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第95回 助産師国家試験 午前問題(1 - 30問)

問 31
妊娠中の正常な母体の全身変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 血液凝固因子は増加する。
  2. 呼吸性アシドーシスに傾きやすい。
  3. 空腹時血糖は非妊時よりも高くなる。
  4. 噴門部の括約筋の緊張が低下しやすい。
  5. 右側よりも左側の尿管拡張が好発する。
14
問 32
正常な産道通過機転で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 骨盤入口面の縦径と矢状縫合とは一致する。
  2. 児頭は大斜径を最大周囲径として骨盤入口面を通過する。
  3. 先進部が坐骨棘間線まで下降すると児頭は固定する。
  4. 第2回旋では小泉門は後方に回旋する。
  5. 第3回旋時には児頭は反屈する。
35
問 33
過期妊娠について正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 羊水量は増加する。
  2. 巨大児となる頻度が高い。
  3. 子宮胎盤循環血流は増加する。
  4. 出生児の全身に胎脂が付着している。
  5. 周産期死亡率は正期産の2倍以上である。
25
問 34
絨毛膜羊膜炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 羊水過多の原因となる。
  2. 早産の原因の約10%を占める。
  3. 確定診断は病理組織診断で行う。
  4. 新生児溶血性疾患の原因となる。
  5. 子宮頸管炎の上行性感染が原因である。
35
問 35
Barker,DJ〈バーカー〉仮説において、胎児期の栄養障害が原因で将来的に発症のリスクが増加する疾患はどれか。2つ選べ。
  1. 糖尿病
  2. 肺気腫
  3. 悪性新生物
  4. 統合失調症
  5. 急性心筋梗塞
15
問 36
前置胎盤に合併しやすいのはどれか。2つ選べ。
  1. 妊娠高血圧症候群
  2. 妊娠糖尿病
  3. 胎位異常
  4. 癒着胎盤
  5. 子宮破裂
34
問 37
30歳の初産婦。妊娠41週で入院し、オキシトシンの点滴静脈内注射によって分娩誘発を受けている。胎児心拍陣痛図(別冊No.3)を別に 示す。内診所見は子宮口8cm開大、展退度80%、Station-1、頭位、未破水である。
行うべき処置はどれか。2つ選べ。
問37の画像
  1. 導尿
  2. 体位変換
  3. 人工破膜
  4. 努責の誘導
  5. オキシトシンの点滴静脈内注射の中止
25
問 38
在胎28週、1,200gで 9月に出生した極低出生体重児。後遺症はなく、生後2か月で退院した。
退院後の感染症予防の対策として適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 抗菌薬の内服を行う。
  2. RSウイルスの予防接種を行う。
  3. ワクチンの接種量を正期産児と等量とする。
  4. インフルエンザワクチンを12月中に接種する。
  5. 生ワクチンの接種は修正月齢6か月になるまで行わない。
23
問 39
次世代育成支援対策推進行動計画策定指針に示されているのはどれか。2つ選べ。
  1. 親の視点
  2. 子どもの視点
  3. サービスの量の視点
  4. 次世代の親づくりという視点
  5. 家族内の自助努力という視点
24
問 40
産科医療補償制度で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 助産所は加入できない。
  2. 出生体重2,000g以下の新生児が対象である。
  3. 出生後に感染症で脳性麻痺になった児は対象に含まれる。
  4. 分娩に関連して発生した脳性麻痺の再発防止を目的としている。
  5. 補償対象の脳性麻痺の原因分析を行う第三者委員会が設置されている。
45
次の文を読み41~43の問いに答えよ。
 22歳の初産婦。2年前に幻聴が出現し、統合失調症と診断された。1か月間の入院治療後、軽快退院し、その後は精神科に通院しながら向精神薬を内服している。妊娠38週で3,600gの男児を経腟分娩で出産した。羊水混濁(-)、Apgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9 点であった。現在、褥婦の状態は身体的にも精神的にも安定している。未婚で、実母との2人暮らしである。児の父親であるパートナーは出産に立ち会うなど協力的であった。
問 41
児は啼泣時に軽度の下顎のふるえがみられる。体温37.0℃、呼吸数50/分、心拍数140/分。呻吟や努力性呼吸はない。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は98%(room air)である。
この児で最も気を付けなければならないのはどれか。
  1. 頭蓋内出血
  2. 離脱症候群
  3. 新生児敗血症
  4. 胎便吸引症候群
  5. 新生児一過性多呼吸
2
問 42
褥婦は母乳哺育を希望している。
助産師の対応で最も適切なのはどれか。
  1. 児の傾眠傾向に注意する。
  2. 授乳は向精神薬の内服から1時間後とする。
  3. 最初の1か月間のみ母乳哺育とする。
  4. 授乳の期間中は向精神薬の内服を中止する。
1
問 43
褥婦は退院することとなった。
助産師の対応で適切なのはどれか。
  1. 退院まで母児を分離して母体の安静を図る。
  2. 市町村保健センターに退院後の支援を依頼する。
  3. 児の養育権を褥婦の実母に移すよう褥婦に勧める。
  4. 産科退院時に精神科病棟のある病院に入院するよう褥婦に勧める。
2
次の文を読み44~46の問いに答えよ。
 27歳の女性。主婦。28歳の夫との2人暮らし。夫とともに不妊症の検査目的で受診した。結婚後2年間は避妊していた。子どもが欲しいと思い避妊を止めて3年たつが妊娠しないという。
問 44
月経周期は30日、持続は1週間。量は多めで最近月経痛が強い。慢性疾患の既往はない。23歳のときにクラミジア頸管炎で治療を受けた。実母は一度自然流産したことがある。2人の姉がおり、それぞれ人の子どもを出産している。嗜好品は、たばこ10本/日、コーヒー5杯/日。身長160cm、体重61kg。持参した過去3か月間の基礎体温表では二相性を示し、高温相は14日続いていた。
アセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 不妊の原因となる病歴がある。
  2. 無排卵月経の可能性がある。
  3. 黄体機能不全がある。
  4. 不妊症の家系である。
  5. 嗜好品の摂取量に問題がある。
15
問 45
次の外来受診時に女性は検査結果を聞いた。精液検査に異常はなかった。頸管粘液検査は牽糸性が10cm。Huhner〈フーナー〉試験の結果、侵入した精子数は13個だった。超音波診断法で排卵前の卵胞の発育は18mm、子宮と卵巣とに形態の異常を認めなかった。子宮卵管造影で右卵管に比し左卵管が狭かった。ホルモン検査の結果は正常であった。
検査結果の評価で正しいのはどれか。
  1. エストロゲンが子宮頸管腺に作用していない。
  2. 抗精子抗体が存在する可能性が高い。
  3. 左卵管での受精は不可能である。
  4. 卵胞の発育は正常である。
4
問 46
女性は検査結果を聞き終わると「思い切って受診して良かったです。夫婦で、将来について真剣に話し合います」と話した。
女性の心理的特徴で正しいのはどれか。
  1. 不妊かもしれないと気付き始める段階
  2. 不妊の原因を受け止める段階
  3. 治療に専念し始める段階
  4. 治療から離れる段階
2
次の文を読み47~49の問いに答えよ。
 37歳の初産婦。妊娠39週3日の午前1時に陣痛発来し、午前4時に入院した。入院時は陣痛間欠 9分、陣痛発作30秒。内診で子宮口3cm 開大、展退度60%、未破水であった。
問 47
産婦は午後1時ころから陣痛発作時に強い痛みを訴えるようになった。午後2時、陣痛間欠5~6 分、陣痛発作40~50秒。内診で子宮口6 cm開大、展退度80%、Station-1、矢状縫合が横径に一致している。産婦は疲れた様子で「痛い。あとどれくらいかかるのですか」と言う。
この時点の助産診断で正しいのはどれか。
  1. 微弱陣痛
  2. 遷延分娩
  3. 正常経過
  4. Friedman〈フリードマン〉曲線における潜伏期
3
問 48
午後時、陣痛間欠3~5分、陣痛発作50秒。内診で子宮口7cm 開大、Station±0、大泉門は2時方向に触れる。
この時点の助産診断で正しいのはどれか。
  1. 低在横定位
  2. 後方後頭位
  3. 前方後頭位
  4. 前方前頭位
4
問 49
産婦は翌日午前2時に児を娩出した。羊水混濁があり、児の四肢末梢にチアノーゼを認める。児は出生直後に啼泣したが、呼吸は浅くやや速い。四肢の動きを認める。
新生児蘇生法ガイドライン2010に基づくこの時点の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 酸素投与
  2. 血糖値測定
  3. 口腔内吸引
  4. 胸腹部エックス線撮影
  5. 温めたタオルでの清拭
35
次の文を読み50~52の問いに答えよ。
 30歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。バースプランでは、夫の立会い分娩、出産直後からの母子同室および母乳哺育を希望していた。妊娠40週1日、夫が立会い、3,200gの女児を経腟分娩した。分娩所要時間は12時間、総出血量380g。会陰切開・縫合術を受けた。分娩後2時間の母児の経過は良好だったため、帰室して母子同室を開始した。
問 50
帰室後2時間が経過し、助産師が訪室すると褥婦は「会陰の傷がズキズキと痛いのですが大丈夫ですか」と訴えた。腟と外陰部の状態を観察したところ、創部に軽度の腫脹がみられたが離開や血腫はなかった。児はコットで覚醒している。
この時点の対応で最も適切なのはどれか。
  1. 会陰部の冷罨法を行う。
  2. 鎮痛薬は使えないと説明する。
  3. 自然に痛みはなくなると説明する。
  4. 児を添い寝させて気を紛らわせる。
1
問 51
褥婦は、産褥1日から2日にかけて1時間半から2時間おきに授乳をしていた。産褥2日の夕方、褥婦は「母乳が出ないのでなかなか赤ちゃんが寝てくれません。これからの育児に自信が持てません」と 涙を浮かべている。褥婦の乳房は張り始めており、児の体重は3,000gで、吸啜状態は良好であった。
この時点の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 母子同室を中止する。
  2. 時間をかけて傾聴する。
  3. 褥婦の疲れを緩和するケアを行う。
  4. 混合栄養で育てていくことを勧める。
  5. 産後うつ病のセルフチェックをするように促す。
23
問 52
産褥6 日、褥婦は児とともに退院した。産褥10日の夕方、自宅から産科病棟に電話があり「今朝、悪露に混じって3cmぐらいの血の塊が出ました。退院後は悪露は褐色で少量になっていたので心配です」と助産師に話した。
確認する内容で優先度が高いのはどれか。
  1. 「動悸やめまいはありますか」
  2. 「外陰部の痛みはありますか」
  3. 「今も赤い悪露や血の塊が出ていますか」
  4. 「外陰部を前から後ろに向かって洗い流していますか」
3
次の文を読み53~55の問いに答えよ。
 35歳の初産婦。妊娠12週。助産所での分娩を希望して来院した。身長155cm、非妊時体重55kg。自宅で出産した友人の話を聞き、自然なお産に憧れをもったという。助産所には3名の助産師が従事し、助産所業務ガイドラインに基づいて管理している。嘱託医療機関は産婦人科と小児科を標榜している病院である。助産師は妊娠34週を過ぎた妊婦については必ず嘱託医療機関に経過を連絡することにしている。
問 53
助産所での出産についての説明で適切なのはどれか。
  1. 「骨盤位分娩にも対応できます」
  2. 「ご夫婦で合意していることが大切です」
  3. 「妊婦健康診査はすべて助産所で行います」
  4. 「妊娠42週を過ぎても自然に陣痛が来るまで待ちます」
2
問 54
妊娠34週0日。妊婦健康診査にて体重62kg、血圧124/72mmHg、脈拍72/分、整。尿蛋白(-)、尿糖(-)。胎児は第2頭位、推定児体重2,156g、胎児心拍数140bpm、羊水量正常、胎盤位置は前壁にある。GBS(-)。1日に数回の子宮収縮がある。内診で子宮口1cm開大、展退度40%、Station-3。妊婦と夫とは立会い分娩を希望している。
アセスメントで正しいのはどれか。
  1. 正常経過である。
  2. 胎児発育不全がある。
  3. 切迫早産の徴候がある。
  4. 妊娠高血圧症候群の徴候がある。
3
問 55
妊娠38週2日に前期破水で入院した。助産師は助産所での分娩の準備を始めた。
今後の分娩経過で嘱託医療機関への搬送を検討すべき状況はどれか。
  1. 破水後12時間を過ぎても陣痛発来しない。
  2. 分娩第2期に早発一過性徐脈がみられる。
  3. 分娩第2期に入って2時間以上経過している。
  4. 児娩出後15分経過しても胎盤が娩出されない。
3