平成30年保健師出題基準 健康危機管理
目標1.健康危機管理の理念と目的、対象と方法について基本的な理解を問う。
目標2.災害時サイクル各期の保健活動について基本的な理解を問う。
目標3.感染症の集団発生時の保健活動について基本的な理解を問う。
大項目 | 中項目 | 小項目 |
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1. 健康危機管理の基本 | A. 健康危機管理の理念と目的 | a. 健康危機管理の定義・分類 |
b. 健康危機管理の目的 |
B. 健康危機を起こす要因 | a. 感染症 |
b. 災害(自然災害、人為災害) |
c. 食中毒(食品、飲料水) |
d. 化学物質、放射性物質 |
e. 事故 |
f. ドメスティック・バイオレンス<DV> |
C. リスクマネジメントの過程 | a. リスクアセスメント、リスク分析 |
b. リスクへの対応とその評価 |
c. リスクコミュニケーション |
d. 事業継続計画<BCP:Business Continuity Plan> |
2. 災害に対応した保健活動 | A. 災害の分類と特徴 | a. 災害の定義と分類 |
b. 自然災害(地震、津波、噴火、豪雨) |
c. 大規模人為災害(戦争、テロ、事故) |
B. 災害保健活動の基本 | a. 情報収集・分析 |
b. 健康課題の把握・集約 |
c. 計画策定・評価 |
d. 関係職種・機関との連携・協働 |
e. 住民への防災・減災教育 |
f. 被災者及び支援者の健康課題への支援 |
g. 対策と活動の評価 |
h. 減災・防災対策の計画策定・評価 |
i. 広報、マスコミ対策 |
C. 災害支援制度とシステム | a. 災害支援の関係法規 |
b. 災害支援の制度 |
c. 災害時健康危機支援システム<DHEAT> |
3. 災害予防と事前対策 | A. 平常時の保健活動と減災・防災対策 | a. 災害を想定した地域アセスメント<地域診断> |
b. ガイドライン・マニュアルの作成 |
c. 関係機関の役割と連携 |
d. 健康危機のレベルに応じた対策の検討・決定 |
e. ガイドラインに基づく訓練 |
f. 地域住民への健康教育 |
B. 要支援者への対策 | a. 要支援者の把握、アセスメント |
b. 要支援者の支援計画の作成 |
c. 対策マニュアルと訓練 |
d. 防災・減災教育、普及啓発 |
e. 支援ネットワークの構築 |
4. 発災直後から応急対策期(フェーズ0~2)の保健活動 | A. 発災直後の保健活動 | a. 発災直後の初動対応 |
b. 被害状況に関する情報収集・情報集約 |
c. 健康課題の分析 |
d. 受援体制、支援体制のマネジメント |
B. 応急対策期の保健活動 | a. 救護所・避難所・在宅での健康課題の把握 |
b. 健康課題に対応した保健活動 |
c. 避難所・地域の環境モニタリングと対策 |
d. 健康回復へ向けた支援 |
e. 二次的健康障害(心的外傷後ストレス障害<PTSD>、廃用症候群(生活不活発病))の予防と対策 |
5. 災害復旧・復興対策期(フェーズ3~5)の保健活動 | A. 災害復旧期の保健活動 | a. 被災者の健康課題 |
b. 保健活動計画の策定、実施、評価、見直し |
c. 二次的健康障害(心的外傷後ストレス障害<PTSD>、廃用症候群(生活不活発病)、孤独死)の予防と対応、こころの健康 |
d. 職員及び支援者の心身の健康管理 |
B. 復興対策期の保健活動 | a. コミュニティの再構築への支援 |
b. 中長期的な健康課題の明確化 |
c. 復興期における保健計画の再評価・見直し |
6. 感染症の集団発生への保健活動 | A. 感染症調査の基本 | a. 積極的疫学調査 |
b. 患者調査、接触者調査、環境調査 |
c. 疫学解析 |
B. 事前対策、発生時の対応 | a. 感染経路別の予防対策 |
b. 初動対応 |
c. 発生時の患者・接触者・関係者への保健指導 |
C. 感染拡大防止 | a. 臨時予防接種 |
b. 集団・施設の種類に応じた対策(保育園、高齢者施設、障害者施設、医療機関) |