。
  • 将来、虐待の可能性があるため児童相談所に報告する。
  • 退院までに母児同室を1日してもらう。
  • 両親に授乳や沐浴などの育児に慣れてもらう。
  • 母親として児への愛着が確立するまで退院を延期する。
  • 問26
    地域の保健所に入院中の看護要約を送付することにした。
    提供する情報で優先度が高いのはどれか。
  • 児の睡眠パターン
  • 母乳の分泌状態
  • 面会中の両親の様子
  • 父親の面会回数
  • 問27
    この母子が退院後に利用できるサービスはどれか。
  • 家庭訪問指導
  • 乳児院での一時預かり
  • 未熟児養育医療の給付
  • 母子自立支援員による指導
次の文を読み〔問題28〕、〔問題29〕、〔問題30〕に答えよ。
 A助産師は開業のための研修を受け、母子にやさしいケアを提供する助産所を開業するために準備を進めてきた。平成18年4月1日に助産所をB県C町に開設する予定である。嘱託医師はC町で開業しているD医師に了解を得た。A助産師は立ち合い出産を奨励し、家族のきずなを強めたいと考え、家族で入所できる施設にする予定である。
  • 問28
    助産所開設の届出で適切なのはどれか。
  • 配偶者用ベッド10床を加えた平面図を提出する。
  • D医師の免許証の写しと承諾書を提出する。
  • 開設の届出は平成18年5月1日までに提出する。
  • 開設の届出はC町長に提出する。
  • 問29
    助産所の前に業務に関する広告看板を立てることにした。
    広告できるのはどれか。
  • D医師の名前
  • 立ち合い出産の紹介
  • 家族で入所できる施設設備
  • 就業の日時
  • 問30
    出産を希望している経産婦がバースプランを持参した。
    A助産師が対応してはならないのはどれか。
  • 「会陰切開はしないでほしい」
  • 「裂傷ができたら麻酔を使って縫ってほしい」
  • 「上の子どもを出産に立ち合わせてほしい」
  • 「出産翌日に退院させてほしい」
解答: 2
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