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平成30年保健師出題基準 公衆衛生看護方法論Ⅰ(個人・家族・グループ支援方法論)

目標1.地域を構成する人々の心身の健康、疾病・障害の予防・発生・回復、改善の過程のアセスメント及び健康課題の明確化について基本的な理解を問う。
目標2.「個人、家族」が主体的に問題を解決できるよう、地域特性を踏まえた適切な支援技術の選択及び支援方法について基本的な理解を問う。
大項目中項目小項目
1. 対象の理解とアセスメントに基づく支援A. 生活者としての個人の対象理解と健康課題への支援a. 発達段階、発達課題
b. 生活習慣(食習慣、運動習慣、休息)
c. 生活環境・背景、社会的役割
d. 価値観
e. 健康レベル・健康状態に応じた支援
f. 対象の把握と支援の優先順位の決定
g. 顕在的・潜在的健康課題の明確化と予測
B. 家族を単位とした対象理解と健康課題への支援a. 家族の発達段階・発達課題
b. 家族の形態・機能・役割と変遷
c. 家族と他者(近隣)との関係
d. 家族の理解のための理論・モデル
e. 家族力動・ダイナミズムの把握と支援の優先順位の決定
f. 顕在的・潜在的健康課題の明確化と予測
C. グループの理解と健康課題への支援a. グループの種類(地域集団<コミュニティグループ>、サポートグループ、セルフヘルプグループ、自主グループ、ピアグループ)
b. グループの発達段階・発達課題
c. グループの理解のための理論・モデル
d. 集団力動・集団心理の把握と支援の優先順位の決定
e. 顕在的・潜在的健康課題の明確化と予測
f. グループダイナミクス
2. 保健行動の理解とアセスメントに基づく支援A. 保健行動に関する理論a. 変化の3段階理論
b. ヘルスビリーフモデル
c. 変化ステージ理論
B. 健康段階別保健行動a. 健康増進行動
b. 予防的保健行動
c. 病気回避行動
d. 病気対処行動
C. 目的別保健行動a. セルフケア行動
b. コンプライアンス行動
c. ウェルネス行動
D. 理論・モデルを用いた保健行動の理解a. 行動変容段階(無関心期、関心期、準備期、実行期、継続期)
b. ヘルスリテラシー
c. 自己効力感
d. ストレスへの対処力
3. 公衆衛生看護活動における対人支援の基本A. 対人支援の目的a. 動機付け、健康問題・課題への気付き
b. 価値と規範
c. 自己効力感の向上
d. エンパワメント
e. セルフケア能力の向上、自立支援
f. 行動変容
g. QOLの維持・向上
h. 自己決定への支援
B. 対人支援の過程と特徴a. 対象者の把握と選定、優先順位の決定
b. 情報収集、アセスメント、問題把握
c. ニーズに基づく支援計画の立案
d. 実施、記録、モニタリング、評価
e. フォローアップ
f. 関係機関・職種との連携・協働
g. 地域活動への反映
C. 対人支援の技術a. 傾聴、共感
b. カウンセリング、面接
c. アウトリーチ
d. コーチング
e. スモールステップ法
4. 公衆衛生看護活動における各支援の特徴と方法A. ケースマネジメントの特徴・方法a. ケアコーディネーション、サービスの統合
b. ケアの継続性
c. ニーズの多様化への対応
d. フォーマルサービスとインフォーマルサービスの活用
e. 新たなサービス・ケアの創造
f. ケースマネジメント会議
B. 健康相談の特徴・方法a. 健康相談の契機、地域の健康特性を活かした企画
b. 場面の設定、場の工夫や配慮
c. 事後フォローアップ
C. 訪問の特徴・方法a. 生活・環境・家族・社会的背景の把握と介入
b. 予防的訪問、危機的介入、訪問の緊急性
c. 信頼関係・支援関係の構築、キーパーソンの活用
d. 訪問拒否への対応
e. グループや社会資源の紹介
f. ネットワーク構築への支援
D. 健康教育の特徴・方法a. KAPモデル
b. ヘルスビリーフモデル
c. プリシード・プロシードモデル
d. 社会学習理論
e. 個別健康教育、集団健康教育
f. 対象に応じた参加勧奨・効果的な媒体の工夫
g. 対象の組織化への支援
h. グループワーク、課題の共有
E. グループ支援の特徴・方法a. 主体性の確立、自己洞察の深まり
b. 仲間づくり
c. グループダイナミクス
d. ファシリテーション技術
e. 治療的・予防的アプローチ
f. 相互作用アプローチ
F. 健康診査・検診の特徴・方法a. スクリーニング
b. 対象に応じた参加勧奨の工夫
c. 特定健康診査、特定保健指導
d. 要精査者のフォローアップと体制づくり
e. 未受診者の把握とフォローアップ
f. スクリーニングの要件や結果の評価、事業化
g. 参加者の自立支援・組織化
5. 公衆衛生看護活動における各支援の展開と実際A. ケースマネジメントa. ニーズの把握や対象の選定
b. 対象・目的に合った方法の選択
c. 計画、実施、評価
d. フォローアップ
e. 地区活動への反映、事業化、施策化
B. 健康相談a. ニーズの把握や対象の選定
b. 対象・目的に合った方法の選択
c. 計画、実施、評価
d. フォローアップ
e. 地区活動への反映、事業化、施策化
C. 訪問a. ニーズの把握や対象の選定
b. 対象・目的に合った方法の選択
c. 計画、実施、評価
d. フォローアップ
e. 地区活動への反映、事業化、施策化
D. 健康教育a. ニーズの把握や対象の選定
b. 対象・目的に合った方法の選択
c. 計画、実施、評価
d. フォローアップ
e. 地区活動への反映、事業化、施策化
E. グループ支援a. ニーズの把握や対象の選定
b. 対象・目的に合った方法の選択
c. 計画、実施、評価
d. フォローアップ
e. 地区活動への反映、事業化、施策化
F. 健康診査、検診a. ニーズの把握や対象の選定
b. 対象・目的に合った方法の選択
c. 計画、実施、評価
d. フォローアップ
e. 地区活動への反映、事業化、施策化