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平成30年保健師出題基準 公衆衛生看護学概論

目標1.公衆衛生看護の概念・理念、対象や活動方法の特性について基本的な理解を問う。
目標2.地域や社会の動向、人々の健康に影響する背景・要因と健康課題について基本的な理解を問う。
大項目中項目小項目
1. 公衆衛生看護の基本A. 公衆衛生看護の概念と変遷a. 公衆衛生看護の定義
b. 諸外国の公衆衛生と公衆衛生看護
c. 日本の公衆衛生と公衆衛生看護
B. 公衆衛生看護の基本理念a. 公衆衛生の向上と増進
b. 社会的公正
c. 生存権・生活権の保障
d. プライマリヘルスケア
e. ヘルスプロモーション
f. well-being
g. ノーマライゼーション
C. 公衆衛生看護の活動根拠a. 保健師助産師看護師法
b. 地域における保健師の保健活動について<保健師活動指針>
2. 公衆衛生看護における倫理A. 公衆衛生看護の責務a. 基本的人権の尊重
b. 公的責任
c. 権利擁護<アドボカシー>
B. 保健師の職業倫理a. 社会的信用の保持
b. 自己研鑽
3. 公衆衛生看護の対象A. 地域社会を構成する単位と公衆衛生看護活動の対象a. 個人、家族
b. 近隣
c. 組織(自治会、学校、企業、組合)
d. 小集団、グループ
e. コミュニティ、地域
f. ポピュレーション
g. a~fの間の相互作用への働きかけ
B. 公衆衛生看護活動の場と機能a. 行政
b. 学校
c. 職域
d. 医療・福祉施設
e. 地区、自治体
f. 国
g. 国際
4. 公衆衛生看護の活動方法と特性A. 予防レベルと活動a. 一次予防、二次予防、三次予防
b. ポピュレーションアプローチ
c. ハイリスクアプローチ
B. 公衆衛生看護活動の基本と展開過程a. エンパワメント、自己決定の支援
b. 住民参加
c. パートナーシップ
d. 公助、共助、互助、自助
e. ソーシャル・キャピタルの醸成と活用
f. 社会的ネットワークの構築と活用
g. ソーシャルサポートの育成と活用
h. 信頼関係の構築
i. PDCAサイクルとマネジメント
j. アウトリーチ
k. 調整、コーディネーション
l. 多職種・多機関連携
C. 地域ケアシステムの構築a. 事業化・施策化の意義
b. 効果的・効率的なケアの提供
c. ケアの公平性と継続性の保障
5. 人々の健康に影響する背景・要因と健康課題A. 人口の変化と健康課題a. 少子化に伴う課題
b. 高齢化に伴う課題
c. 人口の偏在・過疎・過密
B. 疾病構造の変化と健康課題a. 生活習慣病
b. メンタルヘルス
c. 新興感染症、再興感染症
C. 社会構造・文化的背景の変化と健康課題a. 家族形態・機能の変化
b. 近隣・人間関係の希薄化
c. 労働・雇用形態の変化と多様化
d. 社会格差、貧困
e. 社会的不利による生活破綻
f. 健康の社会的決定要因と健康格差
g. 生活様式の多様化
h. 文化・価値観の多様化、多文化との共生
i. グローバリゼーション
D. 社会情勢、政治・経済・産業構造の変化a. 社会保障制度改革、医療制度改革
b. 男女共同参画社会の推進
c. 地方分権の推進
d. 科学技術の発展
e. 情報化、ICT<情報通信技術>の発展
f. 医療の高度化・複雑化
E. 環境の変化と健康課題a. 地球環境の変化(温暖化、酸性雨)
b. 環境汚染(大気、水質、土壌)、公害
c. 生活環境の変化(住居、騒音、振動)
d. 放射能による影響
e. 地域の健康危機(自然災害、人為災害、感染症)