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第103回 助産師国家試験 午後問題(1 - 30問)

問 31
妊娠中期以降の胎児の発育・発達で、羊水の存在が重要なのはどれか。2つ選べ。
  1. 肺の成熟
  2. 腎機能の発達
  3. 消化管の発達
  4. 骨髄造血の増加
  5. 副腎皮質の発育
13
問 32
分娩進行中の子宮の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 外子宮口が後方に移動する。
  2. 子宮峡部は伸展して薄くなる。
  3. 子宮頸部は下方から開大・短縮する。
  4. 子宮洞筋部の収縮は娩出の原動力となる。
  5. 組織学的子宮口の位置に生理的収縮輪が形成される。
24
問 33
Aさん(28歳、初産婦)。昨日3,680gの児を吸引分娩で出産し、分娩2時間後に導尿し300mLの排尿があった。現在分娩後8時間が経過しているが自然排尿がなく、Aさんは助産師に「トイレに行きたい感じがしないです」と話した。
Aさんへの助産師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 骨盤底筋の体操を指導する。
  2. 水分摂取量を確認する。
  3. トイレで自然排尿を試みるよう促す。
  4. 導尿する。
  5. 尿意を感じるまで様子をみて良いと伝える。
23
問 34
平成28年(2016年)の日本の母子保健統計で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 合計特殊出生率は1.44である。
  2. 妊産婦死亡率は前年より減少している。
  3. 人工死産率よりも自然死産率の方が高い。
  4. 年齢別の出生率で最も高いのは25〜29歳である。
  5. 新生児死亡の原因は「周産期に特異的な呼吸障害、および心血管障害」が最多である。
12
問 35
児童福祉法で規定しているのはどれか。2つ選べ。
  1. 子の看護休暇
  2. 乳幼児健康診査
  3. 乳児家庭全戸訪問事業
  4. 地域子育て支援拠点事業
  5. 母子健康包括支援センター
34
次の文を読み36〜38の問いに答えよ。
 Aさん(38歳、初産婦)。妊娠26週3日。身長160cm、体重64kg(非妊時体重60kg)。本日の75gOGTTで負荷前105mg/dL、1時間値190mg/dL、2時間値160mg/dLであり、妊娠糖尿病と診断された。
問 36
Aさんの行う血糖コントロールで適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 1日1回の自己血糖測定をする。
  2. 食前の目標血糖値を100mg/dL以下とする。
  3. 食後2時間の目標血糖値を150mg/dL以下とする。
  4. 妊娠中に減量をする。
  5. 1日摂取エネルギー量を1,800kcalとする。
25
問 37
妊娠39週3日。Aさんは、破水後に来院し、入院した。羊水混濁なし。児は頭位、推定胎児体重3,600g。2時間後に自然に陣痛発来し、分娩は順調に経過した。入院から8時間後に児頭は娩出されたが、肩甲がひっかかり娩出されない。
この時のAさんへの助産師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 子宮底圧迫法を行う。
  2. 児頭を下方に牽引する。
  3. 恥骨結合の上から肩甲を押す。
  4. McRoberts〈マックロバーツ〉体位をとる。
  5. 指を児の腋窩に入れ腕を解出する。
34
問 38
児は無事に出生した。出生体重3,800g。Apgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後10点。生後1時間、児のバイタルサインは直腸温36.8℃、呼吸数55/分、心拍数150/分。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(room air)であり、診察上明らかな異常所見は認めなかった。
この児に注意すべき合併症はどれか。
  1. 低血糖
  2. 低体温
  3. 頭蓋内出血
  4. 新生児一過性多呼吸
  5. 先天性甲状腺機能低下症
1
次の文を読み39〜41の問いに答えよ。
 Aさん(33歳、初産婦)。30歳で甲状腺機能亢進症を発症し、Basedow〈バセドウ〉病の診断により甲状腺亜全摘術を受け、レボチロキシンの内服を継続していた。Aさんは無月経を主訴に産婦人科を受診して、妊娠6週相当と診断された。また、診察で子宮体部の筋層内に複数の子宮筋腫が指摘されて子宮体部全体は新生児頭大であった。
問 39
医師の診察後にAさんは「子宮筋腫ができているなんて知りませんでした。妊娠や出産にどのような影響がありますか」と助産師に聞いた。
助産師が行うAさんへの説明で正しいのはどれか。
  1. 「胎児の先天異常のリスクが増加します」
  2. 「出産後に子宮全摘出術が必要です」
  3. 「妊娠糖尿病になりやすくなります」
  4. 「子宮破裂を生じやすくなります」
  5. 「切迫早産が生じやすくなります」
5
問 40
その後の妊娠経過は順調で、血液検査では甲状腺機能は正常範囲であった。妊娠34週の妊婦健康診査の超音波検査で胎児の甲状腺の腫大が確認された。産科医師からAさんに、出産後に児の甲状腺機能亢進症が生じる可能性が告げられた。診察後にAさんは助産師に「私のバセドウ病は落ち着いているのに、どうして赤ちゃんの甲状腺機能が異常になるのでしょうか」と訴えた。
Aさんの児の甲状腺機能亢進症が生じる原因で正しいのはどれか。
  1. ヒト絨毛性ゴナドトロピン
  2. 甲状腺切除手術の既往
  3. レボチロキシンの内服
  4. 自己抗体の胎盤通過
  5. 胎児の甲状腺癌
4
問 41
妊娠38週0日に陣痛発来し、Aさんは入院となった。入院後12時間の経過で子宮口が全開し、その後4時間で分娩となった。児は3,650gの男児で、Apgar〈アプガー〉スコア1分後9点、5分後9点である。胎盤は児の娩出の5分後に自然娩出となった。その後も出血が持続しており、胎盤娩出後5分間の出血量は450mLとなった。医師による診察が行われているが原因が特定できていない。Aさんは意識清明で、バイタルサインは脈拍85/分、血圧120/75mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(room air)である。
この時点でのAさんへの対応で最も優先されるのはどれか。
  1. 飲水を促す。
  2. 酸素を投与する。
  3. 末梢静脈を血管確保する。
  4. 側臥位への体位変換を促す。
  5. 弾性ストッキングの着用を勧める。
3
次の文を読み42〜44の問いに答えよ。
 Aさん(36歳、初妊婦、会社員)。現在、妊娠14週3日。昨夜、少量の性器出血があったため、家族とともに外来受診した。身長165cm、体重57.0kg(非妊時体重56.5kg)。血圧126/68mmHg。Hb11.5g/dL、Ht33.2%。尿蛋白(-)、尿糖(-)。下肢浮腫(-)、下肢に静脈瘤を認めるが痛みはない。既往歴は特にない。
問 42
胎児心拍数150bpm、下腹部痛の自覚なし。診察後に絨毛膜下血腫を指摘され、医師からなるべく安静にするように言われた。Aさんは「安静の必要性について上司にどのように伝えればいいですか」と助産師に相談した。
Aさんへの助産師の対応で適切なのはどれか。
  1. 家族から説明してもらうように提案する。
  2. 助産師が上司に電話で説明することを伝える。
  3. 母子健康手帳を使って説明するように伝える。
  4. 母性健康管理指導事項連絡カードの利用を提案する。
4
問 43
妊娠32週。妊婦健康診査で特に異常はなかった。Aさんは助産師に「被用者保険に加入していますが、これから出産準備に入って仕事ができないと、収入がなくなりますよね。収入がなくなるのはとても困ります」と不安そうにしている。
産前休業取得中にAさんが支給の対象となるのはどれか。
  1. 出産育児一時金
  2. 出産手当金
  3. 育成医療
  4. 出産扶助
2
問 44
Aさんは妊娠41週5日、妊婦健康診査のために病院を受診した。超音波検査で推定胎児体重2,600g、AFI5で羊水量の減少が確認された。胎児心拍数陣痛モニタリングではリアクティブパターンであった。体温36.5℃、脈拍60/分、血圧130/78mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(-)。医師からAさんは分娩誘発のための入院を勧められたが「分娩誘発のために入院になるなんて思いもよらなかった。入院しないでいたらどんなことが起きてくるのですか」と助産師に尋ねた。
Aさんの分娩で特に予測されるのはどれか。
  1. 常位胎盤早期剝離
  2. 胎児機能不全
  3. 子宮内感染
  4. 肩甲難産
  5. 弛緩出血
2
次の文を読み45〜47の問いに答えよ。
 Aさん(32歳、初産婦)。妊娠経過は順調であった。妊娠39週5日で3,420gの女児を吸引分娩で出産した。分娩所要時間20時間50分、破水から分娩までの所要時間1時間30分。分娩時出血量450mL。正中側切開術が施行された。
問 45
分娩後5時間。体温37.4℃、脈拍88/分、血圧100/74mmHg。子宮底の高さ臍高、子宮底は硬く触れる。赤色悪露中等量、後陣痛軽度。会陰縫合部の発赤(-)、腫脹軽度、発汗がみられ、口渇を訴える。
この時点のAさんのアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 口渇は耐糖能の異常によるものである。
  2. 出血多量による頻脈がみられている。
  3. 自然に正常体温に戻る可能性が高い。
  4. 会陰縫合部の感染が疑われる。
  5. 子宮復古は良好である。
35
問 46
産褥3日。母児同室となり、Aさんは頻回に授乳を行っている。児の体重は
3,300g。排便(移行便)3回/日、排尿5回/日。活気があり吸啜良好である。Aさんは「授乳のコツもわかってきましたが、昨晩も眠れなかったので疲れてきました」と言う。
Aさんへの助産師の対応で適切なのはどれか。
  1. 「ミルクを足しましょう」
  2. 「このまま頑張りましょう」
  3. 「授乳の回数を減らしましょう」
  4. 「一時的に赤ちゃんを預かりましょう」
4
問 47
産褥4日。Aさんは、明日退院の予定となった。Aさんは「赤ちゃんの世話にもやっと慣れてきました。赤ちゃんはかわいいです。出産後に助産師さんとお産のことを話した時は、よく頑張ったねと言ってもらえました。でも出産に時間がかかり吸引分娩になるとは思いませんでしたし、傷がまだ痛いです。私はちゃんとしたお産ができなかったのではないかと思います」と言う。
Aさんへの助産師の対応で最も適切なのはどれか。
  1. 「よく頑張ったのだから立派なお産ですよ」
  2. 「無事にお産が終わったことを喜びましょう」
  3. 「もう一度、お産の振り返りをしてみませんか」
  4. 「新生児訪問でお産の話を聞いてもらってください」
3
次の文を読み48〜50の問いに答えよ。
 Aさん(34歳、初妊婦)。産婦人科に通院し、妊婦健康診査を受けていた。妊娠30週0日に規則的な子宮収縮を自覚して来院し、緊急入院となった。バイタルサインは、体温38.0℃、呼吸数24/分、脈拍100/分、血圧130/80mmHg。胎児心拍数モニタリングで胎児心拍基線170bpmであった。内診所見では、頭位、子宮口2cm開大、未破水。腟分泌物に少量血液が混じっており、悪臭を伴っていた。血液検査は、白血球数18,000/μL、CRP3.0mg/dL。尿検査では尿混濁はなく、尿蛋白(-)、尿糖(-)であった。
問 48
入院時のアセスメントで正しいのはどれか。
  1. 絨毛膜羊膜炎が疑われる。
  2. 子宮頸管縫縮術が有効である。
  3. 妊娠高血圧症候群〈HDP〉である。
  4. 妊娠の延長を目指す必要がある。
1
問 49
Aさんは入院翌日、経腟分娩で男児を出産した。羊水混濁は認めなかった。出生直後の児は泣を認めるが、呼吸数60/分、心拍数140/分。鼻翼呼吸、呻吟、陥没呼吸、中心性チアノーゼを認め、マスクを用いた持続的気道陽圧呼吸療法〈CPAP〉が行われた。しかし、努力呼吸とチアノーゼに改善が認められず、気管挿管による人工呼吸が開始された。
児の状況で最も考えられるのはどれか。
  1. 喉頭軟化症
  2. 肺動脈閉鎖症
  3. 呼吸窮迫症候群
  4. 胎便吸引症候群
3
問 50
児はNICUに入院となり、保育器内で人工呼吸器管理、輸液管理が行われている。分娩後6時間、Aさんは会陰切開部の創部痛のため非ステロイド性消炎鎮痛薬を使用しており、車椅子で児の面会のためにNICUを訪れた。Aさんは「赤ちゃんが心配です」と話し、涙を流している。
助産師のAさんへの声かけで正しいのはどれか。
  1. 「赤ちゃんの状況はご主人から聞いてください」
  2. 「両手でお子さんを包み込んであげてください」
  3. 「大きな声で呼びかけてあげてください」
  4. 「鎮痛薬使用中は搾乳を控えてください」
2
次の文を読み51〜53の問いに答えよ。
 Aさん(37歳、初産婦、正社員)。夫と2人暮らし。6か月前にB市に引っ越してきた。B市では、子育て世代包括支援センターに助産師の母子保健コーディネーターを配置し、妊娠初期から育児期まで継続して支援を行っている。Aさんは、妊娠30週の時に、育児準備教室を受講するために子育て世代包括支援センターを訪れた。受講後、Aさんは母子保健コーディネーターと面談し「私の母は父の看病をしているので、産後の手伝いは頼めません。出産後は夫と2人で頑張って子育てをする予定です」と話している。
問 51
母子保健コーディネーターがAさんの子育て支援ケアプランを作成するにあたり、優先して情報収集する項目はどれか。
  1. 育児用品の準備状況
  2. 夫の職場の子育て世帯への協力体制
  3. 保育所への入所に関する疑問の有無
  4. B市の母子保健サービスの把握状況
4
問 52
Aさんは、妊娠34週から産前休業を取得した。Aさんは子育て世代包括支援センターを訪問し「産前休業に入る時に、上司から他の人を雇いたいので産後休業が終わったら早めに辞めてもらいたいと言われました。それ以来、気持ちが落ち込んでいます。私は、仕事を辞めたくありません」と話している。
この時の母子保健コーディネーターのAさんへの対応で適切なのはどれか。
  1. 産婦人科医に相談するよう勧める。
  2. 婦人相談所に相談するよう勧める。
  3. 法律上仕事は辞めさせられないことを伝える。
  4. 仕事と育児を両立するための講演会への参加を勧める。
3
問 53
Aさんは、妊娠38週に帝王切開術で男児を出産した。産後は母子ともに順調に経過した。1か月健診の1週後、Aさんから母子保健コーディネーターに電話があり「出産後1か月は夫が育児休業を取って手伝ってくれたのですが、今は、夫は仕事が忙しくて帰りが遅く、私1人で赤ちゃんの世話と家事をすべてやらなければなりません。夜もほとんど寝ることができません」と話している。
母子保健コーディネーターの対応で最も適切なのはどれか。
  1. 産婦人科の受診を勧める。
  2. 地区担当の保健師と連携する。
  3. 実母へ家事支援を依頼するよう促す。
  4. ファミリーサポートセンターの利用を勧める。
2
次の文を読み54、55の問いに答えよ。
 Aさん(16歳、女子)。高校1年生の1月に月経異常を主訴に母親と産婦人科を受診した。
現病歴:4か月前(9月頃)から月経がない。
月経歴:初経13歳、1年前までの月経周期27日、期間4〜5日。
既往歴:なし。
生活歴:高校入学後憧れていた新体操部に入部し、試合のメンバーに選ばれることを目標に早朝と放課後に練習を続けている。学校の欠席はない。朝夕の食事は家族と摂り、昼食は学生食堂を利用している。
家族歴:父、42歳、会社員、健康。母、40歳、会社員、健康。妹、13歳、中学1年生、健康。
身体所見:第二次性徴の発現年齢は正常。
身長160cm、体重41kg(高校入学時から10kg減少)。妊娠反応陰性。
問 54
現在のAさんの状態で考えられるのはどれか。
  1. 過少月経
  2. 希発月経
  3. 遅発月経
  4. 続発性無月経
4
問 55
診察室でAさんは「部活の練習は楽しいです。先輩たちはみなスタイルがよく、太りたくないので食事の量を減らしています」と話した。
Aさんの月経異常の要因をアセスメントするために最も重要な情報はどれか。
  1. 現在のボディイメージ
  2. 部活動の人間関係
  3. 部活動の日数
  4. 睡眠時間
1