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平成26年保健師出題基準 公衆衛生看護方法論Ⅱ(組織・集団・地域支援方法論)

目標1.地域に顕在化・潜在化している健康課題を把握し、地域診断に基づく活動計画・実践・評価について基本的な理解を問う。
目標2.住民ニーズの施策化など、地域における組織的な解決方法について基本的な理解を問う。
大項目中項目小項目
1. 地区活動A. 地区への責任の考え方a. 公衆衛生看護の対象としての地区(コミュニティ)
b. 地区の定義
c. 地区への責任と公平性
d. ポピュレーションアプローチ、ハイリスクアプローチ
B. 総合的な地区活動の特徴a. 健康なまちづくり
b. 予防活動
c. 住民・組織メンバーとの協働
d. 自立への支援
C. 地区活動で用いる支援方法a. 地区情報の収集・分析・管理
b. 関係機関・関係者との連携・協働
c. 保健サービスの監査、点検、改善
2. 地域診断A. 地域診断の概念a. 地域診断の考え方と特徴
b. 地域診断に関する様々なモデル
B. 地域診断の過程a. 情報収集、多角的・継続的アセスメント
b. 日常的な保健師活動からの顕在ニーズの把握と分析
c. 日常的な保健師活動からの潜在ニーズの把握と分析
d. 住民ニーズの把握と住民の意見聴取
e. 既存の統計資料の分析と解釈
f. 社会資源・関係機関の把握と分析
g. 実態調査
h. 地域の健康課題の予測
3. 活動の計画・実践・評価A. 活動計画および事業計画の策定a. 情報分析と健康課題の提示
b. 解決すべき健康問題の特定、優先順位の決定
c. 目的、目標の明確化と合意形成
d. 計画の根拠の明確化
e. 活動内容および活動方法の選定と手順
f. 保健師活動の必要量と稼働量
g. マンパワー<人的資源>、予算の確保
h. 評価計画の策定
B. 計画の推進(進行管理、計画調整)a. 関係者との連絡・調整
b. 事業の運営、モニタリング
c. 計画変更などの調整
d. 計画の周知
C. 計画の見直し、評価a. 計画の達成状況の確認
b. 評価(プロセス評価、アウトカム評価)
c. 経済的評価
d. 次年度への反映
4. 計画策定・施策化と予算A. 保健福祉対策と事業計画および評価a. 公共政策と保健計画
b. 都道府県および市町村の基本的な計画の位置付け
c. 法制度に基づく保健計画の策定
d. 新たな健康課題を解決する事業計画の策定
e. 計画策定への住民・組織メンバー・関係者の参加の促進
f. 保健政策と医療、福祉、教育、労働、連携
g. 評価(健康課題と達成状況の提示)
h. 事業計画の予算への反映
5. 地域組織活動A. 地域組織活動の考え方a. 組織の構造
b. 組織化
c. 住民参加
d. コミュニティ・エンパワメント
B. 地域組織の種類a. 住民組織(地区組織、自治会組織)
b. 行政委託型組織
c. 当事者組織
d. NPO、ボランティア組織
C. 地域組織活動への支援a. 主体性を高める支援・評価
b. 地域住民の自助、共助および協働を推進する支援・評価
c. 組織活動の安定や活性化を図る支援・評価
d. 地域組織活動における保健師の役割
D. 地域組織活動の発展・貢献a. 地域組織間での情報共有と連携
b. 協働活動の発展と支援
c. 民間組織との協働
6. 地域ケアシステムづくりA. 地域ケアシステムの構築a. 地域ケアシステムの概念
b. 地域ケアシステムの発展過程
c. 共通認識の形成と目標の設定
d. 地域ケアシステムにおける個人と組織の役割、機能
B. ネットワークの形成と地域ケアコーディネーションa. 仲間作りと関係者のネットワーク
b. 住民とのパートナーシップ
c. 住民、関係者とのチームワーク、協働
d. 関係機関、関係職種との連携
e. 連携会議の企画運営
f. 地域ケアシステム構築への反映