平成26年看護師出題基準 在宅看護論
目標1.在宅看護の特徴、在宅療養者及び家族について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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1. 在宅看護が必要とされる背景と根拠 | A. 社会的背景 | a. 人口構成の変化 |
b. 国民の価値観 |
c. 療養の場 |
d. 社会保障費(医療費・介護費) |
B. 在宅医療・介護と制度 | a. 在宅医療・介護に関する仕組み |
b. 疾病や障害を抱えた人の社会参加 |
2. 在宅看護の対象と生活 | A. 在宅看護の対象者 | a. 疾病をもつ人と家族 |
b. 障害をもつ人と家族 |
B. 対象者の生活 | a. 生活の場の種類 |
b. 生活様式と価値観 |
C. 在宅看護の提供方法 | a. 外来看護 |
b. 訪問看護 |
c. 入所施設での看護 |
d. 通所施設での看護 |
3. 在宅看護の目的 | A. 自立・自律支援とQOL向上のための支援 | a. QOLの理解 |
b. セルフケア |
c. 社会参加への援助 |
B. 病状・病態の予測と予防 | a. ヘルスアセスメント |
b. 病状経過の予測 |
c. 在宅での感染予防対策 |
4. 在宅看護の役割と機能 | A. 生活の中で必要となる安全管理 | a. 家屋環境の整備 |
b. 転倒・転落の防止 |
c. 誤嚥・窒息の防止 |
d. 熱傷・凍傷の防止 |
e. 熱中症の防止 |
f. 閉じこもりの防止 |
g. 独居高齢者等と火災予防 |
B. 家族への支援 | a. 家族のアセスメント |
b. 家族関係の調整 |
c. ケア方法の指導 |
d. 介護者の健康 |
e. レスパイトケア |
C. 療養の場の移行に伴う看護 | a. 入退院に関する患者・家族の意思決定支援 |
b. 退院支援・退院調整のプロセス、仕組み |
c. 退院調整にかかわる職種とその役割 |
d. 入退所に関する患者・家族の意思決定支援・調整 |
D. 医療機関との連携 | a. 地域連携パスの理解 |
b. 外来・地域連携部門との看看連携 |
c. 他職種との連携・協働 |
E. 在宅におけるチームケア | a. 地域包括ケア |
b. チームケアの意義 |
c. 多職種との連携・協働 |
d. チームケアの実際 |
e. チームケアにおける看護の役割 |
F. ケアマネジメント・ケースマネジメント | a. ケアマネジメント・ケースマネジメントの概念 |
b. ケアマネジメント・ケースマネジメントの過程 |
c. ケアマネジメント・ケースマネジメントの実際 |
d. 社会資源の理解と活用 |
G. 在宅看護における倫理的課題 | a. 自己決定支援 |
b. 対象者の権利擁護<アドボカシー>(成年後見制度) |
c. サービス提供者の権利擁護 |
d. 虐待の防止 |
e. 情報管理 |
目標2.在宅における看護について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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5. 訪問看護の概要 | A. 訪問看護制度の理解 | a. 訪問看護の変遷 |
b. 訪問看護の提供方法と種類 |
c. 訪問看護制度の課題 |
B. 訪問看護制度の法的枠組み | a. 健康保険法 |
b. 介護保険法 |
c. 障害者総合支援法(旧障害者自立支援法) |
d. 高齢者の医療の関係法規 |
e. その他関係法規 |
C. 訪問看護サービスの仕組みと提供 | a. 訪問看護ステーションの開設基準 |
b. 訪問看護サービス開始までの流れ |
c. 訪問看護サービスの展開 |
d. 訪問看護サービスの質保証 |
e. 訪問看護サービスの管理・経営 |
6. 生活を支える在宅看護技術 | A. 食事・栄養の援助 | a. 食事摂取能力のアセスメント |
b. 摂食・嚥下能力障害時のアセスメント |
c. 嚥下障害時の援助 |
d. 口腔ケア |
e. 食事内容の選択、食材の調達の方法に関する援助 |
f. 栄養を補う食品の種類と選択方法に関する援助 |
B. 排泄の援助 | a. 排泄障害のアセスメント |
b. 排泄補助用具の種類と選択方法 |
c. 尿失禁の予防と援助 |
d. 便失禁への援助 |
e. 便秘の予防と援助 |
f. ストーマケア |
C. 清潔の援助 | a. 清潔のアセスメント |
b. 在宅での清潔方法の種類と方法 |
D. 移動の援助 | a. 日常生活動作<ADL>・手段的日常生活動作<IADL>のアセスメント |
b. 移動時の安全確保 |
c. 移動補助用具の種類と選択方法 |
d. 自立歩行に必要な筋力評価と強化方法 |
7. 在宅療養者の状態・状況にあわせた看護 | A. 日常生活活動の低下予防及び疾病の再発予防が必要な療養者 | a. 状態のアセスメントと環境整備 |
b. 療養者・家族のセルフマネジメント力を維持・高める支援 |
c. 異常の早期発見と対応 |
d. 社会資源の活用・調整 |
B. 回復期(リハビリテーション期)にある療養者 | a. 在宅リハビリテーション |
b. 機能障害と在宅での生活のアセスメント |
c. 合併症の予防と対応 |
d. 居住環境のアセスメント |
e. 社会資源の活用・調整 |
C. 慢性期にある療養者(難病認知症) | a. 状態のアセスメントと状態に合わせた対応・調整 |
b. 難病療養者・家族のセルフマネジメント力を高める支援 |
c. 急性増悪の早期発見と対応 |
d. 社会資源の活用・調整 |
D. 終末期にある療養者 | a. 症状マネジメント |
b. 終末期緩和ケアの実際 |
c. 看取りの看護 |
d. 家族へのグリーフケア |
8. 在宅における医療管理を必要とする人と看護 | A. 薬物療法 | a. 服薬状況の把握 |
b. 医師および薬剤師との連携 |
c. 外来通院中の在宅療養者に対するケア(麻薬投与・外来化学療法) |
d. 放射線治療・検査に関するケア |
B. 酸素療法 | a. 対象者 |
b. 機器の種類 |
c. 合併症の予防 |
d. 在宅における安全管理と支援 |
C. 人工呼吸療法(非侵襲的換気療法) | a. 対象者 |
b. 人工呼吸器の原理・構造 |
c. 気道浄化のケア |
d. 合併症の予防 |
e. 在宅における安全管理と支援 |
D. 膀胱留置カテーテル法 | a. 対象者 |
b. 合併症の予防 |
c. 在宅における安全管理と支援 |
E. 胃婁・経管栄養法 | a. 対象者 |
b. 栄養剤の種類と特徴 |
c. 栄養評価 |
d. 合併症の予防 |
e. 在宅における安全管理と支援 |
F. 中心静脈栄養法 | a. 対象者 |
b. 栄養剤の注入方法 |
c. 栄養評価 |
d. 合併症の予防 |
e. 在宅における安全管理と支援 |
G. 褥瘡管理 | a. 褥瘡発生のリスクアセスメント・発生予防 |
b. 褥瘡のアセスメントと処置 |
c. 除圧・体位交換に関する器具の種類と選択 |
d. 在宅における安全管理と支援 |