第94回保健師国家試験
午前問題
問 31
1人暮らし高齢者の孤独死防止対策を検討することになった。
事前に現状を把握する資料で有効なのはどれか。
事前に現状を把握する資料で有効なのはどれか。
- 生活保護世帯数
- 要介護認定者数
- 老人クラブ加入者数
- 緊急通報システムの設置件数
4
問 32
企業誘致の結果20歳代から30歳代の人口および年間出生数が増加した町で、健康診査に来る乳幼児の母親から、近隣に知り合いもなく子育てが不安であるという声が多く聞かれた。
保険福祉事業で優先するのはどれか。
保険福祉事業で優先するのはどれか。
- 思春期子育て体験事業の導入
- 2か月児健康相談の定期開催
- 町立保育所の時間外保育の開始
- 企業でのリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する教育
2
問 33
A町は小規模な小売業者が多い地域である。保健所の死亡票で50歳代の脳卒中による死亡が多く、基本健康診査の受診率は10%と低かった。
脳卒中予防の保健活動に協働する関係機関で優先度が高いのはどれか。
脳卒中予防の保健活動に協働する関係機関で優先度が高いのはどれか。
- 教育委員会
- 商工会議所
- 民生委員会
- 老人クラブ
2
問 34
A市では近年、肥満傾向の住民が増加しているため予算を確保し、週1回、1クール3か月間の肥満予防教室を実施している。
企画評価の項目で適切なのはどれか。
企画評価の項目で適切なのはどれか。
- 教師予算の執行状況
- 教室参加者の満足度
- 毎回の教室で取り上げる内容
- 適正体重に変化した者の割合
3
問 35
A町の保健師は次年度の介護予防事業として運動器の機能向上のための教室を実施したいと考えた。
予算編成で必要経費を算定するのに必要性が高いのはどれか。
予算編成で必要経費を算定するのに必要性が高いのはどれか。
- 高齢化率
- 特定高齢者数
- 65歳以上の人口
- 介護度別要介護者数
2
問 36
在宅精神障害者に対する保健師の支援技術向上のための事例検討会について最も適切なのはどれか。
- 社会資源を列挙する。
- 新人保健師のみで検討する。
- 退院予定の事例の支援方法をパターン化する。
- 処遇困難なケースの特徴と支援内容を精査する。
4
問 37
市町村保健師の職場内研修の説明で適切なのはどれか。
- 業務への還元が少ない。
- 個人の状況に応じて実施することが容易である。
- 地域の健康課題を把握する能力を高めることができる。
- 先端知識や技術を体系的に学習することができる。
1. a、b2. a、d3. b、c4. c、d
3
問 38
保健師が支援するグループで社会変容機能が最も高いのはどれか。
- 育児サークル
- 母子保健推進員会
- 難病患者の交流会
- 生活習慣病予防教室
2
問 39
セルフヘルプグループに対し保健師が行う活動で適切なのはどれか。
- 共通する健康課題が解決するよう毎回指導する。
- グループが安定した活動を行える財源を確保する。
- グループが活動の方向性を決定できるよう支援する。
- 専門的知識を基盤に効果的な活動内容・プログラムを作成する。
3
問 40
市町村の健康づくり計画に住民が意見を最も反映できるのはどれか。
- 議会の傍聴
- 介護予防事業の説明会への参加
- 計画周知のための公聴会への参加
- 計画案づくり作業グループ
4
問 41
学校保健で正しいのはどれか。
- 保健主事と養護教諭とは兼務できない。
- 学校保健の統括者は学校の設置者である。
- 養護教諭は学校保健委員会の運営を行う。
- 学校保健委員会は学校・家庭・地域の代表者で構成される。
4
問 42
養護教諭の職務に含まれるのはどれか。
- 学校給食の栄養管理
- 教職員の健康の保持増進
- 保護者の生活習慣に関する調査
- インフルエンザによる学級閉鎖の決定
2
問 43
労働安全衛生法による事業者の努力義務で誤っているのはどれか。
- 快適な職場環境の実現
- 運動実践の機会の提供
- 健康教育の計画的な実施
- 労働災害防止計画の策定
4
問 44
「過重労働による健康障害を防止するための総合対策」に含まれるのはどれか。
- 毎月の健康診断
- 年次有給休暇取得の促進
- 運動指導プログラムの作成
- 健康増進サービス機関の活用
2
問 45
在宅ケアの質の向上を目指した活動で保健所保健師の役割はどれか。
- 居宅介護支援事業所の監査
- 要介護高齢者のケアプラン作成
- 介護家族を対象とした交流会の開催
- 訪問看護ステーション管理者を対象とした業務交流会の開催
4
問 46
平成17年(2005年)の介護保険利用者の居宅サービス事業所の種類別にみた要介護度別利用者数の構成割合を表に示す。
要介護度5はどれか。
要介護度5はどれか。
- A
- B
- C
- D
3
問 47
保健所で在宅難病患者を対象に自然災害発生時の避難方法について調査した。その結果、避難場所は知っているがそこまでの移動が困難であるという回答が半数以上あり、避難時に支援が必要な者の名簿を支援体制整備のため作成した。
保健師が次に取り組むことで優先度が高いのはどれか。
保健師が次に取り組むことで優先度が高いのはどれか。
- 避難所への経路を周知する。
- 難病相談・支援センターに連絡する。
- 支援が必要な人の名簿を医療機関に配布する。
- 災害時の支援体制を在宅難病患者支援連絡会議で検討する。
4
問 48
災害支援体制で正しいのはどれか。
- 災害救助法による救助として災害援助資金がある。
- 特定機能病院は化学災害時に治療に必要なデータ提供をする。
- 災害派遣医療チームの派遣は被災都道府県からの要請に基づく。
- 基幹災害医療センターは原則として二次医療圏に1か所整備する。
3
問 49
平時の災害対策で優先度が高いのはどれか。
- 食料や衣料品の調達
- 医療救護班班員の健康管理
- 避難所トイレや水道の衛生管理
- 医療福祉機関との情報ネットワークの構築
4
問 50
災害時のボランティアへの対応で適切なのはどれか。
- 日々のボランティア活動は記録を残してもらう。
- ボランティアとの情報交換は復旧期から開始する。
- 住民から顔がわかるようマスクの着用は控えてもらう。
- ボランティアの健康管理はボランティア団体の自主性に任せる。
1
問 51
「健康日本21」の策定または推進と国、都道府県および市町村の役割と組合せで正しいのはどれか。
1. | 基本方針の明確化 | 市町村 | |
2. | 二次医療圏行動方針の策定 | 国 | |
3. | 地域特性に応じた計画策定 | 市町村 | |
4. | ボランティアの育成 | 都道府県 |
3
問 52
A市では在宅の認知症者に対する3年間の支援事業を来年度から新たに実施する予定である。
- 予算案は市議会での議決によって成立する。
- 予算編成作業は来年4月から開始する。
- 認知症者への支援に関する条例を定める必要がある。
- 予算は3年間を通して編成する。
1
問 53
公衆衛生政策で最も古いのはどれか。
- 結核予防法の制定
- 国民体力法の制定
- 保健所法(旧法)の制定
- 母子保健法の制定
3
問 54
第三次国民の健康づくり対策はどれか。
- 健康増進施設の認定
- 市町村保健センターの設置
- 公共の場所での受動喫煙の防止
- 健康運動指導者の養成
3
問 55
精神保健福祉センターで正しいのはどれか。
- 地域保健法で設置が定められている。
- 所管区域は二次医療圏を考慮して定められる。
- 所長は精神保健指定医でなければならない。
- 精神保健に関する調査・研究を行う。
4
問 56
平成16年(2004年)の我が国の医療施設数または医療従事者数で正しいのはどれか。
- 届出医師数は約14万人である。
- 就業保健師数は約8万人である。
- 病院数は約9千施設である。
- 一般診療所数は約4万施設である。
3
問 57
医療法に基づく医療計画で、療養病床および一般病床に係る基準病床数で正しいのはどれか。
- 二次医療圏ごとに設定する。
- 厚生労働大臣が決定する。
- 整備すべき最低基準である。
- 医師数、看護師数を基に計算する。
1
問 58
糖尿病予防事業に取り組んだ。
事業評価で用いられるアウトカム指標はどれか。
事業評価で用いられるアウトカム指標はどれか。
- 糖尿病の新規発症患者数を10%減少させる。
- 糖尿病教室の開催数を2倍にする。
- 糖尿病教室の参加者数を50%増加させる。
- 糖尿病予防のための予算額を20%増加する。
1
問 59
疫学調査法で正しいのはどれか。
- 前向き調査は原因不明の疾患の発生要因の研究に適している。
- 生態学的研究は個人を分析の対象とする。
- 症例対照研究は介入研究の1つである。
- コホート研究は希少疾患の研究に適している。
1
問 60
A社では機械の洗浄に薬品Xを使用している。先日、A社のB工場(従業員数1,000人)で60人、C工場(従業員数850人)で46人の皮膚炎患者が発生した。
薬品Xと皮膚炎の疫学的関係で正しいのはどれか。
薬品Xと皮膚炎の疫学的関係で正しいのはどれか。
- 薬品Xと皮膚炎の直接的な原因である。
- 薬品Xと皮膚炎には相関関係がある。
- 薬品Xと皮膚炎には因果関係はない。
- 薬品Xと皮膚炎との関係は論じられない。
4