平成26年看護師出題基準 精神看護学
目標1:精神の健康と保持・増進に向けた看護について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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1. 精神保健 | A. 精神の健康 | a. 精神の健康の概念 |
b. 精神障害の第一次予防、第二次予防、第三次予防 |
B. 心の健康に関する普及啓発 | a. 偏見・差別・スティグマ |
b. 精神保健医療福祉の改革ビジョン |
C. 危機<クライシス> | a. 危機の概念 |
b. 危機介入 |
c. 危機と予防 |
d. ストレスと対処 |
e. 適応理論 |
D. 災害時地域精神保健医療活動 | a. 災害時の精神保健医療活動 |
b. 災害時の精神保健初期対応 |
c. 災害時の精神障害者への治療継続への援助 |
目標2:精神看護の基盤となる援助について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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2. 精神看護の基盤となる援助 | A. 精神疾患・精神症状への援助 | a. 症状性を含む器質性精神障害 |
b. 精神作用物質使用による精神・行動の障害 |
c. 統合失調症、統合失調症型障害、妄想性障害 |
d. 気分(感情)障害 |
e. 神経症性障害、ストレス関連障害、身体表現性障害 |
f. 生理的障害・身体的要因に関連した行動症候群 |
g. 成人の人格・行動の障害 |
h. 精神遅滞 |
i. 心理的発達の障害 |
j. 小児期・青年期に通常発症する行動・情緒の障害 |
B. セルフケアの援助 | a. 食物・水分の摂取 |
b. 呼吸 |
c. 排泄 |
d. 清潔と身だしなみ |
e. 活動と休息 |
f. 対人関係 |
g. 安全 |
C. 生きる力と強さに着目した援助 | a. ストレングス<強み・力> |
b. リカバリ<回復> |
c. エンパワメント |
D. 援助関係の構築 | a. 信頼関係の基礎作り |
b. 患者-看護師関係の発展 |
c. 患者-看護師関係の終結 |
d. プロセスレコードの活用 |
E. リエゾン精神看護 | a. 心身相関と健康 |
b. 身体疾患をもつ人の精神の健康 |
c. 精神疾患をもつ人の身体の健康 |
d. 患者と家族の精神の健康 |
e. 看護職員の精神の健康 |
f. 支持的面接 |
g. 心身相関の考え方に基づくホリスティックケア |
h. リラクセーション |
i. 患者、家族、保健医療福祉の専門職間の連携促進 |
目標3:精神疾患をもつ人の生物・心理・社会的側面への看護について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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3. 生物学的側面に注目した援助 | A. 脳の仕組みと精神機能 | a. 脳の部位と精神機能 |
b. 神経伝達物質と精神機能 |
c. ストレス脆弱性仮説 |
d. 脳と免疫機能 |
e. 睡眠障害とサーカディアンリズム |
B. 臨床検査 | a. 脳波検査 |
b. 脳の画像検査 |
c. 脳脊髄液検査 |
C. 薬物療法 | a. 抗精神病薬 |
b. 抗うつ薬 |
c. 気分安定薬 |
d. 抗不安薬 |
e. 睡眠薬 |
f. 抗てんかん薬 |
D. 症状マネジメント | a. 服薬自己管理への支援 |
b. 心理教育 |
4. 心理学的側面に注目した援助 | A. 心の機能と発達 | a. 精神情緒の発達 |
b. 自我の機能 |
c. 防衛機制 |
d. 精神力動 |
e. 集団力動 |
f. 転移感情 |
B. 精神療法 | a. 個人精神療法 |
b. 集団精神療法 |
c. 認知行動療法 |
C. リハビリテーション療法 | a. 作業療法 |
b. 芸術療法 |
c. 生活技能訓練<SST> |
5. 社会的側面に注目した援助 | A. 家族 | a. 家族のストレスと健康状態のアセスメント |
b. 家族の対処力とソーシャルサポートのアセスメント |
c. 家族システムのアセスメント |
d. 家族への教育的介入と支援 |
e. 患者-家族関係 |
B. 社会復帰・社会参加の基本 | a. リハビリテーションの概念 |
b. 国際生活機能分類<ICF> |
c. 長期入院患者の退院支援 |
C. 保健医療に関する資源の活用と調整 | a. 保健所、市町村、精神保健福祉センター |
b. 精神科デイケア、精神科ナイトケア |
c. 訪問看護、精神科訪問看護 |
D. 社会資源の活用とケアマネジメント | a. 精神障害者ケアマネジメントの基本的考え方 |
b. 社会資源の活用とソーシャルサポート(エコマップ) |
c. 自立支援医療 |
d. 居宅介護<ホームヘルプ>、同行援護および行動援護 |
e. 重度訪問介護 |
f. 生活介護 |
g. 短期入所<ショートステイ> |
h. 共同生活介護<ケアホーム> |
i. 生活訓練 |
j. 就労移行支援 |
k. 就労継続支援A型・B型 |
l. 共同生活援助<グループホーム> |
m. 地域生活支援事業 |
n. 精神障害者保健福祉手帳 |
目標4:精神疾患をもつ人の人権と安全を守り、回復を支援する看護について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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6. 安全な治療環境の提供 | A. 安全管理<セーフティマネジメント> | a. 病棟環境の整備と行動制限 |
b. 自殺・自殺企図・自傷行為 |
c. 攻撃的行動、暴力、暴力予防プログラム |
d. 災害時の精神科病棟の安全の確保 |
7. 精神保健医療福祉の歴史と法制度 | A. 患者の権利擁護<アドボカシー> | a. 当事者の自己決定の尊重 |
b. 入院患者の基本的な処遇 |
c. 精神医療審査会 |
d. 隔離、身体拘束 |
B. 精神保健医療福祉の歴史と看護 | a. 諸外国における精神医療の歴史 |
b. 日本における精神医療の歴史 |
c. 精神保健医療福祉における看護師の役割 |
C. 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 | a. 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の基本的な考え方 |
b. 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律による入院の形態 |
c. 精神保健指定医・特定医師 |
d. 保護者 |
D. 精神保健医療福祉に関連する法制度 | a. 自殺対策基本法 |
b. 犯罪被害者等基本法 |
c. 精神の健康を守る行政システム |
8. 精神保健医療福祉におけるチーム | A. 精神科チーム医療と看護 | a. 保健師 |
b. 精神保健福祉士 |
c. 作業療法士 |
d. 精神保健福祉相談員 |
e. セルフヘルプグループ |
f. ピアサポーター |
g. 薬剤師 |
h. 栄養士 |
i. 心理専門職 |
j. チーム医療 |