第92回 助産師国家試験 午後問題(31 - 50問)
問 31
医療法における助産所と医療機関との連携で適切なのはどれか。
  1. 嘱託医師は産科・産婦人科以外を担当する医師でもよい。
  2. 分娩を取り扱わない産科施設を嘱託医療機関と定めることができる。
  3. 嘱託医療機関は助産所から30分以内で搬送できる距離にならなければならない。
  4. 分娩を取り扱う有床の助産所は嘱託医師と嘱託医療機関を定めておかなければならない。
4
問 32
妊婦の循環動態で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 心拍出量は妊娠に伴って増加する。
  2. 妊娠末期は非妊時よりも血圧が上昇する。
  3. 循環血流量は分娩直後一過性に増加する。
  4. 腎の糸球体濾過率は妊娠に伴って低下する。
  5. 循環血流量は妊娠中期以降に約30~50%増加する。
15
問 33
第一啼泣は均一に肺胞が拡張する上で重要である。
この作用に関与するのはどれか。2つ選べ。
  1. 肺水
  2. 声門
  3. 呼気
  4. 吸気
  5. 酸素濃度
23
問 34
36歳の初産婦。妊娠26週2日。妊娠8週で二絨毛膜二羊膜双胎と診断された。身長160cm、体重66kg。BMI25.8。血圧142/78mmHg。尿蛋白+、尿糖(±)。Hb10.5g/dL。子宮底長30cm、腹囲93cm。下腿浮腫(±)。1週前から腰痛がある。腹部緊満感が頻回にある。出血はない。
妊婦への指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 入浴を制限する。
  2. 鉄分の多い食材を勧める。
  3. 摂取カロリーを制限する。
  4. 妊婦用エアロビクスを勧める。
  5. 腹部緊満感のあるときは休息をとる。
25
問 35
病院内で助産師外来の開設を計画している。
「助産所業務のガイドライン」の助産所における分娩の適応リストで、医師と共同管理をしながら、助産師が妊婦健康診査を行ってよいのはどれか。2つ選べ。
  1. 高年初産
  2. 4回経産婦
  3. B型肝炎キャリア
  4. 帝王切開分娩の既往
  5. IUGR(子宮内胎児発育遅延)の既往
12
次の文を読み36~38の問いに答えよ。
 28歳の初産婦。妊娠39週3日。午前3時に陣痛発来し午前5時に入院した。身長145cm、体重53kg。内診所見は子宮口3cm開大、展退度30%、Station-3、未破水であった。陣痛間欠6分、発作40秒であり経過を観察した。
問 36
午前9時、陣痛間欠5分、発作40秒。内診所見は子宮口4cm開大、展退度60%、Station-2、頸部の硬度は軟、子宮口の位置は中央であった。胎児超音波検査と骨盤エックス線撮影とを行ったところ、児頭大横径89mm、推定児体重2,850g、産科真結合線10.4cm、入口部横径11.3cm、入口面法では児頭通過可能と判断された。
この時点のアセスメントで正しいのはどれか。
  1. 狭骨盤
  2. 比較的狭骨盤
  3. 骨産道と軟産道とは正常
  4. 骨産道は正常で軟産道強靭
2
問 37
午前11時に自然破水し分娩は順調に進行した。午後4時に子宮口が全開大し、午後5時10分背臨、午後5時40分に児頭が娩出した。その後第4回旋が起こらず、前在肩甲が恥骨結合上に留まったまま分娩停止した。
行うべき介助はどれか。2つ選べ。
  1. ブラハト法
  2. 陰部神経ブロック
  3. 恥骨結合上縁部圧迫
  4. クリステレル圧出法
  5. マックロバーツ体位
35
問 38
その後、体重3,200gの男児を分娩した。アプガースコアは1分後8点、5分後9点であった。翌日、新生児の診察で右腕のモロー反射が減弱しており、右肘が伸展して前腕が回内した状態であった。右手の把握反射は認められた。エックス線撮影で骨折は認められなかった。
この児のケアで正しいのはどれか。
  1. 前腕をシーネ固定する。
  2. 上腕を外転位に保持する。
  3. 早期に神経縫合術を行う。
  4. 早期から積極的な他動運動を行う。
2
次の文を読み39~41の問いに答えよ。
 32歳の初産婦。妊娠9週。身長161cm、非妊時体重76kg。助産師が問診した際、26歳時に2型糖尿病と診断されたが放置していたと話した。HbA1c7.2%、血糖値は空腹時140mg/dL、食後2時間200mg/dL。直ちに血糖コントロール目的で産科病棟に入院した。
問 39
入院中に最も優先されるのはどれか。
  1. 食事療法
  2. 運動療法
  3. 自己血糖測定
  4. インスリン療法
1 / 4
採点除外等の扱いをした問題
1)採点上の取り扱い
複数の選択肢を正解として採点する。
2)理由
複数の正解があるため、複数の選択肢を正解とする。
問 40
入院後、助産師が今後の治療スケジュールや妊娠と糖尿病との関係について説明した。妊婦は学習には意欲的で、セルフケアのための技術は習得しているようだった。入院後3日「血糖測定のときに他の妊婦さんの目が気になる」、「今までの生活を変えるのは嫌だ」、「頑張っているのにもっと頑張れと助産師や医師から言われる」と泣きながら訴えた。
アセスメントで適切なのはどれか。
  1. 医療不信がある。
  2. 被害妄想がある。
  3. 糖尿病についての理解が足りない。
  4. 妊娠後の自己管理の厳しさに戸惑っている。
4
問 41
入院後3週、血糖管理の知識と技術とをよく習得していることから退院が決まった。料理は苦手なのでこれまで冷凍食品やレトルト食品をよく使っていたという。
退院指導で適切なのはどれか。
  1. 本人ができると思える食事管理方法をともに考える。
  2. 妊娠中の食事コントロールは厳しくしない。
  3. 糖尿病食の調理方法を書いた本を渡す。
  4. 本人が理解していれば家族への指導は不要である。
1
次の文を読み42~44の問いに答えよ。
 32歳の初産婦。妊娠40週1日。身長162cm、体重62kg(非妊時52kg)。血圧120/60mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(-)。浮腫(-)。昨日の午後4時から10分間欠の陣痛が開始し、本日午前1時に入院した。
問 42
入院時、陣痛間欠6分、発作40秒。内診所見は子宮口4cm開大、展退度70%、子宮口の位置は中、頸管の硬度は軟、先進部は小泉門であり1時の方向に触れ、恥骨結合後面が1/2と坐骨棘を触れるところまで下降していた。胎児心拍陣痛のパターンの所見はreassuringであった。
入院時の分娩経過の判断で正しいのはどれか。
  1. Stationは+1である。
  2. 分娩第1期加速期である。
  3. 児の胎向は第2胎向である。
  4. ビショップスコアは6点である。
2
問 43
入院直後に行うケアで最も適切なのはどれか。
  1. 入浴を勧める。
  2. 分娩室で分娩監視を行う。
  3. 陣痛室で間欠時に休息を促す。
  4. 分娩進行のために散歩を勧める。
3
問 44
入院後3時間、陣痛間欠4分。粘液性の血性分泌物があり、いきみはない。トイレに入っている産婦から「水っぽいおりものがあった」と訴えた。
直ちに行うのはどれか。
  1. 胎児心音を確認する。
  2. 内診で破水の確認を行う。
  3. 歩いて分娩室に移動させる。
  4. パッドを当てるよう説明する。
1
次の文を読み45~47の問いに答えよ。
 生後5日の新生児。体重2,510g、体温37.3℃。経皮ビリルビン17.4mg/dL、血清総ビリルビン19.8mg/dL、血清直接ビリルビン0.8mg/dL、Ht52%。CRP0.2mg/dL。排尿2~5回/日、排便1~3回/日。哺乳は自律哺乳で7~9回/日。出生時体重は2,870g。血液型は母親B型Rh(D)陽性、児O型Rh(D)陽性。母親は「授乳が終わってもお乳が張って痛い。赤ちゃんが眠りがちであまり飲んでない気がする」と言いながら母乳を50~60mL搾って保存していた。助産師は母親に哺乳量測定を提案し、測定すると哺乳量は30mLだった。
問 45
生後5日の状態で最も考えられるのはどれか。
  1. 生理的黄疸
  2. 閉塞性黄疸
  3. 溶血性黄疸
  4. 特発性高ビリルビン血症
4
問 46
生後5日の所見で異常なのはどれか。
  1. 体重
  2. 体温
  3. Ht値
  4. CRP値
1
問 47
母乳への授乳指導で最も適切なのはどれか。
  1. 自律授乳を続行する。
  2. 搾乳した母乳を追加する。
  3. 5%ブドウ糖液を追加する。
  4. 母乳を中止する。
2
次の文を読み48~50の問いに答えよ。
 小学5年生80人を対象に、生まれてくることの素晴らしさを理解できるような授業を45分でしてほしい、と小学校から助産師に依頼があった。両親が別居中の児童が約1割いることが学年担任から報告された。
問 48
助産師の基本的な姿勢で最も適切なのはどれか。
  1. 打ち合わせは主に校長と行う。
  2. 単発の授業なので実施後アンケートはしない。
  3. 学校の教育内容で関連するものを把握しておく。
  4. 授業後、保護者からの意見を直接受けるようにする。
3
問 49
能動的手法で胎児の大きさを理解させるのに適切な媒体はどれか。
  1. 胎児発育の紙芝居
  2. 妊婦体験ジャケット
  3. 胎児発育曲線のポスター
  4. 実際に触れることのできる胎児人形
4
問 50
授業の進め方で最も適切なのはどれか。
  1. 異性への興味に関する内容を入れる。
  2. 親を示す言葉の総称として「お母さん」を使う。
  3. 最初に自己紹介で助産師がかかわる目的を話す。
  4. あらかじめ児童に生まれた時の様子を保護者に聞いてきてもらう。
3
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