第95回保健師国家試験
午後問題
問 31
疾患と好発群の組合せで正しいのはどれか。
1. | 川崎病 | 10歳代の男性 | |
2. | 筋萎縮性側索硬化症 | 20歳代の女性 | |
3. | 乳癌 | 40歳代の女性 | |
4. | 関節リウマチ | 60歳代の男性 |
3
問 32
平成18年度の国民生活基礎調査における全世帯に占める世帯構造の割合で正しいのはどれか。
- 核家族世帯は約8割である。
- 三世代世帯は約3割である。
- 共に65歳以上の夫婦のみの世帯は約2割である。
- 65歳以上の単独世帯は約1割である。
4
問 33
調査内容と調査名の組合せで正しいのはどれか。
1. | 有訴者率 | 患者調査 | |
2. | がん検診受診者数 | 国民健康・栄養調査 | |
3. | 肥満傾向児の出現率 | 学校保健統計調査 | |
4. | サルモネラ菌による食中毒患者数 | 感染症発生動向調査 |
3
問 34
乳幼児健康診査時の保健指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 問診時には行わない。
- 希望しない場合は対象外とする。
- 集団指導は他職種を交えず保健師が行う。
- 集団指導は親同士の交流の場に活用できる。
- 来所していない家族の健康状態も確認する。
45
問 35
養護教諭の職務はどれか。2つ選べ。
- 給食の検食を行う。
- 保健室経営計画を作成する。
- 健康診断の実施計画を立案する。
- スクールカウンセラーを兼務する。
- 学校伝染病による出席停止を決定する。
23
次の文を読み36~38の問いに答えよ。
Aさん。69歳の女性。75歳の夫と2人暮らし。63歳から高血圧で服薬治療を受けている。夫は脳梗塞で左片麻痺があり、要介護3で、訪問リハビリテーションと通所介護との利用を開始している。市主催の地区健康相談会に来所したAさんは「先週、私は病院を受診したが、医師から血圧は安定していると言われた。しかし、夜眠れないことも多い。夫の世話で時々息が詰まりそう」と保健師に訴えた。
Aさん。69歳の女性。75歳の夫と2人暮らし。63歳から高血圧で服薬治療を受けている。夫は脳梗塞で左片麻痺があり、要介護3で、訪問リハビリテーションと通所介護との利用を開始している。市主催の地区健康相談会に来所したAさんは「先週、私は病院を受診したが、医師から血圧は安定していると言われた。しかし、夜眠れないことも多い。夫の世話で時々息が詰まりそう」と保健師に訴えた。
問 36
Aさんへの支援を検討するための情報で優先度が高いのはどれか。
- 趣味
- 血圧値
- 健康診査受診歴
- 1日の生活リズム
4
問 37
Aさんは「家は家事と夫の世話で忙しく、私だけが大変な気がする。夫は通所介護でお友達ができて楽しそう」と話した。
対応で適切なのはどれか。
対応で適切なのはどれか。
- 夫の通所介護に同行するよう勧める。
- 自由な時間を作れるよう一緒に考える。
- Aさんも介護認定を受けるよう勧める。
- Aさんだけが大変なわけではないと話す。
2
問 38
6か月後の地区健康相談会に再度来所したAさんは「体も気持ちもずいぶん楽になりました。私に頼りきりだった夫は、自分ができることはやろうと努力しているようです」と話した。保健師は介護者支援事業として実施している介護者の会にAさんの協力が得られないかと考えた。
協力を求める内容で適切なのはどれか。
協力を求める内容で適切なのはどれか。
- 介護体験の紹介
- 介護者の会の役員への就任
- 新たな介護者の会の立ち上げ
- 会員宅への訪問による相談支援
1
次の文を読み39~41の問いに答えよ。
1市5町総人口約12万人を管轄する保健所。管轄地域はすべて、大規模地震の防災対策強化地域に指定されている。保健所として管内の災害時要援護者支援マニュアル作成に取り組み、訪問看護ステーションに対応状況を確認したところ、災害に関する対策が不十分であることがわかった。
1市5町総人口約12万人を管轄する保健所。管轄地域はすべて、大規模地震の防災対策強化地域に指定されている。保健所として管内の災害時要援護者支援マニュアル作成に取り組み、訪問看護ステーションに対応状況を確認したところ、災害に関する対策が不十分であることがわかった。
問 39
訪問看護ステーションの利用者から災害時要援護者を選定するための情報で、疾患名の次に優先度が高いのはどれか。
- 避難所までの距離
- 主治医への受診頻度
- 医療機器の使用の有無
- 訪問看護ステーションの利用期間
3
問 40
保健師は、一般の避難所では対応できない災害時要援護者の避難先の確保に関する検討会を企画した。
検討会の構成メンバーで優先度が高いのはどれか。
検討会の構成メンバーで優先度が高いのはどれか。
- 県の危機管理担当者
- 市町村の介護保険担当者
- 社会福祉協議会事務局長
- 介護老人保健施設の管理者
2 または 4
採点除外等の扱いをした問題
1)採点上の取り扱い
複数の選択肢を正解として採点する。
2) 理由
複数の正解があるため、複数の選択肢を正解とする。
採点除外等の扱いをした問題
1)採点上の取り扱い
複数の選択肢を正解として採点する。
2) 理由
複数の正解があるため、複数の選択肢を正解とする。
問 41
災害時要援護者支援マニュアルが完成し、避難先として要援護者向けの福祉避難所が明記された。福祉避難所の役割の周知を行うこととなった。
災害時要援護者への周知方法で最も効果的なのはどれか。
災害時要援護者への周知方法で最も効果的なのはどれか。
- 説明会の開催
- 保健所ホームページへの掲載
- 支援している専門職からの説明
- 市町村窓口へのパンフレットの配置
3
次の文を読み42~44の問いに答えよ。
人口5万人の市。小学校7校、中学校4校および高等学校2校がある。市保健センターの保健師は、市健康増進計画の評価のために、中学校区のこれまでの喫煙率のデータを分析した。校区別の喫煙経験率の表を示す。
人口5万人の市。小学校7校、中学校4校および高等学校2校がある。市保健センターの保健師は、市健康増進計画の評価のために、中学校区のこれまでの喫煙率のデータを分析した。校区別の喫煙経験率の表を示す。
問 42
喫煙防止対策の優先度が最も高いのはどれか。
- A校区
- B校区
- C校区
- D校区
1
問 43
担当保健師は喫煙防止教育を重点課題として位置付けて、市の小中学校の養護教諭が全員参加する市養護教諭連絡会とともに活動することとなった。
最初に取り組むのはどれか。
最初に取り組むのはどれか。
- 喫煙防止教育の教材を集める。
- 各学校で実施している喫煙防止教育について情報交換する。
- 思春期の喫煙防止教育で先進的な活動を行っている他市の活動を調べる。
- 市健康増進計画における児童・生徒を対象とした健康づくり活動を見直す。
2
問 44
養護教諭連絡会との協議の結果、保健師が協力して1つの小学校で喫煙防止教育を展開することとなった。この学校の養護教諭は保健主事である。
養護教諭の活動で適切なのはどれか。2つ選べ。
養護教諭の活動で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 保健師に授業案の作成を任せる。
- 保健委員の児童たちと何ができるか話し合う。
- 1年生に発がん性物質の害についての授業を行う。
- たばこに関するアンケートを児童に記名式で行う。
- 学校保健委員会と保健師とで学校保健計画を見直す。
25
次の文を読み45~47の問いに答えよ。
3年前に次世代育成支援行動計画を策定し、昨年、行動計画について市のホームページや全戸配布の広報紙に掲載した。今年度、計画に示されている親の生活と育児との両立を図ることを目的とした乳幼児健康支援一時預かり事業(いわゆる「病(後)児保育」)の評価を行い、課題に対する対策を検討することとなった。
3年前に次世代育成支援行動計画を策定し、昨年、行動計画について市のホームページや全戸配布の広報紙に掲載した。今年度、計画に示されている親の生活と育児との両立を図ることを目的とした乳幼児健康支援一時預かり事業(いわゆる「病(後)児保育」)の評価を行い、課題に対する対策を検討することとなった。
問 45
事業の評価のために質問紙調査を計画した。
対象で優先度が高いのはどれか。
対象で優先度が高いのはどれか。
- 保育所通所児の親
- 教育委員会の職員
- 児童館利用児の親
- 児童養護施設の職員
1
問 46
利用者数は伸びておらず、住民からは「病(後)児保育の内容がよくわからず利用しにくい」との意見が出ている。
病(後)児保育の利用者数をさらに増やすために最も効果が期待できる周知方法はどれか。
病(後)児保育の利用者数をさらに増やすために最も効果が期待できる周知方法はどれか。
- 保育所にリーフレットを置く。
- 利用者が口コミで内容を伝える。
- 乳児健康診査で情報提供をする。
- 子育て支援センターで説明会を行う。
3
問 47
周知後、病(後)児保育の利用件数は増加した。来年度の事業継続に向け評価を行うこととなった。
評価項目で最も適切なのはどれか。
評価項目で最も適切なのはどれか。
- 年齢別利用児数
- 利用者の満足度
- 乳幼児の医療費
- 保育所通所児の出席率
2
次の文を読み48~50の問いに答えよ。
管轄人口30万人の保健所。感染症サーベイランス事業では、毎月、管内の定点医療機関から性感染症の患者数の報告がある。今年度の定点当たり性器クラミジア感染症の報告数が前年度を上回っている。保健所では毎週月曜日にエイズ・性感染症の相談・検査を実施しており、10歳代、20歳代の来所者数が増加している。
管轄人口30万人の保健所。感染症サーベイランス事業では、毎月、管内の定点医療機関から性感染症の患者数の報告がある。今年度の定点当たり性器クラミジア感染症の報告数が前年度を上回っている。保健所では毎週月曜日にエイズ・性感染症の相談・検査を実施しており、10歳代、20歳代の来所者数が増加している。
問 48
感染症サーベイランスの結果を踏まえ、保健所がまず行うのはどれか。
- 管外の性感染症の患者発生動向を分析する。
- 一般住民対象の性感染症予防講演会を開催する。
- 医療機関を受診した感染者本人に対して詳しい調査をする。
- 性感染症の発生情報を市町村、医療機関および教育委員会に提供する。
4
問 49
15~25歳の住民1,000人に性行動に関する意識調査を実施することとした。
調査対象で最も適切なのはどれか。
調査対象で最も適切なのはどれか。
- 保健所ホームページのWeb調査にアクセスした者
- 住民基本台帳から年齢階層毎に無作為抽出された者
- 保健所のエイズ・性感染症相談・検査の受診者から抽出された者
- 1つの高等学校の在校生および卒業生の学籍簿から無作為抽出された者
2
問 50
意識調査の結果、調査対象者に性感染症の相談・検査に関する情報を知りたいと思っている者が多く、保健所のエイズ・性感染症の相談・検査を周知するためのリーフレットを作成することとした。
掲載する内容で適切なのはどれか。
掲載する内容で適切なのはどれか。
- 住所地以外の保健所でも検査を受けることができる。
- 特定の相手と性交渉を行っている者は受ける必要がない。
- 感染を心配する出来事があったらHIV検査は1週間以内に受ける。
- 不特定多数の相手と性交渉を行っている者は受けることができない。
1
1-30
31-50