平成15年看護師国家試験出題基準 成人看護学

目標1.成人の生活と健康についての理解を問う。
大項目中項目小項目
1. 成人の特徴A. 生涯発達の特徴a. 身体の発達と衰退
b. 心理社会的発達
c. 性的自己の発達
B. 現代の生活状況a. 家族形態と機能
b. 職業の種類と就業環境
c. 生活習慣・生活様式
d. 人生や健康にかかわる意識
2. 成人に特有な健康問題の特徴A. 生活習慣に関連する健康障害a. 生活習慣病の形成と予後
b. 生活習慣病の発生状況
B. 職業に関連する健康障害a. 就業条件・環境と病気
b. 職業病の発生状況
C. 生活ストレスに関連する健康障害a. ストレスの種類と生理的適応
b. 生活ストレスと健康障害
c. ストレス関連疾患の発生状況
目標2.成人を看護するときの基本的なアプローチについての理解を問う。
大項目中項目小項目
3. 成人の特性や能力に応じたアプローチA. 自立した存在a. セルフケア能力
b. 自己制御と自己効力感
B. 独自の信念や行動パターンを持つ存在a. コンプライアンスの促進要因
b. ストレスコーピング
c. 成人教育の原理
C. 家庭・職場で責任ある役割を担う存在a. 役割葛藤、役割交代
目標3.成人の健康レベルに応じた看護実践についての理解を問う。
大項目中項目小項目
4. 健康の保持・増進、疾病の予防に向けた看護A. 生活習慣病の予防a. 適正な日常生活習慣の指標
b. 定期健康診断システムと受診者
B. 職業性疾患の予防a. 適切な作業環境と労働条件
b. 職業病のアセスメントと対処
C. ストレスの予防と緩和a. ストレス状況と要因のアセスメント
b. ストレスの緩和、解決方法の指導
5. 急激な身体侵襲により急性期にある患者の看護A. 救急救命時の看護a. 緊急性と原因のアセスメント
b. 心配蘇生法
c. 気管切開・気管内挿管時の援助
d. 急性中毒への対処
e. 外傷・熱傷・骨折の応急処置
f. 危機的状況への精神的支援
B. 手術療法時の看護a. 【術前】術後の合併症のリスクアセスメント
b. 【術前】合併症の予防処置と指導
c. 【術前】不安のアセスメントと援助
d. 【術中】麻酔導入と体位
e. 【術中】体温管理
f. 【術中】褥瘡予防
g. 【術中】感染予防
h. 【術中】事故防止
i. 【術後】疼痛・苦痛の緩和
j. 【術後】術後合併症の予防
k. 【術後】排痰法
l. 【術後】ドレナージと与薬の管理
m. 【術後】術後の機能障害と生活制限への援助
C. 化学療法・放射線療法時の看護a. 全身機能・骨髄抑制のアセスメントと対処
b. 抗がん薬の与薬法・管理
c. 照射法と被爆防御
6. 障害への適応と社会復帰への看護A. 障害受容への援助a. 障害受容と価値の交換
b. 障害受容への影響因子
c. 障害受容の段階に応じた援助
B. 障害の改善と克服への援助a. 機能障害と日常生活動作の制限とアセスメント
b. 代償機能の獲得と介護指導
c. 役割交代、職場調整
d. 家族のライフサイクルと介護負担
e. 介護力のアセスメントと社会資源の活用
f. 復帰スタイルの選択・決定
g. ピアグループによる支援
h. 身体障害者福祉法の適用と保護
C. 社会参加への援助a. リハビリテーションの目標と変遷と社会的統合
b. 社会参加・生活満足の要素と影響因子
7. 慢性的な経過をたどる健康障害への看護A. セルフコントロールへの援助a. 心身のモニタリング
b. 受診・治療の継続
c. 生活習慣・ライフスタイルの変更
d. 自己効力感強化の方法
e. 自己概念の修正
B. 社会的支援の獲得a. 家族・患者会による支援
b. 特定疾患治療研究事業の適用と保護
8. 終末期の看護A. 緩和ケアa. 苦痛のアセスメント
b. 疼痛コントロール
c. QOL〈クオリティ・オブ・ライフ〉の保証
d. 悲嘆へのケア
目標4.機能障害のある成人への看護実践についての理解を問う。
大項目中項目小項目
9. 呼吸機能障害をもつ患者の看護A. 観察とアセスメントa. 胸郭運動の視診法
b. 呼吸音の聴取法
c. 胸水観察法
d. 呼吸器症状、喀痰、肺機能検査、動脈血ガス分析値の正常性
e. 換気障害、ガス交換障害の程度・分類・原因
f. 心身・日常生活への影響
B. おもな看護a. 気管支鏡・造影検査時の援助
b. 胸腔穿刺検査時の援助
c. 肺切除術の看護
d. 胸腔鏡下手術の合併症予防
e. 抗アレルギー薬、気管支拡張薬、副腎皮質ステロイド薬の服薬指導
f. 吸入療法、胸腔ドレナージの管理
g. 呼吸困難時の安楽な体位
h. 喀痰困難時の肺理学療法
i. 喘息発作時の対応と予防指導
j. 慢性呼吸不全の呼吸療法と生活指導
10. 循環機能障害をもつ患者の看護A. 観察とアセスメントa. 浮腫・うっ血の観察法
b. 心電図の測定(電極の装着)
c. 身体所見、自律神経反射、心電図所見の正常性
d. 障害の原因と程度
e. 心身・日常生活への影響
B. おもな看護a. 心臓カテーテル検査・心血管造影検査時の援助
b. 経皮的冠動脈形成術の看護
c. ペースメーカー装着時の生活指導
d. 開心術の看護
e. 降圧・利尿薬、抗不整脈薬、抗狭心症薬の服薬指導
f. 抗凝固薬、血栓溶解薬、抗血小板薬の服薬指導
g. 血圧コントロールの生活指導
h. 虚血性心疾患の生活指導
i. 慢性心不全の看護
11. 栄養摂取・代謝障害をもつ患者への看護A. 咀嚼・嚥下障害の観察とアセスメントa. 歯、舌、口腔・咽頭・喉頭の観察
b. 嚥下テスト
c. 咀嚼・嚥下障害の原因と程度
d. 心身・日常生活への影響
B. 咀嚼・嚥下障害のおもな看護a. IVHの適応と管理
b. 舌切除術後の生活指導
c. 喉頭・咽頭切除術後の生活指導
d. 食道再建術の合併症予防と生活指導
e. 咀嚼・嚥下訓練
f. 嚥下障害部位に応じた摂取の援助
g. 経管・経腸栄養法の管理と指導
C. 消化・吸収障害の観察とアセスメントa. 腹部の観察法
b. 身体所見、排泄物、血液検査値の正常性
c. 肥満度の算出
d. 障害の原因と程度
e. 心身・日常生活への影響
D. 消化吸収障害のおもな看護a. IVHの適応と管理
b. 消化管内視鏡・造影検査時の援助
c. 胃切除術の合併症予防と生活指導
d. 腸切除術後の合併症予防と生活指導
e. 胆嚢摘出術の合併症予防
f. 胆汁瘻の管理と指導
g. 胃・十二指腸潰瘍の生活指導
h. 膵炎の生活指導
i. 腹痛、嘔吐、吐血、下血、下痢の看護
E. 肝機能障害の観察とアセスメントa. 肝肥大の観察
b. 黄疸・腹水の観察法
c. 意識レベル・内容の観察法
d. 身体所見、血液検査の正常性
e. 障害の原因と程度
f. 心身・日常生活への影響とコントロール
G. 肝機能障害のおもな看護a. 肝生検時の援助
b. インターフェロン療法時の生活指導
c. 食道静脈瘤硬化療法の合併症予防
d. 肝切除術の合併症予防と生活指導
e. 肝動脈塞栓術の合併症予防と生活指導
f. 食道静脈瘤の破裂予防と破裂時の対応
g. 肝性脳症の予防と生活指導
h. 肝庇護の生活指導
i. 浮腫・腹水の生活指導
j. 黄疸の生活指導
H. 糖代謝障害の観察とアセスメントa. 血糖、尿糖の測定法
b. 肥満度、摂取・消費エネルギーの算出
c. 身体所見、血液・尿検査、神経学的所見の正常性
d. 障害の原因と程度
e. 心身・日常生活への影響
I. 糖代謝障害のおもな看護a. インスリン療法、経口糖尿病薬の服薬指導
b. インスリン自己注射の指導
c. 糖尿病の食事療法・運動療法の指導
d. 糖尿病の合併症予防の生活指導
J. 脂質・尿酸代謝障害の観察とアセスメントa. 身体・血液所見、食生活の正常性
b. 障害の原因と程度
c. 心身・日常生活への影響
K. 脂質・尿酸代謝障害のおもな看護a. 高脂血症の生活指導
b. 高尿酸血症の生活指導
12. 内部環境調節障害をもつ患者への看護A. 内分泌機能の観察とアセスメントa. 甲状腺触診法
b. 身体・精神・血液所見、ホルモン定量、代謝率の正常性
c. 心身・日常生活への影響
B. 内分泌機能障害の看護a. 甲状腺切除術時の生活指導
b. 脳下垂体切除術時の生活指導
c. 副腎摘出術時の生活指導
d. ホルモン補充療法・抗ホルモン療法の生活指導
e. ホルモンバランス失調状態の生活指導
C. 体液調節機能の観察とアセスメントa. 浮腫・脱水の観察法
b. 水分出納、身体所見、血液検査の正常性
c. 体液不均衡の程度と原因、腎不全の病期
d. 心身・日常生活への影響
D. 体液不均衡の看護a. 腎生検時の援助
b. 腎臓移植術後の看護
c. 透析療法の適用基準と選択
d. 血液透析・腹膜透析の管理
e. シャントの管理と患者指導
f. 維持透析の生活指導
g. 慢性腎不全の病期に応じた生活指導
E. 体温調節機能の観察とアセスメントa. 発熱・熱型の随伴症状の観察
b. 体温異常の原因と程度
c. 心身・日常生活への影響
F. 体温調節機能障害への看護a. 熱中症、過高熱への対応
b. 低体温への対応
13. 生体防御機能の障害をもつ患者の看護A. 免疫機能の観察とアセスメントa. 炎症反応の観察
b. 身体所見・血液検査の正常性
c. 機能低下の原因と程度
d. 心身・日常生活への影響
B. 免疫機能低下の看護a. 骨髄穿刺時の援助
b. 骨髄移植、幹細胞移植術の看護
c. 移植時の倫理的配慮
d. 膠原病の生活指導
e. アレルギー疾患の生活指導
f. HIV感染症/AIDSの生活指導
C. 感染症の観察とアセスメントa. 熱型、身体所見、分泌・排泄物、血液所見の正常性
b. 感染の部位、原因、程度
c. 心身・日常生活への影響
D. 感染症の看護a. スタンダードプリコーション
b. 感染経路に対応した感染予防
c. 職業上の感染予防
14. 感覚機能障害をもつ患者の看護A. 観察とアセスメントa. 視力、視野、眼球運動の検査法
b. 聴力検査法
c. 平衡感覚検査法
d. 触覚・味覚・嗅覚の検査法
e. 検査所見の正常性
f. 各感覚機能障害の原因と程度
g. 心身・日常生活への影響
B. おもな看護a. 光凝固・硝子体手術の看護
b. 角膜移植術の看護
c. 鼓室形成術の看護
d. 副鼻腔手術の看護
e. 視力・視野障害の看護
f. 聴覚障害の看護
g. 平衡感覚障害の事故防止
h. 神経障害の生活指導
i. 味覚・嗅覚障害の生活指導
j. 点眼薬投与時の事故防止
15. 認知機能・コミュニケーション障害をもつ患者の看護A. 観察とアセスメントa. 意識障害の診察法
b. 言語の表出と理解の観察
c. 環境認知の観察
d. 言語・行動・神経学的検査の正常性
e. 意識障害の程度と原因、日常生活への影響
f. 注意・記憶障害の原因と程度、心身・日常生活への影響
g. 空間認知障害の原因と程度、心身・日常生活への影響
h. 言語機能障害の原因と程度、心身・日常生活への影響
B. おもな看護a. 髄液検査時の援助
b. 脳血管撮影時の援助
c. 脳の血腫・腫瘍・動脈瘤摘出術の看護
d. 遷延性意識障害の看護
e. 注意・記憶障害に対応した生活指導
f. 空間失認の生活訓練・環境調整
g. 失語・構音障害の生活訓練と援助
16. 運動機能障害をもつ患者の看護A. 観察とアセスメントa. 四肢長の測定法
b. 関節可動域の測定法
c. 筋周径の測定法、徒手筋力検査法
d. 日常生活動作の観察
e. 四肢の形状、運動、姿勢、歩行の正常性
f. 機能障害の程度と原因
g. 心身・日常生活への影響
B. おもな看護a. ミエログラフィ時の援助
b. 効果的な固定法・牽引法と生活の援助
c. ギプス固定・各種牽引療法時の合併症予防
d. 関節可動域訓練の適応と原則
e. 筋力増強訓練の適応と原則
f. 骨折の観血的整復術の看護
g. 人工関節置換術の看護
h. 四肢切断・再接着術の看護
i. 脊柱手術後の生活の援助
j. 変形性関節症の生活指導
k. パーキンソン症候群への対応と生活指導
l. 関節・脊柱の疼痛の緩和
m. 片麻痺における日常生活動作〈ADL〉の訓練と介助方法
n. 脊髄損傷レベルに対応した日常生活動作の訓練と介助方法
o. 免荷・歩行補助具・自助具の適応
p. ドーパミン補充療法の服薬指導
q. 退院スタイルの決定要因と調整
r. 家族の介護指導と介護負担
17. 排泄機能障害をもつ患者の看護A. 排尿機能障害の観察とアセスメントa. 排尿のパターン・動作・行動、尿性状の観察
b. 排尿状態、一般尿検査、尿流動態検査の正常性
c. 蓄尿・尿排泄障害の程度と原因
d. 心身・日常生活への影響とコントロール
B. 排尿機能障害へのおもな看護a. 尿流動態検査、膀胱鏡検査時の看護
b. 尿路変更術後の合併症予防と生活指導
c. 膀胱留置カテーテル時の管理
d. 脳卒中による排尿障害への訓練と援助
e. 脊髄損傷による排尿障害への訓練と援助
f. 腹圧性尿失禁の運動訓練と生活指導
g. 間欠的自己導尿法
C. 排便機能障害の観察とアセスメントa. 排便のパターン・動作・行動、便性状の観察
b. 排便状態、便正常の正常性
c. 機能障害の程度と原因
d. 心身・日常生活への影響とコントロール
D. 排便機能障害へのおもな看護a. 大腸ファイバースコープ、直腸診時の援助
b. 人工肛門増設術後の合併症予防と生活指導
c. 低位前方切除術後の合併症予防と生活指導
d. 脳卒中による排便障害への対応
e. 脊髄損傷による排便障害への対応
f. イレウスの予防と改善
18. 性機能障害をもつ患者の看護A. 観察とアセスメントa. 生殖器、ホルモン分泌、性行動の正常性
b. 性行動・性機能障害の原因と程度
c. 心身・性生活・日常生活への影響
B. おもな看護a. 内診、性機能検査時の看護
b. 子宮摘出術・乳房切除術時の精神的支援と性生活指導
c. 精巣〈睾丸〉・前立腺摘出術時の精神的支援と性生活指導
d. 勃起障害に対する薬物療法時の看護
e. 脳卒中患者の性生活指導
f. 心筋梗塞患者の性生活指導
g. 脊髄損傷患者の性生活指導
先頭へ戻る