ホーム国家試験保健師93回午後問題[1 - 30問]

第93回 保健師国家試験 - 午後問題[1 - 30問]

≪ 前へ1 / 1 ページを表示次へ ≫
次の文を読み〔問題1〕、〔問題2〕、〔問題3〕に答えよ。
 3歳児健康診査に母親と共に来所した男児。身長90cm、体重11kg。目・耳に関する母親の自記式アンケートでは特に記載はない。鼠径ヘルニアによる手術の既往がある。問診では友達と活発に遊び、食欲もあると言う。
  • 問1
    この男児のアセスメント項目で優先度が高いのはどれか。
  • 身長
  • 体重
  • 聴力
  • 外科疾患既往
  • 問2
    成長発達を評価するために直接男児にかける言葉はどれか。
  • 「お名前を教えてください」
  • 「いつも何をして遊びますか」
  • 「どんなお絵かきが好きですか」
  • 「おもちゃをとってきてください」
  • 問3
    個別健康相談で母親は、「ワンワン、キタ」などの2語文を話すが、他の子どもと比べ言葉数が少なく、言葉の発達が遅れていると感じると話した。
    母親に対する保健指導で適切なのはどれか。
  • テレビで言葉を沢山聞かせる。
  • そのまま様子をみるように勧める。
  • 子どもの気持ちを表現する言葉をかける。
  • 不明瞭な発音を一つ一つ言い直しさせる。
次の文を読み〔問題4〕、〔問題5〕、〔問題6〕に答えよ。
 Aさん、40歳の男性。1人暮らしの会社員で休職中である。同じマンションに住むBさんから「Aさんが下着一枚で近所を走ったり、道行く人に怒鳴ったりしてとても不安だ。遠方に住むAさんの母親に相談したが高齢なので対応できないと言われた」と保健所に電話が入った。
  • 問4
    相談を受けた保健師の初期対応で優先度が高いのはどれか。
  • 警察に連絡する。
  • 相談者を訪問する。
  • Aさんを訪問する。
  • 民生委員に状況を聞く。
  • 問5
    保健師はAさんの受診に同伴した。その際、統合失調症で入院治療を勧められたが、まだ入院には至っていない。Bさん以外の住民の不安も高まっている。
    この時点の保健師の対応で適切なのはどれか。
  • 指定医の診察を申請する。
  • Aさんの勤務先に連絡する。
  • マンション自治会の会議で住民の相談にのる。
  • マンション住民に状況を説明するよう母親に依頼する。
  • 問6
    1か月後、Aさんは入院した。その後、病状が安定し退院予定となった。保健師が病院を訪問するとAさんは「自分のマンションに戻って生活したい」と言う。しかし、マンションの住民の不安は残っている。
    退院に向けた保健師の対応で優先度が高いのはどれか。
  • 母親宅への引越しを勧める。
  • 退院後の復職について話し合う。
  • マンション住民に朝晩の訪問を依頼する。
  • Aさんと日中の過ごし方を考える。
次の文を読み〔問題7〕、〔問題8〕、〔問題9〕に答えよ。
 A市、人口5万人、65歳以上の人口割合25%である。家の外を徘徊し夕方に警察に保護される高齢者が増加していると警察や家族からの相談が保健センターに持ち込まれるようになった。高齢者事業担当の保健師は、市として対策を立てる必要があると考えた。
  • 問7
    認知症高齢者の徘徊発生時の状況について聞き取り調査を実施することにした。
    対象で適切なのはどれか。
  • 認知症高齢者家族
  • 認知症予防教室参加者
  • 老人会メンバー
  • 介護認定審査会委員
  • 問8
    聞き取り調査の結果を踏まえて、認知症高齢者の徘徊を地域で見守ることにした。
    取り組みで優先度が高いのはどれか。
  • 警察への見守り事業の紹介
  • 認知症高齢者の家族会の設立
  • 住民への認知症に関する教育
  • 保健所へのシステムづくりの依頼
  • 問9
    見守りシステムの一環として認知症高齢者の捜索演習を行うことになった。
    この演習に参加を求める機関で優先度が高いのはどれか。
  • 市立病院
  • 公共輸送機関
  • 消防署
  • 町内会
次の文を読み〔問題10〕、〔問題11〕、〔問題12〕に答えよ。
 A市、人口76,000人、出生率10.1(千人年対)。出産はA市立病院が大半を占め、周産期センターから虐待のリスクが高いケースについて情報提供連絡票が保健センターに年間約30件送付される。
  • 問10
    情報提供連絡票の記載内容で家庭訪問の優先度が高いのはどれか。
  • 第1子
  • 切迫流産の既往
  • 妊娠中の長期入院歴
  • 抑うつ傾向のある母親
  • 問11
    情報提供連絡票と新生児家庭訪問記録を分析した結果、保健師は市児童福祉課職員、保健所保健師、児童相談所児童福祉司、小児科医師および助産師をメンバーとする「虐待防止ネットワーク」の設立を計画した。
    1回目の会議の内容で優先度が高いのはどれか。
  • 分析結果の報告
  • 虐待事例の検討
  • 虐待防止マニュアルの作成
  • 育児ボランティア養成講座の企画
  • 問12
    「虐待防止ネットワーク」ができて1年経過し、各職種間の情報交換が円滑に進むようになってきた。そのなかで4か月児健康診査身受診児の生活状況を把握することが虐待予防に有効であると考えた。
    この問題の対応で、ネットワークに新たに参加を求めるメンバーとして優先度が高いのはどれか。
  • 幼稚園長
  • 民生・児童委員
  • 警察の担当者
  • 育児サークル主催者
次の文を読み〔問題13〕、〔問題14〕、〔問題15〕に答えよ。
 Aさん、36歳の男性。1人暮らし。精密機械の製造業に従事し15年が経過している。喫煙20本/日。職場の定期健康診断で中性脂肪が160mg/dLであったが他に特別な所見はなかった。問診では運動習慣はなく、残業が多く不規則な食生活が明らかになった。疲労感の訴えもあった。
  • 問13
    産業保健師の保健指導で適切なのはどれか。
  • 休暇の取得
  • 医療機関の受診
  • 生活習慣の見直し
  • リラクセーションの実施
  • 問14
    3か月後、Aさんは作業中に息苦しさを覚えて近医を受診した。安静時心電図と負荷心電図とに異常はなく、心疾患の所見はみられなかった。血圧が高いため内服治療が開始された。Aさんから受診結果の報告があったので面接を実施した。
    保健指導で適切なのはどれか。
  • ウォーキングを勧める。
  • 専門病院の受診を勧める。
  • 胸痛の発作時は深呼吸する。
  • 塩分摂取量を3g/日以下にする。
  • 問15
    この職場ではAさんと同じような生活をしている従業員が多いことがわかった。労働衛生委員会で職場全体としての対応を検討することになった。
    保健師が準備する資料で優先度が高いのはどれか。
  • 出勤記録
  • 従業員の業務内容
  • 定期健康診断の結果
  • 産業医による過去1年間の職場巡回の記録
次の文を読み〔問題16〕、〔問題17〕、〔問題18〕に答えよ。
 Aさん、65歳の男性。パーキンソン病。60歳の妻と2人暮らしで子どもはいない。転倒した際に大腿骨を骨折し入院したが、人工骨頭置換術を受け退院した。Aさんも妻も「役所の世話にはなりたくない」と言い、社会資源は何も利用せずに妻が1人で介護している。
  • 問16
    3か月後、妻から「頑張ってきたが介護を続ける自信がない」と疲れきった様子で市の高齢福祉部門へ相談があった。
    この時の保健師の対応で適切なのはどれか。
  • 訪問看護ステーションを紹介する。
  • 家庭訪問をして介護状況を把握する。
  • 介護老人福祉施設への入所を勧める。
  • 「今が一番大変なときです。頑張りましょう」と言う。
  • 問17
    社会資源を利用することになった。
    保健師の対応で適切なのはどれか。
  • 近隣の指定居宅介護支援事業所を紹介する。
  • 介護保険制度利用のため要介護認定の申請を勧める。
  • 難病認定審査会に提出するための訪問調査を行う。
  • 病状を把握するため主治医に意見書の提出を求める。
  • 問18
    社会資源の利用開始1か月後、妻から保健師にケアプランについて不満の電話があった。
    対応で優先度が高いのはどれか。
  • 関係者によるサービス担当者会議を開催する。
  • 介護サービスに対する苦情窓口を紹介する。
  • 担当の介護支援専門員に状況を確認する。
  • サービス事業者の変更を勧める。
次の文を読み〔問題19〕、〔問題20〕、〔問題21〕に答えよ。
 人口1万人のA町にあるB団地の住民は約500人。B団地は高齢化が進み、入居者のうち65歳以上の高齢者が占める割合は31%である。高齢者世帯の中で単身者世帯は40%である。団地の集合住宅は5階建てだがエレベーターがなく、閉じこもりの高齢者が目立つようになり、要介護高齢者の増加が予想される。B団地を担当している保健師は介護予防の必要性を感じている。
  • 問19
    担当保健師の対応で優先度が高いのはどれか。
  • B団地で高齢者向けの運動教室を企画する。
  • B団地高齢者の日常生活の実態について調査する。
  • B団地住民の介護保険の認定状況について調査する。
  • 保健師による個別相談を積極的に利用するよう広報する。
  • 問20
    B団地で介護予防の活動計画を立てることにした。
    優先度が高いのはどれか。
  • 社会福祉協議会と協議する。
  • 住民と話し合いの機会を持つ。
  • 介護支援専門員と打ち合わせを行う。
  • 民間スポーツクラブの活用を検討する。
  • 問21
    来年度、A町ではB団地の高齢者を対象に、現状の予算と人員で実施できる活動を検討している。
    事業で優先度が高いのはどれか。
  • 基本健康診査に体力測定を追加する。
  • 新たな介護予防のための運動教室を企画する。
  • 家庭訪問による個別相談や保健指導の頻度を増やす。
  • 団地内で住民が主体となる高齢者の集う場を設ける。
次の文を読み〔問題22〕、〔問題23〕、〔問題24〕に答えよ。
 高齢者の自殺が相次いだことから、県議会で高齢者の自殺予防対策が必要であると議論された。県は自殺予防のモデル事業を実施することになり、保健所からA町に事業実施の打診があった。町ではこのモデル事業に取り組むことになり、予防活動を企画するためのプロジェクトチームを作ることになった。
  • 問22
    町のプロジェクトチームに参加を求める機関で優先度が高いのはどれか。
  • 県医師会
  • 社会福祉協議会
  • 消防署の救急隊
  • 県精神保健福祉センター
  • 問23
    プロジェクトチームでは、まず高齢者自殺の実態調査と老人性うつ病の疫学調査を行い、高齢者の自殺と老人性うつ病との間には関連があることが明らかになった。この結果を受けて町では一次予防重視の事業を実施することになった。
    モデル事業の内容で適切でないのはどれか。
  • 心の健康づくり講演会の実施
  • 介護予防のための健康度評価の実施
  • 保健師と民生委員が連携した高齢者世帯への訪問
  • 高齢者の引きこもり防止を目的とした健康教室の開催
  • 問24
    A町ではモデル事業に取り組んだ結果、高齢者の自殺による死亡が減少した。
    この成果を受けて県として取り組むのはどれか。
  • 県内単身高齢者の実態調査
  • 他市町村でのモデル事業の実施
  • 保健所保健師による高齢者世帯の訪問
  • 県職員を対象とするメンタルヘルス研修会の開催
次の文を読み〔問題25〕、〔問題26〕、〔問題27〕に答えよ。
 管内のA病院より、3日前に下痢のため入院した8歳女児の便から、サルモネラ・エンテリティディスが検出されたと保健所に電話があった。
  • 問25
    保健所の対応で適切なのはどれか。
  • 患児の自宅を消毒する。
  • 患児の喫食調査を実施する。
  • A病院の検食の病原体検査を行う。
  • 患児を第1種感染症指定医療機関に移送する。
  • 問26
    所内で対応を検討していると、B病院とC病院からもそれぞれ下痢のために入院中の児童からの便からサルモネラ・エンテリティディスを検出したと連絡があった。
    この時点の保健所の対応で適切でないのはどれか。
  • 市に対策本部の設置を働きかける。
  • 隣接保健所に患者の複数発生を知らせる。
  • 医師会に患者の複数発生の情報を提供する。
  • 教育委員会に学校での欠席状況の情報提供を求める。
  • 問27
    患児は別の小学校に通学しており、互いに接触はない。
    疫学調査で優先度が高いのはどれか。
  • 患児の共通の接触者を検索する。
  • 患児の同級生の検便を実施する。
  • 患児の家の食材購入場所を特定する。
  • 患児の学校の給食調理設備の細菌検査を行う。
次の文を読み〔問題28〕、〔問題29〕、〔問題30〕に答えよ。
 A市では心疾患の粗死亡率は全国値のおよそ2倍である。このため65歳以上の高齢者の生活習慣と高血圧症について疫学調査を実施することにした。
  • 問28
    A市立病院の受診者の中から高血圧症の患者を選び症例対照調査を行うことにした。
    対照者の選び方で適切なのはどれか。
  • ある町内会の健康な高齢者から無作為に選ぶ。
  • A市立病院の受診者で糖尿病の患者から選ぶ。
  • 各症例と同性で居住地、年齢が近い健康な人を選ぶ。
  • 基本健康診査で心電図が正常であった者の中から無作為に選ぶ。
  • 問29
    面接調査で生活習慣の情報を収集することにした。
    面接で考慮すべきバイアスはどれか。
  • 選択バイアス
  • 診断バイアス
  • 精査バイアス
  • 思い出しバイアス
  • 問30
    現病歴での高血圧症の有無に対する20歳頃からの飲酒習慣の有無のオッズ比は3、喫煙習慣の有無のオッズ比は4であった。
    高血圧症についての結果の解釈で適切なのはどれか。
  • 喫煙習慣をなくせば飲酒習慣によるリスクもなくすことができる。
  • 飲酒と喫煙の習慣は関係があり単独の影響を検討する解析が必要である。
  • 飲酒と喫煙の両方の習慣がある場合は両方ない場合に比べリスクは7倍になる。
  • 飲酒と喫煙の両方の習慣がある場合は両方ない場合に比べリスクは12倍になる。
解答: 2
≪ 前へ1 / 1 ページを表示次へ ≫