平成30年看護師出題基準 小児看護学
目標1.子どもの成長・発達と健康増進のための子どもと家族への看護について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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1. 子どもと家族を取り巻く環境 | A. 小児医療・小児看護の変遷と課題 | a. 小児医療の変遷と課題 |
b. 小児看護の変遷と課題 | ||
c. 諸統計からみた子どもと家族の健康課題 | ||
B. 子どもの権利 | a. 小児医療における子どもの権利の変遷 | |
b. 小児医療・小児看護における倫理的配慮 | ||
c. 子どもの虐待防止 | ||
C. 子どもと家族を取り巻く社会資源の活用 | a. 母子保健施策の活用 | |
b. 小児保健医療福祉施策の活用 | ||
2. 子どもの成長・発達 | A. 子どもの成長・発達の原則と影響因子 | a. 成長・発達の概念 |
b. 成長・発達の原則 | ||
c. 成長・発達に影響する因子 | ||
d. 発達課題と発達理論 | ||
B. 子どもの成長・発達のアセスメント | a. 形態的成長と機能的発達の評価 | |
b. 身体発育の評価 | ||
c. 発達検査 | ||
d. 心理・社会的発達の評価 | ||
e. 養育環境 | ||
C. 小児期における成長・発達の特徴と看護 | a. 神経系 | |
b. 運動器系 | ||
c. 感覚器系 | ||
d. 循環器系 | ||
e. 免疫系 | ||
f. 呼吸器系 | ||
g. 消化器系 | ||
h. 代謝系 | ||
i. 泌尿器系 | ||
j. 体温調節 | ||
k. 大泉門、小泉門 | ||
l. 生歯 | ||
m. 認知、思考 | ||
n. 社会性、道徳性 | ||
o. コミュニケーション、言語 | ||
p. 情緒 | ||
q. アタッチメント、分離不安 | ||
3. 小児各期における健康増進のための子どもと家族への看護 | A. 新生児期の成長・発達に応じた生活への支援 | a. 栄養と授乳 |
b. 事故防止 | ||
c. 親子関係の確立 | ||
d. 家族の育児技術の獲得 | ||
B. 乳児期の成長・発達に応じた生活への支援 | a. 栄養と離乳 | |
b. 運動と遊び | ||
c. 感染予防と予防接種 | ||
d. 事故防止 | ||
e. 親子関係の確立 | ||
f. 家族の育児技術の獲得 | ||
C. 幼児期の成長・発達に応じた生活への支援 | a. 食生活と食育 | |
b. 運動と遊び | ||
c. 生活リズムの確立 | ||
d. 基本的生活習慣の確立 | ||
e. 感染予防と予防接種 | ||
f. 事故防止と安全教育 | ||
g. 親子関係の確立 | ||
h. 社会化 | ||
i. 育児技術の獲得 | ||
D. 学童期の成長・発達に応じた生活への支援 | a. 肥満や食生活の乱れ | |
b. う歯の予防 | ||
c. 近視の予防 | ||
d. スポーツ外傷の予防 | ||
e. 学校感染症の予防 | ||
f. 生活習慣病の予防 | ||
g. 学習と遊び | ||
h. 事故防止と安全教育 | ||
i. セルフケアと保健教育 | ||
j. 食生活と食育 | ||
k. 仲間との関係や学校への適応 | ||
E. 思春期の成長・発達に応じた生活への支援 | a. 体格と体力 | |
b. 第二次性徴 | ||
c. アイデンティティの確立 | ||
d. 情緒的変化と家族関係 | ||
e. 仲間との関係 | ||
f. 性<セクシュアリティ>意識の変化と逸脱行動 | ||
g. 異性への関心 | ||
h. ライフスタイルと生活リズムの変化 | ||
i. 喫煙・飲酒の防止 | ||
j. 不登校の実態と支援 | ||
k. いじめ・校内暴力の防止 | ||
l. 自殺の防止 |
目標2.病気や診療・入院が子どもと家族へ与える影響と看護について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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4. 病気や診療・入院が子どもと家族に与える影響と看護 | A. 病気に対する子どもの理解と説明 | a. 病気に対する子どもの理解の特徴 |
b. 子どもの理解に関係する要因 | ||
c. 発達に応じた病気の説明 | ||
d. インフォームド・アセント | ||
B. プレパレーション | a. 子どもへの説明と同意 | |
b. 家族の準備状態の把握 | ||
c. 検査・処置を受ける子どもと家族への支援 | ||
C. 病気や診療・入院が子どもに与える影響と看護 | a. 成長・発達に及ぼす影響 | |
b. 病気や診療・入院に伴うストレスと影響要因 | ||
c. 子どもの反応とストレス対処行動 | ||
D. 子どもの病気や診療・入院がきょうだい・家族に及ぼす影響と看護 | a. 子どもの病気や診療・入院に伴うきょうだい・家族のストレス | |
b. きょうだい・家族のストレスへの支援 | ||
E. 痛みを表現している子どもと家族への看護 | a. 子どもの痛みの受け止め方 | |
b. 痛みの表現方法 | ||
c. 痛みの客観的評価 | ||
d. 痛みの緩和に向けた援助 | ||
F. 活動制限が必要な子どもと家族への看護 | a. 活動制限の目的 | |
b. 活動制限の身体的・心理社会的影響 | ||
c. 子どもの発達に応じた日常生活への援助 | ||
G. 感染対策上隔離が必要な子どもと家族への看護 | a. 隔離の目的・方法 | |
b. 隔離の身体的・心理社会的影響 | ||
c. 子どもの発達に応じた日常生活への援助 | ||
d. 家族の面会や付き添いにおける援助 | ||
H. 外来における子どもと家族への看護 | a. 外来における緊急度の把握・トリアージ | |
b. 外来における感染症対策 | ||
c. 受診時の子どもと家族の緊張と不安の軽減 | ||
d. 健康診査・育児相談 | ||
5. 検査や処置を受ける子どもと家族への看護 | A. 診療(検査、処置)に伴う技術と看護 | a. バイタルサインの測定 |
b. 身体計測 | ||
c. 採血 | ||
d. 採尿 | ||
e. 骨髄穿刺 | ||
f. 腰椎穿刺 | ||
g. 与薬 | ||
h. 注射 | ||
i. 輸液療法 | ||
j. 吸引 | ||
k. 酸素療法 | ||
l. 経管栄養 | ||
B. プレパレーションと看護 | a. バイタルサインの測定 | |
b. 身体計測 | ||
c. 採血 | ||
d. 採尿 | ||
e. 骨髄穿刺 | ||
f. 腰椎穿刺 | ||
g. 与薬 | ||
h. 注射 | ||
i. 輸液療法 | ||
j. 吸引 | ||
k. 酸素療法 | ||
l. 経管栄養 |
目標3.特別な状況にある子どもと家族への看護について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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6. 特別な状況にある子どもと家族への看護 | A. 虐待を受けている子どもと家族への看護 | a. 子どもへの虐待の特徴 |
b. 虐待のリスク要因と虐待の早期発見 | ||
c. 虐待の未然防止に向けての支援 | ||
d. 多機関・多職種の連携・協働 | ||
B. 災害を受けた子どもと家族への看護 | a. 災害による子どもへの影響とストレス | |
b. 災害を受けた子どもと家族への援助 | ||
c. 災害時における緊急度の把握・トリアージ |
目標4.健康課題をもつ子どもと家族への看護について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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7. 急性期にある子どもと家族への看護 | A. 急性症状のある子どもと家族への看護 | a. 急性的な経過をたどる疾患の特徴と治療 |
b. 発熱 | ||
c. 脱水 | ||
d. 下痢・嘔吐 | ||
e. 呼吸困難 | ||
f. けいれん | ||
B. 救急救命処置が必要な子どもと家族への看護 | a. 子どもの救急におけるトリアージと対応 | |
b. 子どもの意識レベル | ||
c. 主な誤飲物質と処置 | ||
d. 子どもの熱傷の特徴・重症度および処置 | ||
e. 溺水と処置 | ||
f. 子どもの一次救命処置 | ||
g. 生命が危険な状況にある子どもと家族への援助 | ||
C. 周手術期における子どもと家族への看護 | a. 子どもの手術の特徴 | |
b. 手術を要する健康障害と手術の時期 | ||
c. 計画手術、緊急手術 | ||
d. 日帰り手術 | ||
e. 子どもと家族の術前準備 | ||
f. 子どもの安全・安楽への援助 | ||
g. 手術中・手術直後の家族への援助 | ||
h. 手術後の身体状態のアセスメントと援助 | ||
i. 退院に向けての援助 | ||
D. 出生直後から集中治療が必要な子どもと家族への看護 | a. ハイリスク新生児の特徴 | |
b. 集中治療における援助 | ||
c. 親子・家族関係確立への支援 | ||
8. 慢性的な疾患・障害がある子どもと家族への看護 | A. 慢性疾患をもつ子どもと家族への看護 | a. 慢性的な経過をたどる疾患の特徴と治療 |
b. 小児慢性特定疾患治療研究事業 | ||
c. 疾患による子どもと家族の生活の変化 | ||
d. 学習支援、復学支援 | ||
e. 発達に応じたセルフケア能力の獲得 | ||
f. セルフケア能力の獲得のための養育と家族への支援 | ||
g. 地域との連携・調整 | ||
B. 先天性疾患のある子どもと家族への看護 | a. 先天異常の種類と特徴 | |
b. 子どもの発達段階に応じた援助 | ||
c. 子どもの疾患に対する家族の理解と受容 | ||
d. 養育とケア技術獲得に関する家族への援助 | ||
C. 心身障害のある子どもと家族への看護 | a. 心身障害の定義と種類 | |
b. 家族と子どもの障害の受容 | ||
c. 重症心身障害児と家族 | ||
d. 医療的ケアの必要な超重症児と家族 | ||
e. 発達障害児と家族 | ||
D. 医療的ケアを必要として退院する子どもと家族への看護 | a. 入院生活から在宅への移行に向けた支援 | |
b. 多職種との連携と社会資源の活用 | ||
c. 在宅療養中の子どもと家族 | ||
d. 子どものセルフケア行動の促進 | ||
9. 終末期にある子どもと家族への看護 | A. 子どもの死の理解と看護 | a. 子どもの死の概念 |
b. 死に対する子どもの反応 | ||
B. 終末期にある子どもと家族への緩和ケア | a. 終末期にある子どもの心身の状態と緩和ケア | |
b. 子どもの死を看取る家族の反応 |