平成15年看護師出題基準 精神看護学
目標1.精神の構造と機能を理解し、健康レベルと障害との関連や精神の不健康状態について理解するための知識を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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1. 精神の健康 | A. 精神の構造 | a. 意識・前意識・無意識 |
b. イド・自我・超自我 | ||
B. 精神の機能と障害 | a. 意識と意識障害 | |
b. 知能と知能障害 | ||
c. 知覚と知覚障害 | ||
d. 思考と思考障害 | ||
e. 感情と感情障害 | ||
f. 意欲と意欲障害 | ||
g. 記憶と記憶障害 | ||
h. 認知と認知障害 | ||
C. クライシス | a. 危機の概念 | |
b. 危機介入 | ||
c. 危機と予防 | ||
d. コンサルテーション | ||
D. リエゾン精神看護 | a. 身体疾患をもつ患者の精神の健康 | |
b. 患者・家族の精神の健康 | ||
c. 看護職者の精神の健康 |
目標2.精神看護の基本概念や精神医学の診断・治療を理解し、看護援助を実践できる能力を問う。
1) 精神の発達や健康障害について、看護学とその関連領域の概念枠組を用い理解するための知識を問う。
2) 精神の健康障害や精神症状によって影響された患者の状態をアセスメントし、看護援助を計画・実施できる能力を問う。
3) 精神の健康障害の診断とその治療法について知識をもち、看護援助を展開できる能力を問う。
1) 精神の発達や健康障害について、看護学とその関連領域の概念枠組を用い理解するための知識を問う。
2) 精神の健康障害や精神症状によって影響された患者の状態をアセスメントし、看護援助を計画・実施できる能力を問う。
3) 精神の健康障害の診断とその治療法について知識をもち、看護援助を展開できる能力を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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2. 精神看護の基本概念 | A. 生物学的モデル | a. 脳と精神とのつながり |
b. 神経細胞と神経伝達物質 | ||
B. 精神分析モデル | a. フロイトの発達論 | |
b. 転移感情 | ||
c. 自我の防衛機制 | ||
C. 成長発達モデル | a. 乳幼児期における発達危機 | |
b. 学童期における発達危機 | ||
c. 思春期・青年期における発達危機 | ||
d. 壮年期における発達危機 | ||
e. 老年期における発達危機 | ||
D. 看護モデル | a. 人間関係論 | |
b. プロセスレコード | ||
c. セルフケア理論 | ||
3. 看護援助技法 | A. 症状アセスメント | a. 不安 |
b. 抑うつ | ||
c. 幻覚 | ||
d. 妄想 | ||
e. 強迫 | ||
f. せん妄 | ||
g. 痴呆 | ||
h. 離脱症状〈退薬症候群〉 | ||
B. 精神状態・問題行動と看護援助方法 | a. 不安緊張状態 | |
b. ひきこもり状態 | ||
c. 抑うつ状態 | ||
d. 躁状態 | ||
e. 幻覚妄想状態 | ||
f. 意欲減退状態 | ||
g. 不眠状態 | ||
h. 拒絶・拒否 | ||
i. 攻撃的行動 | ||
j. 操作・試し行為 | ||
k. 強迫行為 | ||
4. 精神科治療と看護 | A. 精神疾患の診断基準 | a. 統合失調症 |
b. 気分障害 | ||
c. 神経症および心因反応 | ||
d. 人格障害 | ||
e. 物質(アルコール、薬物)関連障害 | ||
f. ストレス関連障害 | ||
g. 器質性精神疾患 | ||
h. てんかん | ||
i. 心身症 | ||
B. 臨床検査 | a. 脳波検査 | |
b. 知能検査 | ||
c. 記銘力検査 | ||
d. 人格検査 | ||
C. 身体療法 | a. 薬物療法(抗精神病薬の作用と副作用、抗うつ薬の作用と副作用、抗躁薬の作用と副作用、抗不安薬の作用と副作用、抗てんかん薬の作用と副作用) | |
b. 電気けいれん療法 | ||
D. 精神療法 | a. 個人精神療法 | |
b. 集団精神療法 | ||
c. 家族精神療法 | ||
E. 活動療法、リハビリテーション療法 | a. 作業療法 | |
b. レクリエーション療法 | ||
c. 芸術療法 | ||
F. 治療環境 | a. 病棟環境の整備 | |
b. チーム医療 |
目標3.精神障害者の人権を守り、地域生活を支えていくための援助方法についての理解を問う。
1) 精神医療看護の歴史を知り、精神障害者の人権尊重と精神保健医療看護を展開していくうえでの看護師の役割や倫理的な配慮についての知識を問う。
2) 精神の健康上の問題をもつ人が、地域で生活していくために必要な援助とそれを支える支援システムについての理解を問う。
1) 精神医療看護の歴史を知り、精神障害者の人権尊重と精神保健医療看護を展開していくうえでの看護師の役割や倫理的な配慮についての知識を問う。
2) 精神の健康上の問題をもつ人が、地域で生活していくために必要な援助とそれを支える支援システムについての理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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5. 精神医療看護の歴史と人種・倫理 | A. 精神医療看護の変遷 | a. 欧米における精神科医療の歴史 |
b. 日本における精神科医療の歴史 | ||
c. 精神医療における看護師の役割 | ||
B. 患者の権利 | a. インフォームドコンセント | |
b. 行動制限 | ||
c. 隔離室の使用 | ||
C. リスクマネジメント | a. 自殺・自殺企図 | |
b. 転倒 | ||
c. 誤飲 | ||
d. 誤薬 | ||
e. 院内感染 | ||
6. 地域精神保健 | A. 精神保健福祉の法制度 | a. 精神保健福祉法の基本的な考え方 |
b. 精神保健福祉法による入院の形態 | ||
c. 精神保健指定医 | ||
d. ホームヘルプサービス | ||
B. 社会復帰・社会参加 | a. 社会復帰施設 | |
b. デイケア | ||
c. 小規模作業所 | ||
d. グループホーム | ||
e. 生活支援センター | ||
f. セルフヘルプグループ | ||
C. 地域生活支援の技術 | a. SST〈Social Skill Training:生活技能訓練〉 | |
b. 訪問看護 | ||
c. ケアマネジメント | ||
d. 看護相談面接 | ||
D. 生活の場と精神保健 | a. 家庭(育児ノイローゼ、介護疲れ、虐待) | |
b. 学校(不登校、いじめ、無気力) | ||
c. 職場(バーンアウト、自殺、過労死) |