nurture.jp

平成26年助産師出題基準 基礎助産学Ⅰ

目標1.助産の基礎的な概念、対象の特性及び助産活動について基本的な理解を問う。
大項目中項目小項目
1. 助産の概念A. 助産・助産師の定義a. 保健師助産師看護師法
b. 世界保健機関<WHO>
c. 国際助産師連盟<ICM>
B. 助産師の役割と責務a. 助産の意義
b. 世界保健機関<WHO>
c. 国際助産師連盟<ICM>
d. 日本助産師会、日本看護協会
e. 助産師の職業倫理
C. 助産援助の展開a. 診断に基づいた援助
b. 正常な経過への援助
c. 問題解決への援助
2. 性・生殖と人権と倫理A. 女性の性、生殖の基本的な概念a. リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
B. 基本的人権とインフォームド・コンセントa. 対象の権利の尊重
b. インフォームド・コンセント
c. 多様な文化への理解
C. 性と生殖における倫理、女性の意思決定と擁護a. 助産師業務と生命倫理
b. 母体保護
c. 出生前診断
d. 不妊治療
e. 予後不良児
3. 助産・助産師の変遷A. 助産の変遷a. 日本の助産の変遷
b. 諸外国の助産の変遷
B. 助産師の変遷a. 日本の助産師の変遷
b. 諸外国の助産師の変遷
4. 助産師教育A. 助産師教育の変遷・歴史a. 助産師教育の歴史
b. 諸外国の助産師教育の歴史
B. 助産師教育の現状a. 日本の助産師教育
b. 諸外国の助産師教育
目標2.基礎的な女性のライフサイクルを通じた性と生殖の健康課題、性と生殖に関連する疾患及び異常について基本的な理解を問う。
大項目中項目小項目
5. 女性のライフサイクル各期における健康課題A. 女性のライフサイクル各期における身体変化の特徴と健康課題a. 思春期女性の第二次性徴と健康課題
b. 成熟期女性の性周期と生殖機能と健康課題
c. 更年期女性の卵巣機能低下と健康課題
d. 老年期女性の加齢と健康課題
B. 女性のライフサイクル各期における心理社会的課題a. 思春期女性の心理社会的課題
b. 成熟期女性の心理社会的課題
c. 更年期女性の心理社会的課題
d. 老年期女性の心理社会的課題
C. 家族のライフサイクルa. 家族の機能と役割
b. 家族の発達課題
D. 母性・父性と親性の発達a. 母性の発達
b. 父性の発達
c. 親性・育児性の発達
E. 性役割とジェンダーa. 生物学的性差とジェンダー
b. ジェンダーアイデンティティ
c. 性役割
6. 性と性行動A. 性a. 性とセクシュアリティ
b. 発達段階とセクシュアリティ
c. 多様な性
B. 性行動a. 性行動の生理と心理
b. 性反応
c. 性機能の分類・障害・治療
7. 母子の健康に影響を及ぼす因子A. 栄養a. 栄養状態の評価法
b. 栄養所要量
c. 食生活習慣、食生活指針
d. 有害物質の摂取
e. 成人病胎児期発症説
B. 物理・化学的環境a. 放射線
b. 電磁波
c. 大気汚染
d. 環境汚染物質と環境ホルモン
C. 嗜好・薬物a. 喫煙
b. 飲酒
c. 薬物乱用
8. 性と生殖の構造・機能・発生A. 人体の発生a. 染色体と遺伝子
b. 遺伝の法則
c. 精子形成・卵子形成の過程
d. 減数分裂(第1・第2減数分裂)
e. 初期胚の発生分化
f. 着床
g. 性分化
B. 男性生殖器の構造・機能・発生a. 男性生殖器の構造
b. 男性生殖器の機能
c. 男性生殖器の発生
C. 女性生殖器の構造・機能・発生a. 女性生殖器の構造
b. 女性生殖器の機能
c. 女性生殖器の発生
D. 骨盤底の構造と機能a. 骨盤底および外陰の軟産道の筋構造
b. 骨盤底および外陰の血管構造(膣壁に分布する動脈)
c. 骨盤底および外陰の神経構造
d. 骨盤底の靱帯の構造
E. 性周期と調節機序a. 中枢神経系と性機能調節
b. 卵巣機能、卵胞発育とその機能
c. 子宮内膜の増殖・分化とその機能
d. 月経
e. 子宮頸部の性周期に伴う変化
f. 性周期が心身に及ぼす影響
9. 性と生殖に関連する薬物A. 思春期、成熟期、更年期と薬物a. 経口避妊薬
b. 排卵誘発剤
c. 性ステロイドホルモン薬
B. 妊娠・分娩・産褥・授乳期と薬物a. 子宮収縮薬
b. 子宮収縮抑制薬
c. 薬物の催奇形性
d. 薬物の胎盤通過性
e. 薬物の母乳移行
f. 乳汁分泌に影響する薬物
g. 救命処置のための薬物
10. 先天異常A. 常染色体異常a. Down<ダウン>症候群
b. 18トリソミー
c. 13トリソミー
B. 性染色体異常a. Klinefelter<クラインフェルター>症候群
b. Turner<ターナー>症候群
C. 遺伝子疾患a. 常染色体優性遺伝
b. 常染色体劣性遺伝
c. X連鎖劣性遺伝
D. 胎内感染症a. 風疹
b. サイトメガロウイルス感染症
c. トキソプラズマ感染症
d. 梅毒
e. 単純ヘルペスウイルス
f. ヒトパルボウイルスB19
E. 薬剤その他による影響a. サリドマイド
b. 有機水銀
c. ビタミンA過剰摂取
d. ワルファリン
e. アルコール
f. 覚醒剤
11. ライフサイクル各期に起こる主な疾患A. 小児期の疾患a. 先天性代謝異常
b. 性分化異常
c. 外性器の外傷
d. 早発思春期
B. 思春期の疾患a. 月経異常
b. 性器奇形
c. 摂食障害
d. 精神・心身医学的疾患
C. 成熟期の疾患a. 月経異常
b. 生殖器の腫瘍
c. 子宮内膜症
d. 乳房疾患
D. 更年期の疾患a. 月経異常
b. 更年期障害
c. 脂質異常症(高脂血症)、糖尿病
d. 虚血性心疾患
e. メタボリックシンドローム
f. 更年期うつ
E. 老年期の疾患a. 萎縮性膣炎
b. 排尿障害、尿失禁、過活動性膀胱
c. 骨盤臓器脱
d. 感覚器疾患
e. 骨粗鬆症
f. 性交障害
12. 生殖器の感染症A. 性感染症<STI>a. 性器ヘルペス
b. 尖圭コンジローマ
c. 後天性免疫不全症候群<AIDS>
d. クラミジア感染症
e. 淋菌感染症
f. スピロヘータ感染症
g. ヒトパピローマウイルス<HPV>
B. その他の感染症a. 尿道炎
b. 子宮頸管炎
c. 腟周囲炎
d. 細菌性膣炎
e. カンジダ症
f. トリコモナス腟炎
g. 疥癬
13. 不妊症A. 女性側原因a. 排卵障害
b. 卵管の障害
c. 子宮の障害
d. 性交障害
e. 卵子のエイジング
f. その他の因子
B. 男性側原因a. 精子形成障害
b. 精管通過障害
c. 性交障害
C. 生殖補助医療a. 人工授精
b. 体外受精
c. 顕微授精
d. 配偶子・胚凍結