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第89回助産師国家試験

午前問題
問 61
合併症を持つ妊産褥婦で正しいのはどれか。
  1. 人工透析をしている場合は妊娠継続は難しい。
  2. 卵巣嚢腫は妊娠10週以前に手術をすることで流産を予防できる。
  3. 漿膜下子宮筋腫摘出後は帝王切開術が適切である。
  4. HIVに感染している場合は母乳を与えない。
4
問 62
てんかん合併妊娠で正しいのはどれか。
  1. 妊娠初期は抗てんかん薬の服用を中止する。
  2. 抗てんかん薬の服用は先天奇形の発生頻度を上げる。
  3. 分娩は帝王切開術が原則である。
  4. 児がてんかんになる危険性は一般妊婦と差がない。
2
問 63
生後1日の新生児が血性吐物を嘔吐した。
必要な検査はどれか。
  1. 腹部エックス線単純撮影
  2. アプト試験
  3. クリニ試験
  4. シェイク試験
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
1
問 64
ビタミンK2で正しいのはどれか。
  1. 新生児メレナの予防には無効である。
  2. 早期新生児には蒸留水で10倍に希釈し与える。
  3. 1回目は初回授乳時に与える。
  4. 2回目は1か月の健康診査時に与える。
2
問 65
乳児の聴覚障害で誤っているのはどれか。
  1. アミノグリコシド系の抗菌薬によって起こる。
  2. 生後6か月までに治療を開始した方が回復が良い。
  3. 先天性聴覚障害の頻度は出生1,000人に1~3人である。
  4. 聴力マススクリーニングは全国レベルで行われる。
4
問 66
我が国の合計特殊出生率で正しいのはどれか。
  1. 18~49歳の女子人口を基に計算される指数である。
  2. 1950年代の低下は主に有配偶率の低下による。
  3. 1970年代以降の低下は主に30歳代における出生率の低下による。
  4. 平成15年は1.29である。
4
問 67
平成15年における我が国の妊産婦死亡の直接産科的死因の第1位はどれか。
  1. 分娩後出血
  2. 前置胎盤及び胎盤早期剥離
  3. 産科的塞栓症
  4. 高血圧性障害
1
問 68
A県では10代の妊娠が増加し、高校中退者が増加傾向にある。今後の対応を検討するにあたり、実態を把握することにした。
既存の母子保健統計で入手できるのはどれか。
  1. 10代の分娩数
  2. 10代の母親の未婚率
  3. 10代の母親の高校中退率
  4. 10代の人工妊娠中絶数
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
2
問 69
「健やか親子21」の思春期の保健対策の強化と健康教育の推進に対する目標に挙げられていないのはどれか。
  1. 10代の人工妊娠中絶率の減少
  2. 10代の喫煙をなくす
  3. 低用量ピルによる避妊法の普及
  4. 思春期外来の設置の増加傾向
3
問 70
新生児訪問指導で正しいのはどれか。
  1. 母体保護法に基づくものである。
  2. 都道府県が実施主体である。
  3. 住民登録している母子が対象である。
  4. 訪問指導は新生児期を過ぎても継続できる。
4
問 71
正しいのはどれか。
  1. 出産育児一時金は妊娠6か月以上の出産で支給される。
  2. 生活保護法による給付に出産扶助は含まれない。
  3. 妊娠の届出は母子保健法に規定されている。
  4. 助産所の施設基準は保健師助産師看護師法に規定されている。
3
問 72
正常妊婦の健康診査と保健指導とを行う助産師外来の目的で最も適切なのはどれか。
  1. 助産師の自律と責任感とを養う。
  2. 妊婦と家族への個別的な継続ケアを行う。
  3. 不足する産科医師の業務負担を軽減する。
  4. 健康診査を低料金で提供する。
2
問 73
助産所の管理で正しいのはどれか。
  1. 開設者は嘱託医師を定めて置かなければならない。
  2. 薬剤師を勤務させることはできない。
  3. 開設者は助産師でなければならない。
  4. 管理者の氏名を助産所内に提示することはできない。
1
問 74
合併症のある妊産婦が早期に適切な医療を受けられるのはどれか。
  1. 療育の給付
  2. 更生医療
  3. 療養の援護
  4. 育成医療
3
問 75
分娩時のインシデントレポートの目的で正しいのはどれか。
  1. 損害賠償責任の明確化
  2. 助産師の技術の向上
  3. 事故の発生予防
  4. 管理分娩の徹底
3