第92回保健師国家試験
午前問題
問 61
基本健康診査の結果を表に示す。
受診者における疾病Aの有病率はどれか。
- 1.5%
- 2.5%
- 10.0%
- 16.7%
2
問 62
ある高齢者施設の入所者に感染症が集団発生した。その結果を表に示す。
致命率はどれか。
- 4%
- 10%
- 33%
- 40%
2
問 63
ある国の調査で判明した、1日25本以上喫煙する大量喫煙者と非喫煙者の特定死因の死亡率を表に示す。
寄与危険度が最も高い疾患はどれか。
- 肺癌
- 大腸癌
- 慢性気管支炎
- 虚血性心疾患
4
問 64
多量飲酒者2,000人と非飲酒者3,000人とを5年間追跡し、多量飲酒者から200人、非飲酒者から150人のがん罹患を確認した。
多量飲酒のがん罹患に対するリスク比はどれか。
多量飲酒のがん罹患に対するリスク比はどれか。
- 0.29
- 0.50
- 2.00
- 2.11
3
問 65
ある市の中学校10校を無作為に2群に分け、片方に新しい性感染症予防教育を実施し、もう一方に性感染症のパンフレットを配布した。その前後に予防行動について意識調査を行った。
この調査方法はどれか。
この調査方法はどれか。
- 生態学的調査
- 横断的調査
- 前向きコホート調査
- 地域介入調査
4
問 66
多量飲酒と肺癌に関する症例対照調査を実施した。多量飲酒の肺癌発生に対するオッズ比は2.0であったが、多量飲酒と喫煙との関連が強いので、喫煙有無別に集計した。喫煙有群、喫煙無群ともにオッズ比は1.0となった。
多量飲酒と肺癌との関係に影響を与えている喫煙の作用はどれか。
多量飲酒と肺癌との関係に影響を与えている喫煙の作用はどれか。
- 危険因子
- 交絡因子
- 情報バイアス
- 選択バイアス
2
問 67
基本健康診査の結果を中学校区別(人口数千人単位)に集計した。総コレステロール値が高い者の校区別割合に差があった。
次に行うことで正しいのはどれか。
次に行うことで正しいのはどれか。
- 年齢調整をして比較する。
- 症例対照調査を企画する。
- 小学校区別に集計する。
- 回帰分析を行う。
1
問 68
集団検診で行うスクリーニング検査の特異度が低い場合の問題点はどれか。
- 判定に時間がかかる。
- 測定者によって結果に変動が起こる。
- 患者の見落としが多くなる。
- 精密検査の対象者が増える。
4
問 69
感染症のアウトブレイクで正しいのはどれか。
- 国内常在感染症では起こらない。
- 動物由来感染症では起こらない。
- 国際的な流行をいう。
- 天然痘では1例でも発生した場合をいう。
4
問 70
小学校で下痢、腹痛を発症した児童が集団発生し、原因曝露日と推定された日の学校給食の喫食調査を行った。結果を表に示す。
解釈で正しいのはどれか。
- パンが原因食品である可能性が低い。
- 牛乳が原因食品である可能性が高い。
- サラダは予防要因である可能性が高い。
- 焼魚が原因食品である可能性が高い。
2
問 71
近年の心疾患の疫学で正しいのはどれか。
- 死因順位は3位である。
- 虚血性心疾患の年齢調整死亡率が増えている。
- 脳血管疾患よりも入院受療率が低い。
- 疾病登録事業で罹患率が把握されている。
3
問 72
二次予防として有効性が認められているがん検診はどれか。
- ピロリ菌抗体検査による胃がん検診
- 超音波検査による乳がん検診
- 細胞診による子宮体がん検診
- 便潜血反応検査による大腸がん検診
4
問 73
ある集団1,000人の体重を測定した結果、平均値55kg、標準偏差5kgで正規分布した。
正しいのはどれか。
正しいのはどれか。
- 中央値は平均値よりも大きい。
- 55kgから65kgの範囲におよそ339人いる。
- 60kg以上の人はおよそ49人である。
- 45kg以下の人はおよそ23人である。
4
問 74
生命表で正しいのはどれか。
- 0歳の平均余命が平均寿命である。
- 我が国の65歳の平均余命は平成10年以降伸びていない。
- 平均寿命は市町村別に算出できない。
- がんで死亡する人がなくなると平均寿命は10歳以上延びる。
1
問 75
保険統計調査で正しいのはどれか。
- 国民生活基礎調査の大規模調査は3年ごとに実施される。
- 医療施設調査は病院と診療所それぞれから10%を無作為に抽出して行う。
- 国民健康・栄養調査に血液検査は含まれない。
- 患者調査は悉皆調査である。
1