目標1.あらゆる発達段階、健康レベルに個人・家族および小集団の生活と健康状態を評価できる能力を問う。また、人々が主体的に問題を解決できるよう地域特性をふまえた適切な接近技法・技術を選択し、介入することのできる基礎的能力を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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1. 発達段階、健康レベルと保健サービス | A. 発達段階別、健康レベル別に必要な保健サービス | a. 各発達段階における健康レベル別個人・家族および小集団の健康課題と必要な接近技法・技術 |
b. 各発達段階における健康レベル別個人・家族に必要な保健サービス |
B. 発達段階別、健康レベル別の各種保健サービスの活用 | a. 各発達段階における健康レベル別各種保健サービスの特性・活用 |
b. 地域の健康特性と各種保健サービスの適用・優先順位 |
2. 保健指導 | A. 保健指導の目的と各接近技法・技術の特色 | a. 個別・集団の接近技法(ケースワーク、グループワーク)の各目的、特性 |
b. 個別・集団指導の種類・特色 |
B. 保健指導における役割 | a. 個別・集団指導と援助者の基本姿勢 |
b. 対象選定と優先順位 |
3. 家庭訪問 | A. 家族保健指導 | a. 家族の発達段階と課題 |
b. 家族関係と問題、アセスメント、家族援助、評価 |
B. 家庭訪問の目的と対象、技術 | a. 目的、特性 |
b. 対象特性 |
c. 初回・継続・拒否等への訪問技術 |
C. すすめ方 | a. 情報収集と問題把握 |
b. 対象選定と優先順位 |
c. 訪問指導計画、訪問準備・実践・評価 |
d. 訪問記録、報告 |
e. 関係機関・職種との連携、社会資源の活用 |
4. 健康相談 | A. 健康相談・健康診査の目的と対象、技術 | a. 目的、特性 |
b. 対象、種類と特性、スクリーニング基準、精度管理 |
c. 相談・健康診査場面の設営、面接技術 |
B. すすめ方 | a. 地域の健康特性と健康相談・健康診査事業の立案 |
b. 参加対象と参加勧奨 |
c. 実施準備・実践・評価 |
d. 事後フォローアップ |
e. 参加対象への自立支援・組織化 |
5. 健康教育 | A. 健康教育の目的と対象、技術 | a. 目的、特性 |
b. 対象、種類と特性 |
c. 健康教育に用いる基礎理論 |
B. すすめ方 | a. 地域のニーズ把握・アセスメント、事業の立案 |
b. 参加対象と参加勧奨 |
c. 指導案づくり、媒体のくふう |
d. 実施準備・実践・評価 |
e. 事後フォローアップ |
f. 参加対象への自立支援・組織化 |
6. 母子保健指導 | A. 母子保健の動向 | a. 母子保健の理念、歴史的変遷 |
b. 母子保健施策と保健師活動、健やか親子21 |
c. 地域・集団の母子健康問題、優先順位 |
B. 乳幼児期の成長発達と生活の特徴 | a. 乳幼児の発達、生活・しつけ、保健指導 |
b. 乳幼児期の健康問題アセスメント、保健指導 |
c. 予防接種 |
C. 母性の生活と保健指導のおもな対象範囲・内容 | a. 思春期 |
b. 妊産褥期 |
c. 育児期 |
d. 更年期 |
e. 家族計画 |
D. 健康上のリスクをもつ母子への保健指導 | a. 心身障害児 |
b. 就労女性 |
c. 子どもの虐待、女性への暴力 |
d. 外国人母子の健康問題と支援 |
e. 地域のサポートシステム、社会資源 |
7. 成人保健指導 | A. 成人保健の動向 | a. 成人保健の理念、歴史的変遷 |
b. 成人保健施策と保健師活動、健康日本21 |
c. 地域・集団の成人期健康問題と優先順位 |
B. 成人期の生活と保健指導 | a. 成人各期の特徴、健康問題アセスメント、保健指導 |
b. おもな疾病 |
c. 疾病、健康課題と地域のサポートシステム、社会資源 |
8. 高齢者保健指導 | A. 高齢者保健の動向 | a. 高齢者保健の理念、歴史的変遷 |
b. 高齢者保健施策と保健師活動 |
c. 地域・集団の高齢者健康問題、優先順位 |
B. 高齢者の生活と保健指導 | a. 高齢者の特徴、健康問題アセスメント、保健指導 |
C. 在宅要支援・要介護高齢者と家族への保健指導 | a. 要支援・要介護高齢者 |
b. 痴呆高齢者 |
c. ターミナルケア |
9. 精神保健指導 | A. 精神保健の動向 | a. 精神保健の理念、歴史的変遷 |
b. 精神保健施策と保健師活動 |
c. 地域・集団の精神保健、優先順位 |
B. 精神障害者の生活上の障害と保健指導 | a. 精神障害者の生活のとらえ方 |
b. 発症に関与する疾病の発生過程、予防 |
c. 社会復帰へのはたらきかけ、精神保健活動 |
d. 地域のサポートシステム、社会資源 |
C. 社会病理を背景とするおもな疾病 | a. 薬物乱用 |
b. アルコール依存 |
c. 自殺 |
d. 家庭内暴力 |
10. 障害者(児)保健指導 | A. 障害者(児)保健の動向 | a. 障害者(児)保健の理念、歴史的変遷 |
b. 障害者(児)保健施策と保健師活動 |
c. 地域・集団の障害者(児)の健康問題、優先順位 |
B. 障害者(児)の自立支援と人権擁護 | a. 障害者(児)のとらえ方、健康問題アセスメント、保健指導 |
b. 障害者(児)と家族への保健指導 |
c. 障害の予防、自立支援 |
d. 住環境、地域環境整備 |
e. 社会参加、人権擁護 |
11. 難病保健指導 | A. 難病保健の動向 | a. 難病保健の理念、歴史的変遷 |
b. 難病保健施策と保健師活動 |
c. 地域の難病患者の健康問題、優先順位 |
B. 難病患者の生活と保健指導 | a. 難病患者と家族の特徴、健康問題アセスメント、保健指導 |
b. 在宅療養難病患者と家族への保健指導 |
c. 地域のサポートシステム、社会資源 |
12. 感染症保健指導・危機管理 | A. 感染症保健活動の動向 | a. 感染症保健活動の理念、歴史的変遷 |
b. 感染症に関する保健統計 |
B. 感染症予防施策と保健師の役割 | a. 疫学、病態、臨床 |
b. 感染症予防活動、保健師の役割 |
C. 感染症発生時および集団発生時の保健師活動 | a. 感染症発生時の保健師活動、保健師の役割 |
b. 感染症集団発生と保健師活動 |
D. 疾病管理 | a. 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(1・2・3・4類、指定感染症、新感染症)、食中毒 |
b. 結核 |
c. HIV感染症/AIDS、性感染症 |
d. 新興・再興感染症 |
e. 肝炎(A型、B型、C型) |
f. 腸管出血性大腸菌感染症 |
13. 歯科保健指導 | A. 歯科保健の動向 | a. 歯科保健統計 |
b. 歯科保健施策、8020運動 |
B. 生涯を通じた歯科保健 | a. 各発達段階における健康レベル別歯科保健サービス |
b. 障害者(児)、難病等の歯科保健サービス |
C. 歯科保健に関連する歯科疾患 | a. う蝕 |
b. 歯周疾患 |
c. 口腔機能低下 |
d. 誤嚥性肺炎 |