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第95回 保健師国家試験 午前問題(1 - 30問)

問 31
情報バイアスが生じる可能性が高いのはどれか。
  1. 調査対象者を雑誌で公募した。
  2. 症例対照調査で肺癌患者に喫煙歴を詳細に尋ねた。
  3. 調査対象者をくじ引きで2グループに分けて比較した。
  4. 症例対照調査で対照群を大学病院の外来患者から選んだ。
2
問 32
スクリーニング検査で正しいのはどれか。
  1. 陽性判定の基準値は固定されている。
  2. 侵襲性の低いものでなければならない。
  3. 異常と判定されれば直ちに治療を開始する。
  4. 臨床的徴候の出現から発病までが短期間の疾患に適している。
2
問 33
我が国における平成17年(2005年)の結核の状況で正しいのはどれか。
  1. 罹患率に都道府県間で格差はない。
  2. 罹患率はOECD加盟国の中で最も低いレベルにある。
  3. 1年間に新たに登録された患者は約3,000人である。
  4. 全結核患者中、喀痰塗抹陽性肺結核の割合は約40%である。
正答なし
採点除外等の扱いをした問題
1) 採点上の取り扱い
採点対象から除外する。
2) 理由
正答肢が存在しないため、採点対象から除外する。
問 34
25人の体重(kg)のデータを表に示す。
問34の画像
中央値はどれか。
  1. 57
  2. 58
  3. 59
  4. 60
2
問 35
平成17年(2005年)患者調査における外来受療率で正しいのはどれか。
  1. 1~4歳が最も高い。
  2. 10万人当たり約5,500人である。
  3. 50~79歳では男性が女性よりも高い。
  4. 傷病別分類では「精神および行動の障害」が最も高い。
2
問 36
疫学研究に用いる調査票の作成とデータ入力で適切なのはどれか。
  1. 質的な質問項目は調査票に含めない。
  2. 質問項目の回答には自由記載欄は設けない。
  3. 1つの調査票を複数人で重複して入力しデータの照合を行う。
  4. 解析の有無に関わらず、できるだけ多くの質問項目を調査票に入れる。
3
問 37
寄与危険で正しいのはどれか。
  1. コホート調査では間接的に算出する。
  2. オッズ比を近似値とすることができる。
  3. 症例対照調査では四分表(2×2表)で算出する。
  4. 曝露を除くと曝露群の罹患率がどの程度減少するかを示す。
  5. 非曝露群の罹患率と比べ曝露群の罹患率が何倍になるかを示す。
4
問 38
公衆衛生活動で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 経済効率を優先する。
  2. 感染症対策は含まれない。
  3. 地域住民の健康レベルの向上を目指す。
  4. 主に個人の努力によって問題解決を図る。
  5. 日本国憲法に基づき国の義務とされている。
35
問 39
定期予防接種の対象となっている疾患はどれか。2つ選べ。
  1. 水痘
  2. 破傷風
  3. 狂犬病
  4. ポリオ
  5. B型肝炎
24
問 40
地域包括支援センターの機能はどれか。2つ選べ。
  1. 老人クラブ活動の指導
  2. 要介護状態の区分の審査
  3. 介護予防ケアマネジメント
  4. 高齢者健康づくり計画の立案
  5. ケアマネジャーの地域ネットワークの構築
35
次の文を読み41~43の問いに答えよ。
 Aさん。18歳の女性。24歳の夫と2人暮らし。妊娠14週で母子健康手帳をもらいに市の保健センターに来所した。Aさんは子どもが生まれてくるのを楽しみにしているが、妊娠・出産・育児についての情報はほとんど知らない様子であった。Aさんの両親は結婚に反対し、今はほとんど連絡を取り合っていない。
問 41
保健師の対応で最も適切なのはどれか。
  1. 妊産婦健康診査について説明する。
  2. 子育て支援事業について説明する。
  3. 家庭環境はプライバシーに配慮して尋ねない。
  4. 出産時に実家の母に付添いをしてもらうよう勧める。
1
問 42
Aさんは、妊娠41週で3,000gの女児を出産した。生後15日に自宅で家庭訪問を行った。家庭訪問時の児の体重は3,300gであった。「母乳の飲みが悪い。夜は何回も授乳して眠れない」とイライラをつのらせている。夫の帰りは不規則で、ほとんど1人で子育てをしているという。
この時の支援で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 乳児一時預かりを勧める。
  2. 体重増加は順調であると伝える。
  3. 日中の授乳間隔を短くするよう勧める。
  4. 昼間の母親の休養のとり方を一緒に考える。
  5. 夜間の授乳を人工乳に切り替えるよう勧める。
24
問 43
Aさんは4か月になって児を連れて、乳児健康診査に来所した。児の発育発達は順調であった。Aさんは「夜間の授乳は少なくなったが、子育てと家事とで休む暇もない」と訴え、「みんなどうやって子育てしているのかしら」と質問する。市内には子育ての自主的な活動をしているグループがあるので、参加を勧めることとした。
Aさんのグループ参加の目的で優先度が低いのはどれか。
  1. 母親役割の習得
  2. 育児行動の習得
  3. 母親の仲間づくり
  4. 両親との関係修復
4
次の文を読み44~46の問いに答えよ。
 人口9万2千人の市。市内は4地区に分かれ、a地区、b地区は市街地、c地区、d地区は山間部にある。市直営の地域包括支援センターには保健師が2名おり、特定高齢者を対象とした地域支援事業を実施している。生活機能評価は高齢者対象の健康診査時に実施している。前年度の調査では4地区の特定高齢者の比率に差がなかった。
 市内には市民が集うサロンが14か所ある。利用者は子どもを連れた母親、主婦および高齢者と様々で、一緒に食事会やゲームをして楽しんでいる。保健師は地域支援事業の終了後の特定高齢者や一般高齢者に市民サロンを紹介している。
今年度の市高齢者の概要と地域支援事業への参加状況とを表に示す。
状況設定問題の画像
問 44
表から特定高齢者の把握が不十分と考えられるのはどれか。
  1. a地区
  2. b地区
  3. c地区
  4. d地区
3
問 45
保健師が地域支援事業終了後の高齢者に市民サロンを紹介する目的で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 地区間の交流による介護予防
  2. 高齢者以外の対象への活動強化
  3. ボランティアの介護技術の習得
  4. 地域支援事業終了後の継続した介護予防
  5. 高齢者間、多世代間の交流による介護予防
45
問 46
今後の地域包括支援センターの保健師の活動で優先度が高いのはどれか。
  1. a地区の市民サロンの活性化への支援
  2. b地区の地域支援事業参加率の向上
  3. c地区のボランティアの育成
  4. d地区の高齢者健康診査の受診推奨
1
次の文を読み47~49の問いに答えよ。
 沿岸地域にある人口3万人の市で8月に台風による水害が発生した。世帯数の2割が床上浸水、5割が床下浸水、家屋倒壊が3件であった。被災者2万人、死亡者1人、重傷者10人、軽症者180人であった。死傷の原因は、流木や土砂災害によるものであった。市内6か所に避難所および救護所が設置された。
問 47
市の保健師の初動活動で優先度が高いのはどれか。
  1. 救護所で負傷者の処置を行う。
  2. 災害時要援護者をリストアップする。
  3. 避難所に心のケアコーナーを設置する。
  4. 避難住民を対象に仮設住宅の必要性を調査する。
1
問 48
災害直後、市内の路上は下水があふれて悪臭が漂っていたが、水が引き、3日後には土砂が乾燥し、ほこりが多い状況になった。隣市のボランティアの支援を受けて家屋内外の片付けが始まり、避難していた住民は、自宅と避難所とを行き来するようになった。
保健師の対応で優先度が高いのはどれか。
  1. 防塵マスクの装着を勧める。
  2. 通常の保険業務の再開を準備する。
  3. インフルエンザ予防接種を計画する。
  4. 避難所でボランティアの受付を開始する。
1
問 49
被災から2週後、市内の保育所長から、「送迎時に親からなかなか離れようとしない子どもや昼寝中に急に大声をあげて泣き出す子どもが目立つようになった」と保健師に相談があった。
保健師の判断で適切なのはどれか。
  1. 一時的なものなので様子を見る。
  2. 専門医療機関への受診が必要である。
  3. 他の子どもたちと分離が必要である。
  4. 親子対象の心理相談の実施が必要である。
4
次の文を読み50~52の問いに答えよ。
 A保健所。管内のB市には小学校が4校あり、給食は市の給食センターが一括で調理し、各校に配送している。市内の病院から5日前に血便のため入院した8歳の女児の便から腸管出血性大腸菌O157を検出したと届出があった。
問 50
保健所の対応で適切なのはどれか。
  1. 届出病院の検食の細菌検査を行う。
  2. 感染症の検査に関する協議会を開催する。
  3. 患児を第二種感染症指定病床へ移送する。
  4. 患児の家族の健康診断(細菌検査)を行う。
4
問 51
翌日、管内の別の2病院からそれぞれ7歳の男児と11歳の女児とに血便を認め、腸管出血性大腸菌O157を検出した旨の届出があった。
これらの患児の発生について、保健所から情報提供する機関で優先するのはどれか。
  1. マスコミ
  2. 管内の全小学校
  3. 管内の全医療機関
  4. 管内市町村保健センター
3
問 52
患児3名はそれぞれ別の小学校に通っており、患児同士の接触はないことが判明した。これまでのところこれらの患児3名以外に届出はない。
対応で優先度が高いのはどれか。
  1. 患児の喫食調査を行う。
  2. 患児の同級生の健康診断(細菌検査)を行う。
  3. 給食センターに保存してある検食の細菌検査を行う。
  4. 給食センターの給食従事者の健康診断(細菌検査)を行う。
1
次の文を読み53~55の問いに答えよ。
 運動が骨密度に与える影響を調査するため、5年間の追跡調査を計画した。参加者を県内の主な企業を通じて募集し、運動指導群と対照群とに割り付けた。参加者は事前に連絡先を登録し、年1回ニュースレターを送付した。運動指導群はそれに加えて運動指導を実施することとした。
問 53
500名の応募者があり、ベースラインの骨密度の測定を行った。
調査対象者の割り付けに際して行うのはどれか。
  1. 層別化
  2. 無作為化
  3. 多変量解析
  4. 無作為抽出
2
問 54
調査開始1年後に企業を通じて健康状態に関する調査票を送付したところ、1割が該当者不在で戻ってきた。
対応で最も適切なのはどれか。
  1. 調査対象者から除く。
  2. 勤務先の人事部に問い合わせる。
  3. 事前に登録された連絡先に問い合わせる。
  4. 該当者不在で戻ってきたものは対照群として扱う。
3
問 55
ベースライン調査では対照群と運動指導群とで骨密度の平均値に差はなかった。5年後、対照群と運動指導群とで骨密度の平均値を求めたところ、対照群82.3%YAM、運動指導群85.4%YAMであった。t検定を行ったところp=0.09であった。
有意水準5%で結果を解釈した場合、適切なのはどれか。
  1. 2群の母平均値は等しい。
  2. 2群の母平均値の差は十分に大きい。
  3. 運動指導は骨密度を増加させるといえる。
  4. 運動指導と骨密度との関係は論じられない。
4