第98回助産師国家試験 - 午後問題[1 - 30問]

問1
授乳期における喫煙によるニコチンの影響について正しいのはどれか。
  1. 射乳反射を亢進させる。
  2. 母乳中には移行しない。
  3. 母乳の分泌を抑制する。
  4. 母乳中の脂肪含有量を増加させる。
3
問2
風邪の症状があり、市販の総合感冒薬を内服した母乳育児中の母親から授乳について質問があった。総合感冒薬の主成分はアセトアミノフェンであることを確認した。
対応で最も適切なのはどれか。
  1. 「人工乳に切り替えましょう」
  2. 「搾乳して母乳を与えましょう」
  3. 「直接授乳を中止する必要はありません」
  4. 「冷凍した母乳を解凍して与えましょう」
3
問3
高プロラクチン血症に伴う無月経の原因となるのはどれか。
  1. 体重減少
  2. 下垂体の腫瘍
  3. 分娩時大量出血
  4. ドパミン受容体刺激薬の内服
2
問4
更年期の期間で適切なのはどれか。
  1. 閉経の前後3か月
  2. 閉経の前後1年
  3. 閉経の前後2年
  4. 閉経の前後5年
4
問5
臍帯について正しいのはどれか。
  1. 臍帯の表面は絨毛膜からなる。
  2. 臍帯動脈は臍帯静脈よりも太い。
  3. 2本の臍帯静脈と1本の臍帯動脈がある。
  4. 酸素分圧は臍帯動脈血よりも臍帯静脈血で高い。
4
問6
正常に経過している褥婦の産褥3日における変化で正しいのはどれか。
  1. 尿量が減少する。
  2. 尿蛋白が検出される。
  3. 血清鉄は正常範囲となる。
  4. 血中にヒト胎盤性ラクトゲン〈hPL〉が検出されない。
4
問7
正常な分娩の進行について正しいのはどれか。
  1. 第1回旋では児背の位置が変化する。
  2. 第2回旋では小泉門が母体の背側に近づく。
  3. 第3回旋では児頭が後屈する。
  4. 第4回旋では肩甲が長軸方向で180度回転する。
3
問8
出生時の体重と身長が在胎週数相当の10パーセンタイル未満である児を表すのはどれか。
  1. 後期早産児
  2. 極低出生体重児
  3. 超低出生体重児
  4. 不当軽量児〈SGA〉
4
問9
妊娠高血圧腎症で重症と判定される尿蛋白定量の基準値はどれか。
  1. 300mg/日以上
  2. 1g/日以上
  3. 2g/日以上
  4. 5g/日以上
3
問10
32歳の初産婦。妊娠28週0日で原因不明の死産となった。死産の翌日、褥婦は「私が何かいけないことをしたのでしょうか。赤ちゃんの世話を楽しみにしていたのに」と自分を責める言葉がみられた。
この褥婦への入院中のグリーフケアで最も適切なのはどれか。
  1. 「次の妊娠に期待しましょう」
  2. 「一緒に赤ちゃんに洋服を着せてあげましょう」
  3. 「妊娠中のあなたの行動を振り返ってみましょう」
  4. 「死産のことは誰にも話さないようにしましょう」
2
問11
分娩第2期の産痛について正しいのはどれか。
  1. 腰背部の痛みが増強する。
  2. 外陰部の伸展圧迫に伴い強くなる。
  3. 陣痛間欠時に呼吸に集中することで緩和される。
  4. 第10~12胸神経および第1腰神経へ伝達される。
2
問12
妊娠40週0日の初産婦。3,700gの児を正常分娩した。分娩所要時間5時間30分。会陰裂傷第3度。分娩時出血量600mLで、麦角アルカロイドを使用した。分娩後4時間経過し、排尿を促した。子宮底の高さは臍下2横指、子宮は硬く触れる。排尿時痛、下腹部痛および創部の拍動痛を訴えた。
最も疑われるのはどれか。
  1. 胎盤遺残
  2. 外陰部血腫
  3. 尿路感染症
  4. 子宮復古不全
2
問13
産後うつ病で正しいのはどれか。
  1. 再発は5%以下である。
  2. 一過性の気分の変調である。
  3. 産後6か月ころに発症しやすい。
  4. 抑うつ気分が2週以上持続する。
4
問14
34歳の初産婦。妊娠41週1日。妊婦健康診査のため妊娠16週から受診している助産所に来所した。身長152cm、体重56kg(非妊時体重46kg)。血圧122/88mmHg。尿蛋白(±)、尿糖(±)。妊娠経過で特記すべきことはない。
このときの対応で最も適切なのはどれか。
  1. 医療機関へ入院を勧める。
  2. 過期産となることを説明する。
  3. 次回の受診を1週後にする。
  4. 連携する産婦人科医に相談する。
4
問15
新生児の身体を構成する水分の割合について正しいのはどれか。
  1. 体重当たりの割合は成人より小さい。
  2. 成長に伴い細胞内の割合は小さくなる。
  3. 細胞内の割合より細胞外の割合が大きい。
  4. 早産児は正期産児より体重当たりの割合が小さい。
3
問16
出生後にみられる新生児の循環動態の変化について正しいのはどれか。
  1. 右房圧は左房圧よりも高くなる。
  2. 肺動脈圧は大動脈圧よりも高くなる。
  3. 出生後、速やかに肺血管抵抗は上昇する。
  4. 動脈血酸素分圧〈PaO2〉の上昇により動脈管は収縮する。
4
問17
2か月児と2歳児の母親。母親は上の子どもへの対応について助産師に相談した。「最近は勝手に赤ちゃんのオムツを替えたりします。無理に赤ちゃんの足を持ち上げるなど危ないことがあります。やめるように言うと暴れるようにして泣き、手がつけられません。どうしたらよいでしょうか」と言う。
母親への助言で最も適切なのはどれか。
  1. 一緒にオムツ交換をする。
  2. 乳児のいる部屋に入れない。
  3. オムツ交換時に遊びを与える。
  4. 母親の言うことをきくように言い聞かせる。
1
問18
1歳6か月児で継続的なフォローが必要な状態はどれか。
  1. なぐり書きをする。
  2. 一人歩きができない。
  3. 上着を脱ぐことができない。
  4. 2語文を話すことができない。
2
問19
母子健康手帳の交付について正しいのはどれか。
  1. 妊娠12週以降に交付される。
  2. 双胎の場合には2冊交付される。
  3. 交付には妊娠の診断書が必要である。
  4. 交付の代理申請は認められていない。
2
問20
助産所の管理者に義務付けられているのはどれか。
  1. 産科医療補償制度への加入
  2. 助産師免許の助産所内での掲示
  3. 医療安全支援センターへの開設の届出
  4. 職員に対する医療に係る安全管理のための研修の実施
4
問21
思春期の女子を対象とした外来を週1回行うことになり、担当医師と助産師のチーム3人で事前に検討した。
外来の運営方法について最も適切なのはどれか。
  1. 診察時間は平日の午前に設定する。
  2. 診察後の指導は保護者同伴とする。
  3. 待合室は成人女性の外来と別にする。
  4. 外来は毎回異なる助産師が担当する。
3
問22
産科医療補償制度について正しいのはどれか。
  1. 補償を申請できるのは児の主治医である。
  2. 補償を申請できるのは5歳の誕生日までである。
  3. 補償を申請できるのは生後3か月の時点からである。
  4. 障害の原因が染色体異常であると判断された児も補償対象となる。
2
問23
32歳の初妊婦。妊娠37週5日の胎児心拍数陣痛図で、胎児心拍数基線125bpm、基線細変動は消失し、高度変動一過性徐脈が確認された。
この胎児心拍数陣痛図の波形レベルはどれか。
  1. レベル1
  2. レベル2
  3. レベル3
  4. レベル4
  5. レベル5
5
問24
前回の分娩で子宮内反症を起こした経産婦。今回の妊娠経過は順調で、正常な経過で児を娩出した。
児娩出後の胎盤娩出のための対応で最も適切なのはどれか。
  1. 臍帯を牽引する。
  2. 子宮底を圧迫する。
  3. 胎盤を用手剥離する。
  4. 子宮底を輪状マッサージする。
  5. 胎盤剥離徴候がみられるまで待つ。
5
問25
分娩後48時間。突然、褥婦に多量の性器出血を認めた。
原因として考えられるのはどれか。
  1. 子宮破裂
  2. 頸管裂傷
  3. 腟壁血腫
  4. 血栓性静脈炎
  5. 卵膜・胎盤遺残
5
問26
更年期障害に対するホルモン補充療法で最も治療効果が得られやすいのはどれか。
  1. ほてり
  2. 尿漏れ
  3. 肩こり
  4. 皮膚の乾燥
  5. 骨量の減少
1
問27
手技の実施によって子宮胎盤循環が悪化し、胎児の低酸素状態を急激に悪化させる危険性が指摘されているのはどれか。
  1. 吸引分娩
  2. 鉗子分娩
  3. 子宮底圧迫法
  4. Bracht〈ブラハト〉法
  5. Veit-Smellie〈ファイト・スメリー〉法
3
問28
正期産で出生した児の生後12時間の所見で、直ちに小児科医に報告する必要があるのはどれか。
  1. 排尿がみられない。
  2. 排便がみられない。
  3. 羊水様の嘔吐が数回みられる。
  4. 股関節に開排の制限がみられる。
  5. 出生時から頭部全体が膨隆してきている。
5
問29
医療法に基づき、有床助産所の構造設備について基準が定められているのはどれか。
  1. 保育器
  2. 分娩室の床面積
  3. 入所する妊産婦用の食堂
  4. 洗浄機能の付いたトイレ
  5. 子ども用のプレイルーム
2
問30
Müller〈ミュラー〉管から形成される臓器はどれか。2つ選べ。
  1. 子宮
  2. 卵管
  3. 卵巣
  4. 精管
  5. 精巣
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