第91回保健師国家試験
午前問題
問 61
平成13年の結核定期健康診断による患者発見率(千分率)で正しいのはどれか。
- 0.02
- 0.07
- 0.12
- 0.17
2
問 62
寄与危険度で正しいのはどれか。
- 曝露を除くと曝露群の罹患率がどの程度減少するかを示す。
- 非曝露群の罹患率と比べ曝露群の罹患率が何倍になるかを示す。
- オッズ比を近似値とすることができる。
- コホート調査では間接的に算出する。
1
問 63
A市保健所は多施設共同疫学研究に参加し、がんの発生要因について調査することになった。住民票から無作為に選ばれた40歳以上の男女それぞれ100名の協力を得て、現在の健康状態および過去の生活習慣を把握した。協力者には以後毎年の基本健康診査の受診を勧奨し、死亡小票ともマッチングさせ、死亡および疾病発症を追跡した。
この調査方法はどれか。
この調査方法はどれか。
- 横断的調査
- 症例対照調査
- 前向きコホート調査
- 無作為割付臨床試験
3
問 64
スクリーニングで正しいのはどれか。
- 特異度が低いと偽陽性が減る。
- まれな疾患の早期発見を主な目的としている。
- 外部精度管理の必要はない。
- 適切な治療法がない疾病にはなじまない。
4
問 65
感染拡大を防止する上で隔離が有効である条件はどれか。
- 不顕性感染がある。
- 感染者の識別が困難である。
- 性行為によって感染する。
- 発症後に感染力が生ずる。
4
問 66
ある小学校で、腹痛と下痢を訴えて休む児童が集団発生した。図は患者発生数である。
解釈で正しいのはどれか。
- 9月1日の患者は誤分類である。
- 食中毒の集団発生である。
- 単一曝露による集団発生である。
- 2次感染が認められる。
3
問 67
次の表は平成14年患者調査の結果である。
表のAはどれか。
- 精神及び行動の障害
- 循環器系の疾患
- 新生物
- 消化器系の疾患
2
問 68
図は女性の部位別悪性新生物死亡数割合の推移である。
部位Bはどれか。
- 肺
- 乳房
- 胃
- 子宮
1
問 69
図は日本における輸血後肝炎発生率の推移である。
Aの時期の状況で適切なのはどれか。
- 輸血用血液に肝炎ウイルスの遺伝子を検査する方法が導入されるようになった。
- B型肝炎の母子垂直感染予防対策が進んだ。
- C型肝炎の母子垂直感染予防対策が進んだ。
- 老人保健法の健康診査でC型肝炎ウイルス検査が行われるようになった。
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
1
問 70
表は主な死因別の乳児死亡数の推移である。
死因Cはどれか。
- 肺炎・気管支炎
- 腸管感染症
- 不慮の事故
- 先天奇形、変形及び染色体異常
4
問 71
図は健康教室参加者20人の収縮期血圧の分布である。主な代表値は以下のとおりである。
この集団の代表値で最も適切なのはどれか。
- 平均値
- 幾何平均値
- 中央値
- 最頻値
3
問 72
運動教室参加者20人の教室開始前と終了後の血圧(収縮期血圧)を比較したところ、教室終了後の血圧が危険率5%で有意に低下したとの結果を得た。
解釈で正しいのはどれか。
解釈で正しいのはどれか。
- 参加者のうち19人は血圧が低下したが、1人は血圧が低下しなかった。
- 運動教室後に血圧が低下したという結果は偶然である確立が5%である。
- 運動教室は血圧の低下に有効である。
- 別の集団を対象とした運動教室でも同様の結果が予測される。
2
問 73
A市の保健師は、県の発表した肺癌の標準化死亡比(SMR)を周辺自治体と比較して表のような結果を得た。
解釈で正しいのはどれか。
- A市の男性の肺癌死亡率が高い。
- C町の男性のSMRが高いのは、人口規模が小さいからである。
- 各市町のSMRともあまり高値ではない。
- B市とその他の市町とでは肺癌発生要因が異なる。
1
問 74
過去10年間の婚姻および離婚の状況で正しいのはどれか。
- 婚姻件数は減少傾向にある。
- 平均初婚年齢は男女とも低下傾向にある。
- 離婚の約3割は協議離婚である。
- 親権を行う子のいる離婚は約6割である。
4
問 75
人口動態統計調査で正しいのはどれか。
- 標本調査である。
- 調査区ごとに調査員が面接して調査する。
- 5年ごとに実施する。
- 保健所は統計に係る事務を行っている。
4