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第100回保健師国家試験

午前問題
問 31
セルフヘルプグループはどれか。
  1. 町内会
  2. 断酒会
  3. 母子保健推進委員会
  4. 公民館で行う太極拳の教室
  5. 絵本の読み聞かせグループ
2
問 32
Aさん(40歳、女性)。48歳の会社員の夫と2人暮らし。「夫が1か月前から夜眠れない様子で、ここ数日は『役に立たない人間は生きていてもしょうがない』と言っています。どう対応したらよいでしょうか」と市の保健センターに相談のため来所した。
最初に行う助言で最も適切なのはどれか。
  1. 「産業医に相談して仕事量を減らしてもらいましょう」
  2. 「市販の睡眠を改善するお薬を飲んでもらいましょう」
  3. 「できるだけ早く精神科医の診察を受けましょう」
  4. 「言動に注意しながら様子をみましょう」
  5. 「Aさんも体調に気をつけましょう」
3
問 33
癌と危険因子の組合せで正しいのはどれか。
1.
乳癌
多 産
2.
胃癌
脂肪摂取
3.
膀胱癌
喫 煙
4.
食道癌
アスベスト
5.
大腸癌
炭水化物摂取
3
問 34
3種類のスクリーニング検査A、B、Cの受信者動作特性(ROC)曲線を示す。
問34の画像
検査の正確さについて正しいのはどれか。
  1. 3検査のうちAが最も正確な検査である。
  2. 3検査のうちBが最も正確な検査である。
  3. 3検査のうちCが最も正確な検査である。
  4. 正確さを評価するには足りない情報がある。
  5. この曲線は検査の正確さの評価には適していない。
1
問 35
相関について正しいのはどれか。
  1. 因果関係の必須項目である。
  2. 相関係数が大きいほど相関関係は強い。
  3. 相関が全くないときの相関係数は0である。
  4. 相関係数は0から100までの数値で示される。
  5. 2つの連続量の一方を使用して他方を推計することをいう。
3
問 36
Breslow〈ブレスロー〉の7つの生活習慣に該当するのはどれか。2つ選べ。
  1. 喫煙しない。
  2. ストレスを避ける。
  3. 食後に歯磨きをする。
  4. 1日3回の食事を摂取する。
  5. 1日7~8時間の睡眠をとる。
15
問 37
平成23年(2011年)の厚生労働省「人口動態統計」と警察庁「平成23年中における自殺の概要」における自殺による死亡で正しいのはどれか。 2つ選べ。
  1. 死亡総数は5万人を超えている。
  2. 男性の死亡数は女性の2倍以上である。
  3. 20歳から24歳に死亡率のピークがある。
  4. 原因・動機は経済・生活問題が最も多い。
  5. 15歳から39歳における死因の第1位である。
25
問 38
分母に集団の人口全体を用いる指標はどれか。2つ選べ。
  1. 有病率
  2. 累積罹患率
  3. 致命率〈致死率〉
  4. 死因別死亡割合
  5. PMI〈proportional mortality indicator〉
12
問 39
日本の社会保障の財源で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 雇用保険の財源は公債である。
  2. 生活保護の財源は保険料と税である。
  3. 医療保険の財源は保険料と税である。
  4. 介護保険の財源は保険料と税である。
  5. 労働者災害補償保険の財源は税と企業が支払う保険料である。
34
問 40
日本の自殺対策で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 法律の規定はない。
  2. 雇用対策が中心である。
  3. 遺族対策が含まれている。
  4. 平成20年に自殺対策加速化プランが策定された。
  5. 自殺総合対策大綱では、平成28年には平成17年の死亡率の5%減少を目標 にしている。
34
次の文を読み41~43の問いに答えよ。
 人口11万5千人、高齢化率25%の市。要介護高齢者が増加傾向にある。要介護高齢者の介護者の交流を目的に、月1回保健センターで「介護者の集い」を行っている。
問 41
介護者の集いのアウトプットとして最も適切なのはどれか。
  1. 継続参加者数
  2. 介護者の健康診査結果
  3. 介護者のストレス対処状況
  4. 介護者の介護に対する困難感
1
問 42
多くの参加者から「介護がとても大変だ」という声が聞かれた。保健師は、市全体の状況を把握するため、要介護高齢者の介護者の負担について調査を実施することにした。
調査項目で優先度が高いのはどれか。
  1. 介護に要する時間
  2. かかりつけ医の有無
  3. 介護技術の習得状況
  4. 要介護高齢者の要介護度
1
問 43
調査の結果、要介護認定を受けている者が介護保険サービスを十分に利用していないため、介護負担が大きい可能性があると考えた。保健師は関係者を対象に介護者の負担軽減を目的とした研修会を実施することにした。
研修会の対象者として優先度が高いのはどれか。
  1. 民生委員
  2. 精神保健福祉士
  3. 介護支援専門員
  4. 健康運動指導士
3
次の文を読み44~46の問いに答えよ。
 山間部にある人口8,000人、高齢化率40%のA町。高齢者のうち独居者の割合35%。町に急な坂が多く、電車やバスが運行していないため、高齢者は買い物に不便を感じている。
問 44
保健師は、独居高齢者の状況について情報収集を行うことにした。
収集する資料で優先度が高いのはどれか。
  1. 診療報酬明細書
  2. 生活機能評価結果
  3. 特定健康診査結果
  4. 要介護認定者の状況
2
問 45
保健師が高齢者を対象に健康に関するアンケートを実施した結果、食事回数が1日2回と回答した割合が、独居高齢者では60%、同居者がいる高齢者では30%であった。
独居高齢者の食事回数が1日2回であることに対する寄与危険はどれか。
  1. 2.0
  2. 0.50
  3. 0.30
  4. 0.26
3
問 46
保健師は、独居高齢者の食生活上の問題を解決するには地域の協力が必要と考え、自治会役員を集めて町の独居高齢者の状況について説明した。
このときの保健師の自治会役員への働きかけとして最も適切なのはどれか。
  1. 独居高齢者に対して地域で取り組めることを一緒に考える。
  2. 独居高齢者が簡単に作れる料理教室の開催を依頼する。
  3. 自治会役員による買い物の代行を提案する。
  4. 独居高齢者への家庭訪問を依頼する。
1
次の文を読み47~49の問いに答えよ。
 児童委員から担当地区のアパートに住む2歳の児について「見かけた時は元気がなくて、外で遊ぶ様子も見ません。いつも同じ服を着ていて身なりも汚れています」と町の保健師に相談があった。保健師が児童委員に詳しく話を聞いた結果、母親は児童委員に子育ての大変さを繰り返し訴えていることが分かった
問 47
保健師が確認する情報として優先度が高いのはどれか。
  1. 乳幼児健康診査の状況
  2. 新生児訪問で把握した状況
  3. アパートの管理人からの情報
  4. アパートの近所の住民からの情報
1
問 48
保健師は児童委員と一緒に家庭訪問を行うことにした。
初回の家庭訪問で確認する事項として優先度が高いのはどれか。
  1. 母親の子どもとの遊びの状況
  2. 家の中の整理整頓の状況
  3. 子どもの発育・発達状況
  4. 母親の既往歴
3
問 49
家庭訪問で、父親は県外に単身赴任中であり、子どもと2人きりでずっと一緒にいてつらいこと、母親は疲労のため寝ていることが多いこと、子どもには食事の代わりにお菓子を食べさせていることが分かった。
保健師の支援で優先するのはどれか。
  1. 児童委員への見守り依頼
  2. 母親の医療機関への受診勧奨
  3. 地域生活支援センターへの連絡
  4. 要保護児童対策地域協議会実務者会議の開催要請
4
次の文を読み50~52の問いに答えよ。
 Aちゃん(7歳、女児)は、B小学校に通学している。健康診断で尿蛋白+と指摘された。昨年までの健康診断では検尿を含めて異常を指摘されたことはなく、既往歴に特記すべきことはない。
問 50
養護教諭が尿の再検査についてAちゃんと保護者へ行う説明で正しいのはどれか。
  1. 「Aちゃんのお母さんの尿も検査する必要があります」
  2. 「腹痛があるときは尿を採らないでください」
  3. 「尿を採る 12 時間前から絶食してください」
  4. 「朝起きて一番の中間尿を採ってください」
4
問 51
Aちゃんは、再検査でも尿蛋白+となり、腎生検の結果、IgA腎症と診断され入院した。副腎皮質ステロイドを内服しながら院内学級に通っていた。3か月後、退院が決まりB小学校に再び登校することになった。B小学校は学校生活管理指導表の提出を求めた。
学校生活管理指導表を記載する者で正しいのはどれか。
  1. 保護者
  2. 入院先の主治医
  3. 入院先の看護師長
  4. 院内学級の担当教員
2
問 52
Aちゃんは副腎皮質ステロイドを内服しながら通学を再開した。
養護教諭が行う支援で適切なのはどれか。
  1. 内服薬は保健室で保管する。
  2. Aちゃんの尿検査を定期的に行う。
  3. Aちゃんの健康状態の観察を学級担任と協力して行う。
  4. Aちゃんの疾患について同じクラスの児童へ説明する。
3
次の文を読み53~55の問いに答えよ。
 人口50万人の中核市のA市。市の保健医療計画に糖尿病対策の強化を盛り込むことになった。
問 53
最初にA市の糖尿病の状況を把握することになった。
分析するA市のデータで適切でないのはどれか。
  1. 糖尿病による年齢階級別死亡者数
  2. 国民健康保険における糖尿病医療費
  3. 特定健康診査におけるHbA1c高値者数
  4. 特定疾患治療研究事業における疾患別受給者数
4
A市には、特定機能病院1か所、200床規模の病院が3か所、診療所は 200か所ある。市内の病院と医師会、歯科医師会、薬剤師会とで糖尿病医療連携推進会議を実施することになった。
この会議で検討する内容で適切なのはどれか。
問 54
  1. 糖尿病専門医の育成
  2. 人工透析患者の医療機関への送迎
  3. 病診連携のための連絡用フォーマットの作成
  4. 特定健康診査受診者のうち積極的支援対象者の選定方法
3
問 55
A市の糖尿病医療連携推進会議での検討の結果、市では糖尿病対策として、市の保健事業を強化することにした。そこで、保健師は、糖尿病発症予防対策としてウォーキング教室を企画した。
対象として適切なのはどれか。
  1. 糖尿病患者の家族
  2. 市の広報誌で募集する市民
  3. 市内のフィットネスクラブの指導者
  4. 特定健康診査において空腹時血糖100mg/dL以上で積極的支援とならなかった市民
4
1-30
31-55