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第102回保健師国家試験

午前問題
問 31
健康格差の社会的決定要因となるのはどれか。2つ選べ。
  1. 教育
  2. 収入
  3. 社会参加
  4. 職場環境
  5. 食品の入手可能性
12
問 32
1,000世帯の新興住宅地を担当する保健師は、担当地区内の乳幼児をもつ母親15人から子育て支援グループを作りたいと相談を受けた。
このグループへの支援で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. グループが形成された初期では受容的に見守る。
  2. メンバーが自発的に参加し始める時期では指示を与えて主導する。
  3. メンバー間の信頼や連帯感が生じる時期ではリーダーを指名する。
  4. メンバーが一丸となり活動する時期では活動内容を調整する。
  5. 支援を終了する時期ではグループが自主的に運営する力を評価する。
45
問 33
民生委員について正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 任期は5年である。
  2. 児童委員を兼ねる。
  3. 厚生労働大臣が委嘱する。
  4. 市町村の推薦が必要である。
  5. 設置の根拠法令は地方自治法である。
23
問 34
A市のB地区では、認知症高齢者の徘徊に困っている家族が多いことが分かり、保健師はB地区の自治会と協働し、地域における認知症高齢者の見守り体制を構築することになった。
見守り体制の構成メンバーとして適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 小学校長
  2. 派出所の警察官
  3. 精神保健福祉センターの医師
  4. 特別養護老人ホームの介護福祉士
  5. 居宅介護支援事業所の介護支援専門員
25
問 35
Aさん(28歳、初産婦)。里帰り中に他県にあるB周産期母子医療センターで、妊娠28週0日に体重978gの男児を出産した。生後3か月、児は体重2,400gでGCUから自宅に退院した。地区担当保健師はGCUの看護師から情報提供を受け、Aさんに連絡した上で、退院の1週後に家庭訪問を行った。Aさんの表情はやや暗い様子で「未熟児だったので、体重が増えているのか心配です。風邪をひかせないように外には連れて行っていません」と話した。訪問時の児の体重は2,540gであった。
このときのAさんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 感染症の予防のため父母以外の家族の接触は避けるよう説明する。
  2. 生後6か月になったら離乳食を開始するよう説明する。
  3. 予防接種は修正月齢で接種するよう説明する。
  4. 児の体重増加以外に不安がないか確認する。
  5. 児の体重増加は順調であると説明する。
45
問 36
精神障害者保健福祉手帳について正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 市町村長が交付する。
  2. 高次脳機能障害は対象となる。
  3. 税制上の優遇措置が受けられる。
  4. 1~4級の等級に区分されている。
  5. 1年ごとに認定の更新が必要である。
23
問 37
災害救助法で定められているのはどれか。2つ選べ。
  1. 防災計画の作成
  2. 職員の派遣義務
  3. 被災した住宅の応急修理
  4. 避難所及び応急仮設住宅の供与
  5. 地方公共団体とボランティアとの連携
34
問 38
直接法による年齢調整死亡率の特徴はどれか。2つ選べ。
  1. 小規模な集団の観察に適している。
  2. 高齢者の多い集団では高くなりやすい。
  3. 値は標準化死亡比〈SMR〉として示される。
  4. 異なる観察集団の死亡率を直接比較できる。
  5. 計算には観察集団の年齢階級別死亡率が必要である。
45
問 39
割合の差の検定について正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 縦断研究が必要である。
  2. t検定で有意差を検定する。
  3. クロス集計表は有用である。
  4. ハザード比を求めることができる。
  5. χ2〈カイ2乗〉検定で有意差を検定する。
35
問 40
疾病Aの新しいスクリーニング検査の性能を評価するために、疾病Aの患者100人と疾病Aでない者100人に対して検査を実施した。疾病Aの患者のうち60人と、疾病Aでない者のうち10人とが検査の結果陽性であった。
特異度を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。

解答:
00
11
22
33
44
55
66
77
88
99
90
次の文を読み41~43の問いに答えよ。
 Aさん(27歳、女性)。両親との3人暮らし。大学受験に失敗し、浪人していたときに幻覚と妄想とが出現し、統合失調症と診断され、3か月間精神科病院に入院したことがある。Aさんは半年前から受診を中断し、ぶつぶつ独り言を言うようになったため、母親が受診を勧めたがAさんは拒否している。対応に困った母親から保健所の保健師に相談の電話があった。
問 41
このときの母親への対応で最も適切なのはどれか。
  1. 家庭訪問することを提案する。
  2. 保健師から主治医に連絡すると説明する。
  3. Aさんが自分から受診するのを待つよう助言する。
  4. 保健師から電話でAさんに受療を勧めると説明する。
1
問 42
1か月後、「Aは受診を再開しましたが、予約した外来日に受診せず、内服も不規則のようです」と母親から保健師に電話で相談があった。
母親に確認する内容で優先度が高いのはどれか。
  1. 残薬数
  2. 次回の外来予約日
  3. 家族が代わりに受診できる可能性
  4. Aさんの治療に対する父親の理解
1
問 43
その後、定期的な受診が継続できるようになり、保健師に対しAさんから「母親からは体調が良いなら働いたらどうかと言われ、イライラするので家にいたくない」と相談があった。
Aさんに紹介するサービスで適切なのはどれか。
  1. 就労移行支援
  2. 地域定着支援
  3. 地域活動支援センター
  4. 共同生活援助〈グループホーム〉
3
次の文を読み44~46の問いに答えよ。
 人口2万人のA町。A町のB地区には新たに新幹線の駅ができ、300戸の温泉付のマンションが建設された。マンションの入居者の平均年齢は67.2歳で、都市部の会社を定年退職した者が多い。ほぼ全戸に入居が済んだことで、A町全体の老年人口割合が増加した。
問 44
B地区の健康課題を明らかにするために情報を収集する対象で優先度が高いのはどれか。
  1. A町の老人クラブの参加者
  2. マンションの自治会長
  3. B地区の民生委員
  4. B地区の開業医
3
問 45
保健師はB地区のマンションの入居者の世代や背景が似ていることに着目し、生活状況や健康に対する考え方などの質的なデータを得たいと考えた。
把握する方法として最も適切なのはどれか。
  1. 地区踏査
  2. 電話インタビュー
  3. インターネットアンケート
  4. フォーカス・グループインタビュー
4
問 46
調査の結果、B地区のマンション入居者からは「定年退職後、趣味がないので外出する機会が少なくなった」、「マンションに入居してから外部との交流が減った」、「最近体力が落ちてきたと感じる」、「自分に合った健康づくりをしたい」との意見が多かった。保健師はB地区の住民の健康増進のために住民同士の交流を促すことにした。
保健師の活動で最も適切なのはどれか。
  1. 健康診査の受診勧奨
  2. 介護予防事業の実施
  3. 健康に関する講演会の開催
  4. ウォーキングマップの配布
  5. 健康のための調理教室の開催
5
次の文を読み47~49の問いに答えよ。
 人口9万人、高齢化率28%のA市。介護保険の認定を受ける高齢者は増加傾向にある。市では介護における悩みを共有して、介護者の介護負担感を軽減することを目標に介護者の会を開催している。市内は10の地区に分かれ、各地区に集会所がある。月に1回、各集会所において保健師が運営し、毎回30人程度が参加している。
問 47
介護者の会の目標達成状況を評価するための指標として適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 短期入所ショートステイの利用状況
  2. 被介護者の介護状態区分
  3. ストレスへの対処状況
  4. 介護に対する困難感
  5. 新規参加者数
34
問 48
保健師は、A市における今後の介護者の支援方法について検討するために、介護者の負担を把握する目的で要介護認定者がいる世帯への調査を実施することにした。
介護に要する時間のほか、把握する項目として優先度が高いのはどれか。
  1. 福祉用具の貸与状況
  2. 家族内の介護者の構成
  3. 要介護認定結果の満足度
  4. 介護に係る自宅改築の費用
2
問 49
調査の結果、A市内の社会資源サービスの利用が有効に活用できていないこと、介護者が高齢者であること、負担感のうち身体への負担が多くを占めることなどが分かった。保健師は介護者への支援を充実させたいと考えた。
A市における介護者への支援で優先されるのはどれか。
  1. 要介護者を介護する家庭を全戸訪問する。
  2. 介護者を対象にした健康診査事業を実施する。
  3. 介護者を対象にした運動プログラムを事業化する。
  4. 地区の集会所で介護方法に関する講習会を開催する。
4
次の文を読み50~52の問いに答えよ。
 Aさん(35歳、女性、専業主婦)。夫(38歳)と幼稚園に通園する2人の子どもとの4人暮らし。Aさんは4か月前から咳が出現し診療所を受診したが、喘息と診断され経過をみていた。咳がひどくなったため病院を受診したところ、胸部エックス線写真で空洞性病変があり、喀痰塗抹陽性、結核菌PCR陽性が判明し、結核病床に入院した。診断した医師から保健所に結核発生の届出があった。
問 50
保健所の保健師の初動対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. Aさんに入院勧告書を渡す。
  2. 幼稚園の園長に休園を指示する。
  3. 病院を訪問しAさんと面接する。
  4. Aさんへ公費負担申請書類を送付する。
  5. 幼稚園の保護者向けに結核の説明会をする。
13
問 51
Aさんは、幼稚園に子どもを毎日送り迎えしていた。保健所の保健師は幼稚園の関係者に対して接触者健康診断を企画した。
幼稚園に出向いて収集する情報で優先度が低いのはどれか。
  1. 園児の家族構成
  2. 園児の呼吸器症状
  3. 園児のBCG接種歴
  4. 園児とAさんとの接触頻度
  5. 幼稚園教諭の定期健康診断の結果
1
問 52
接触者健康診断の結果、Aさんの夫と幼稚園教諭の1人とが喀痰塗抹陰性の結であり、Aさんの子どものうちの1人と幼稚園児の3人とが潜在性結核感染症あった。
このときの結核の治療支援について正しいのはどれか。
  1. Aさん家族のDOTSを優先して行う。
  2. 幼稚園教諭のDOTSは教育委員会が行う。
  3. 潜在性結核感染症に罹患している者は地域DOTSの対象である。
  4. 喀痰塗抹陰性の結核に罹患している者は入院して院内DOTSが必要である。
3
次の文を読み53~55の問いに答えよ。
 人口50万人のA市。A市総合計画の母子保健分野について「児童虐待やいじめのない、母と子どもの笑顔があふれる街A市」を目標としている。A市では、保健師が中心となって母子保健計画を新たに策定することとなった。平成25年(2013年)のA市の人口動態統計および母子保健に関する主な状況を表に示す。
状況設定問題の画像
問 53
A市の特徴として正しいのはどれか。
  1. 乳児死亡率が全国平均より低い。
  2. 合計特殊出生率が全国平均より低い。
  3. 低出生体重児の出生割合が全国平均より低い。
  4. 妊娠12週未満の妊娠届の提出割合が全国平均より高い。
2 または 3
採点除外等の扱いをした問題
1) 採点上の取り扱い
複数の選択肢を正解として採点する。
2) 理由
複数の正解があるため。
問 54
A市の母子保健計画において取り組むべき重点課題はどれか。2つ選べ。
  1. 不妊治療の推進
  2. 特定妊婦の支援
  3. 妊娠中の母体の体重管理
  4. 初回妊婦健康診査の早期受診の勧奨
  5. 1歳6か月児健康診査受診率の向上
24
問 55
A市の母子保健計画の指標と目標とを設定し、達成のための具体的な取り組み及び事業の進捗状況の把握・評価を行うために、母子保健計画推進会議を開催することとした。
母子保健計画推進会議について適切なのはどれか。
  1. 非公開で開催する。
  2. 政策評価を母子保健計画の最終年度に行う。
  3. 委員の意見をもとに当該年度の事業内容を変更する。
  4. 保健センター以外の部署で実施している事業の実施状況を報告する。
4
1-30
31-55