平成15年看護師出題基準 基礎看護学
目標1.看護の基本となる概念についての理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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1. 看護の基本となる概念 | A. 看護の本質 | a. 対象 |
b. 役割 | ||
c. 機能 | ||
B. 看護の対象としての人間 | a. 人間のとらえ方 | |
b. 人間と環境 | ||
C. 人間にとっての健康 | a. 健康のとらえ方 | |
b. 健康に影響を与えるもの | ||
D. 生活と健康 | a. 生活のリズムと健康とのかかわり | |
b. 生活習慣と健康とのかかわり | ||
c. 生活の要素と健康とのかかわり(食、排泄、清潔、衣、活動・運動、休息、睡眠、性、学習・遊び、仕事、社会活動) | ||
d. QOL〈クオリティ・オブ・ライフ〉 | ||
2. 看護の展開 | A. 対象者の全体像の把握 | a. 情報の収集と分析 |
b. 問題の明確化 | ||
B. 目標設定 | a. 優先順位の決定 | |
b. 患者との目標の共有 | ||
c. 目標とその達成時期の設定 | ||
C. 計画 | a. 行動計画の立案 | |
D. 期待される結果の明確化 | ||
E. 実施 | a. 手段の選択 | |
b. 対象者への説明と了解 | ||
c. 看護の実施と対象者の反応の確認 | ||
F. 評価 | a. 目標達成の評価 | |
b. 看護過程展開の評価 | ||
c. 再計画 |
目標2.基本的看護技術についての理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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3. 共通基本技術 | A. 人間関係を成立し発展させるための技術 | a. コミュニケーション技術 |
b. カウンセリング技術 | ||
c. グループワーク、グループダイナミクス | ||
B. 人間の成長を促すための技術 | a. 教育 | |
b. 相談・指導 | ||
C. 安全を守るための技術 | a. 感染コントロール(無菌操作、手洗い、感染症の取り扱い、針刺し事故防止) | |
D. 事故防止 | a. 安全管理対策(システム、機器点検) | |
b. 誤与薬・誤認の防止、転倒・転落の防止、人工呼吸器管理 | ||
E. 効率的で安楽な動きをつくりだす技術 | a. ボディメカニクス | |
b. 安楽な姿勢 | ||
F. 観察技術 | a. 身体面のアセスメント(体温、脈拍、血圧、呼吸、意識、身体計測) | |
b. 精神面のアセスメント(不安、恐怖) | ||
G. 記録・報告 | a. 記録・報告の目的 | |
b. 記録の種類(POS、フォーカスチャーティングを含む) | ||
c. 記録・報告の条件(情報開示を含む) | ||
4. 基本的日常生活援助技術 | A. 環境を整える技術 | a. 環境の調整(温度、湿度、照度、騒音、換気、採光、臭気、プライバシーの保護) |
b. 病床の整備 | ||
B. 食生活の援助技術 | a. 健康な食生活 | |
b. 栄養状態の評価 | ||
c. 摂食行動のアセスメントと援助方法 | ||
d. 病人の食事 | ||
e. 経管栄養法 | ||
f. 経静脈栄養法 | ||
C. 排泄の援助技術 | a. 排泄行動のアセスメントと援助方法 | |
b. 排泄物の観察 | ||
c. 自然な排泄を促す援助方法 | ||
d. 床上排泄の援助方法 | ||
e. 浣腸 | ||
f. 導尿 | ||
D. 身体の清潔の援助方法 | a. 清潔行動のアセスメントと援助方法 | |
b. 身体各部の清潔の援助方法(清拭、洗髪、足浴、入浴、口腔内清潔、陰部洗浄) | ||
c. 褥瘡の予防、処置 | ||
E. 衣生活の援助技術 | a. 衣生活を調整する能力のアセスメントと援助方法 | |
b. 病衣の選択 | ||
c. 寝衣の交換 | ||
F. 活動・運動の援助技術 | a. 活動・運動の能力のアセスメントと援助方法 | |
b. 体位変換 | ||
c. 床上移動 | ||
d. 車椅子への移動・移送 | ||
e. 輸送車への移動・移送 | ||
f. レクリエーション | ||
G. 休息・睡眠の援助技術 | a. 休息・睡眠状態のアセスメントと援助方法 | |
b. 安楽な休息・睡眠を促す援助方法 | ||
c. 睡眠障害とその援助方法 | ||
5. 診療に伴う技術 | A. 診療・検査 | a. 診察・検査時の看護師の役割 |
b. 対象者の心理 | ||
c. 検査時の看護(尿・便・喀痰・血液の採取および検査、腰椎穿刺検査、X線検査、CT検査、内視鏡検査、心電図検査、超音波検査、核医学検査、基礎代謝検査、呼吸機能検査) | ||
B. 治療・処置 | a. 治療・処置時の看護師の役割と責任 | |
b. 治療・処置時の対象者の理解 | ||
c. 穿刺(胸腔、腹腔、骨髄) | ||
d. 洗浄(胃、膀胱) | ||
e. 吸引(口腔、鼻腔、気管、胸腔) | ||
f. 酸素吸入 | ||
g. 包帯法と創傷の管理 | ||
C. 薬剤についての知識と取り扱い | a. 薬剤の作用・投与量・投与法(薬物治療に伴って生じる生活への影響を含む) | |
b. 薬剤の取り扱い | ||
c. 与薬法(経口、注射〔静脈注射を含む〕、塗布、点眼、点鼻、吸入、経直腸) | ||
d. 副作用とその徴候、禁忌 | ||
D. 生命の危機にかかわる技術 | a. 生命徴候のアセスメントと援助方法 | |
b. 呼吸を楽にする姿勢・呼吸法 | ||
c. 循環管理 | ||
d. 保温 | ||
e. 罨法 | ||
f. 心配蘇生法(気道確保、人工呼吸、心マッサージ) | ||
g. 止血法 | ||
E. 災害看護 | a. トリアージ |
目標3.保健・医療・福祉のなかで看護の果たす役割についての理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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6. 看護の役割と機能を支えるしくみ | A. 看護活動の場 | a. 地域における看護活動 |
b. 医療施設における看護活動 | ||
c. 保健福祉施設における看護活動 | ||
B. 継続看護 | a. 施設内から在宅への継続 | |
b. 退院計画および退院指導 | ||
c. 経時的変化に対する継続看護 | ||
C. 保健医療福祉の連携 | a. 他職種の役割 | |
b. 他職種との連携 | ||
D. 看護管理 | a. 看護提供システム(チームナーシング、プライマリナーシング、機能別看護) | |
b. クリティカルパス | ||
c. リーダーシップとメンバーシップ | ||
d. 事故管理・防止システム | ||
E. 専門職能団体の活動 | a. 専門職集団としての役割と機能 | |
F. 看護行政 | a. 看護職員の確保 | |
b. 看護職員の資質の向上 | ||
c. 看護実践の質の向上 | ||
G. 国際協力 | a. 国際交流 | |
b. 国際機関への協力 |