平成22年看護師出題基準 老年看護学
目標1.老年期を生きる人々の生活と健康についての理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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1. 老年期の理解 | A. ライフサイクルからの老年期の理解 | a. 老年期の定義 |
b. 加齢と老化 | ||
B. 人口学的指標からの老年期の理解 | a. 高齢者人口の推移 | |
b. 前期・後期高齢者人口の年代別構成 | ||
c. 性差 | ||
d. 地域格差 | ||
C. 健康指標からの老年期の理解 | a. 平均寿命・健康寿命 | |
b. 疾病構造と有病率・有訴率 | ||
c. 受療行動・受療の動向 | ||
d. 要介護高齢者の出現率と動向 | ||
e. 死亡率、死因、死亡場所 | ||
D. 生活の視点からの老年期の理解 | a. 生活の構造 | |
b. 生活のリズムと生活習慣 | ||
c. 役割と社会活動・余暇活動 | ||
d. 家族・世帯構成 | ||
e. 住宅と環境 | ||
f. 就労・雇用 | ||
g. 収入・生計 | ||
2. 老年期を生きる人々の特徴 | A. 老年期の発達と成熟 | a. 老年期における発達と成熟の意味 |
b. 老年期の発達課題 | ||
c. 人格と尊厳 | ||
d. 喪失体験 | ||
e. 高齢者のスピリチュアリティ | ||
B. 高齢者の多様性 | a. 高齢者の人生と経験の意味 | |
b. 高齢者の生活史 | ||
c. 価値観の多様性 | ||
d. 健康状態の多様性 | ||
e. 生活習慣・生活様式の多様性 | ||
3. 老年期を生きる人々の健康 | A. 加齢に伴う変化 | a. 加齢に伴う変化の特徴 |
b. 身体的機能の加齢変化 | ||
c. 精神的機能の加齢変化 | ||
d. 社会的機能の加齢変化 | ||
B. 高齢者にとっての健康 | a. 老年期の健康のとらえ方 | |
b. 高齢者の健康の特徴 | ||
c. 生きがいと生活の満足感 | ||
4. 高齢者をとりまく社会 | A. 高齢者と家族 | a. 高齢者と家族のライフサイクル |
b. 家族構成の変化 | ||
c. 家族形態の変遷 | ||
d. 高齢者と家族の人間関係 | ||
B. 高齢者と社会システム | a. 高齢者の社会参加 | |
b. 高齢者のソーシャルサポート | ||
c. 高齢者サービスシステム |
目標2.健康レベルや療養形態に応じた高齢者と、その家族に対する看護実践についての理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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5. 老年看護の基本的考え方と課題 | A. 高齢者とQOL | a. 高齢者の尊厳と権利擁護<アドボカシー> |
b. ノーマライゼーション | ||
c. 自立支援とエンパワメント | ||
B. 老年看護活動の特性 | a. 安全な生活への看護 | |
b. 健康の保持増進と予防活動の重視 | ||
c. 疾病の回復への看護 | ||
d. 日常生活能力の維持・改善 | ||
e. 人生の終焉への看護 | ||
f. 家族との協働と家族看護 | ||
g. ケアの調整とリスクマネジメント | ||
h. チームアプローチ | ||
i. 老年看護活動の場の特質と看護 | ||
C. 老年看護における倫理的課題 | a. 自己決定 | |
b. 資源の公平な分配 | ||
c. 高齢者差別<エイジズム> | ||
d. 高齢者虐待と関連法規 | ||
e. 成年後見制度 | ||
f. 社会福祉法における福祉サービス利用援助事業 | ||
6. 高齢者の生活を支える看護 | A. 高齢者の生活機能と包括的アセスメント | a. 基本的日常生活動作<BADL>と手段的日常生活動作<IADL> |
b. 認知機能 | ||
c. 心理・情緒機能 | ||
d. 活動と社会参加 | ||
e. 生活環境 | ||
B. コミュニケーション | a. コミュニケーション能力や高齢者とのコミュニケーションを阻害する影響要因のアセスメント | |
b. 高齢者とのコミュニケーションの方法 | ||
C. 歩行・移動 | a. 歩行・移動動作のアセスメント | |
b. 歩行・移動動作の援助 | ||
D. 転倒 | a. 高齢者の転倒予防の意義 | |
b. 転倒発生の要因 | ||
c. 転倒予防のためのアセスメント | ||
d. 転倒予防のための援助 | ||
E. 食生活 | a. 食生活のアセスメント | |
b. 食生活の援助 | ||
F. 排泄 | a. 排泄のアセスメント | |
b. 排泄の援助 | ||
G. 清潔・衣生活 | a. 清潔行為のアセスメント | |
b. 更衣動作のアセスメント | ||
c. 清潔・衣生活の援助 | ||
H. 活動と休息 | a. 活動と休息のアセスメント | |
b. 活動と休息の援助 | ||
I. 性<セクシュアリティ> | a. セクシュアリティのアセスメント | |
b. 健康なセクシュアリティへの援助 | ||
J. 社会参加 | a. 社会参加のアセスメント | |
b. 生きがいややりがいがもてる社会参加への援助 | ||
7. 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護 | A. 脱水症 | a. 高齢者の脱水症の病態と要因 |
b. 脱水症のアセスメント | ||
c. 脱水症の予防と援助 | ||
B. 摂食・嚥下障害 | a. 高齢者の摂食・嚥下障害の病態と要因 | |
b. 摂食・嚥下障害のアセスメント | ||
c. 摂食・嚥下障害を有する高齢者の看護 | ||
d. 誤嚥性肺炎の予防と援助 | ||
C. 低栄養状態 | a. 高齢者の低栄養状態の病態と要因 | |
b. 低栄養状態のアセスメント | ||
c. 他職種との協働による栄養管理 | ||
D. 瘙痒症 | a. 高齢者の瘙痒症の病態と要因 | |
b. 瘙痒症の症状と生活への影響のアセスメント | ||
c. 瘙痒症の予防と援助 | ||
E. 尿失禁 | a. 高齢者の尿失禁の病態と要因 | |
b. 尿失禁のアセスメント | ||
c. 尿失禁を有する高齢者への援助 | ||
F. 便秘・下痢 | a. 高齢者の便秘・下痢の病態と要因 | |
b. 便秘・下痢のアセスメント | ||
c. 便秘・下痢の予防と援助 | ||
G. 睡眠障害 | a. 高齢者の睡眠の特徴と睡眠障害の病態と要因 | |
b. 睡眠障害のアセスメント | ||
c. 睡眠障害を有する高齢者への援助 | ||
H. 視覚障害 | a. 高齢者の視覚障害の病態と要因 | |
b. 視覚障害の程度と生活への影響のアセスメント | ||
c. 白内障治療時の援助 | ||
I. 聴覚障害 | a. 高齢者の聴覚障害の病態と要因 | |
b. 聴覚障害の程度と生活への影響のアセスメント | ||
c. 補聴器を使用する高齢者とその家族への援助 | ||
J. 廃用症候群 | a. 高齢者の廃用症候群の病態と要因 | |
b. 廃用症候群予防のためのアセスメント | ||
c. 廃用症候群予防のための援助 | ||
K. 骨粗鬆症 | a. 高齢者の骨粗鬆症の病態と要因 | |
b. 骨粗鬆症の症状と生活への影響のアセスメント | ||
c. 骨粗鬆症予防のための援助 | ||
d. 骨粗鬆症の治療と援助 | ||
L. うつ病 | a. 高齢者のうつ病の特徴と要因 | |
b. うつ病の症状と生活への影響のアセスメント | ||
c. うつ病の治療と援助 | ||
M. せん妄 | a. 高齢者のせん妄の病態と要因 | |
b. せん妄のアセスメント | ||
c. せん妄予防のための援助 | ||
d. せん妄発生時の治療と援助 | ||
N. 認知症 | a. 高齢者の認知症の病態と要因 | |
b. 認知機能の評価方法 | ||
c. 認知症高齢者に対する基本的姿勢とコミュニケーション | ||
d. 周辺症状と生活への影響のアセスメント | ||
e. 認知症の治療と援助 | ||
f. 認知症の療法的アプローチ | ||
g. 認知症高齢者の家族への支援とサポートシステム | ||
h. 認知症高齢者の権利擁護のための社会的支援・制度 | ||
O. パーキンソン症候群(パーキンソニズム) | a. 高齢者のパーキンソン症候群の病態と要因 | |
b. パーキンソン症候群の症状と生活への影響のアセスメント | ||
c. パーキンソン症候群の治療と援助 | ||
P. 感染症 | a. 高齢者の感染症の病態と要因 | |
b. 感染症の罹患予防と感染拡大の防止策 | ||
8. 治療を受ける高齢者への看護 | A. 薬物療法 | a. 加齢に伴う病態動態の変化 |
b. 服薬管理とリスクマネジメント | ||
c. 薬物療法を受ける高齢者への援助 | ||
B. 手術療法 | a. 麻酔・手術侵襲が高齢者に与える影響 | |
b. 高齢者の手術療法におけるインフォームドコンセントと看護の役割 | ||
c. 術前準備における高齢者への援助 | ||
d. 術中における高齢者への援助 | ||
e. 高齢者に起こりやすい術後合併症の予防と援助 | ||
C. リハビリテーション | a. 高齢者に対するリハビリテーションの意義と特徴 | |
b. リハビリテーションを受ける高齢者の看護 | ||
D. 受療形態に応じた高齢者への看護 | a. 入院時の看護 | |
b. 外来診療時の看護 | ||
c. 検査時の看護 | ||
d. 退院計画と退院時の看護 | ||
9. 高齢者の終末期の看護 | A. 高齢者の死にかかわる権利と医療・ケア提供者の責務・役割 | a. 高齢者の死亡の動向 |
b. 終末期の概念と高齢者の晩年期の特徴 | ||
c. 終末期における生き方や死の迎え方の意向(アドバンスディレクティブ<事前指示>、リビングウィル) | ||
d. 家族の参加と家族への支援 | ||
e. 他専門職種からなる医療・ケアチームによる終末期支援の意義と役割 | ||
B. 終末期看護の実践 | a. 身体兆候のアセスメントと看護 | |
b. 苦痛の緩和と安楽への看護 | ||
c. 精神的苦痛や混乱に対する看護 | ||
d. 臨死期の評価と看護 | ||
C. 看取りを終えた家族への看護 | a. 家族の心理の理解と看護 | |
b. 家族へのグリーフケア | ||
c. 家族の生活の再構築への看護 |
目標3.保健医療福祉制度の変革が老年看護に与える影響、看護師の果たす役割の変化についての理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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10. 介護保険と老年看護 | A. 高齢者の保健医療福祉の関連施設における看護 | a. 保健医療福祉の関連施設の看護 |
b. 介護療養型医療施設の特徴と看護 | ||
c. 介護老人保健施設の特徴と看護 | ||
d. 介護老人福祉施設の特徴と看護 | ||
e. 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)の特徴と看護 | ||
f. 小規模多機能型居宅介護の特徴と看護 | ||
B. 在宅高齢者の看護 | a. 退院計画と退院調整 | |
b. 生活の場の移転<リロケーション> | ||
c. チームケアと看護の役割 | ||
d. 事故の予防対策 | ||
11. 高齢者を介護する家族への看護 | A. 介護家族の生活と健康 | a. 要介護高齢者と家族の理解 |
b. 介護者の健康と介護力 | ||
c. 家族生活への影響 | ||
B. 介護家族への看護 | a. 家族介護状況の把握と分析 | |
b. 家族援助の視点と看護 | ||
c. 介護力の評価 | ||
d. 介護適応への看護 | ||
e. 支援ネットワークづくり | ||
C. 家族介護の課題 | a. 介護問題の社会的動向 | |
b. 地域支援と市民参加 | ||
c. 介護の社会化と看護の役割 |