第91回助産師国家試験
午前問題
問 61
生後6時間での正期産児の診察で異常所見はどれか。
- 仰臥位では手足を屈曲させている。
- 肝臓が右肋骨弓下に2~3cm触知できる。
- 立位に抱き上げて懸垂させると下肢を交叉させる。
- 状態を45度ぐらいに起こして頭を前後させると児が開眼する。
3
問 62
破水後36時間で母体が38.0℃に発熱したため誘発分娩で出生した。妊娠39週2日、出生時体重2,900g。アプガースコア1分後8点、5分後9点であった。生後4時間に児は体温36.0℃で元気がなくなり、皮膚に網状チアノーゼを認めた。
児の状態のアセスメントで重要な母体の情報はどれか。
児の状態のアセスメントで重要な母体の情報はどれか。
- 自然流産歴
- 心疾患の家族歴の有無
- 妊娠35週時の膣培養の結果
- 成人T細胞白血病ウイルスに対する抗体価
3
問 63
乳幼児の発育または発達の評価で適切なのはどれか。
- カウプ指数が20以上をやせと評価する。
- 低身長は被虐待児症候群には起こらない。
- 3歳前後からの肥満は成人肥満に移行する確立は低い。
- 実測体重が標準体重の15%以上重い場合を幼児期の肥満と評価する。
4
問 64
4か月児健康診査で異常なのはどれか。
- 寝返りをうたない。
- 大きな物音に反応する。
- 左右方向の追視ができない。
- 顔の前のおもちゃに手を出して持とうとしない。
3
問 65
授乳期のカルシウム代謝で正しいのはどれか。
- 血中カルシウム濃度は妊娠中よりも増加する。
- 骨量は妊娠中よりも増加する。
- 乳腺でのカルシトニン産生が増加する。
- カルシウム所要量は非妊時よりも2,000mg/日増加する。
1
問 66
都道府県が実施主体の母指保健事業はどれか。
- 母子保健相談指導事業
- 健全母性育成事業
- 産後ケア事業
- 未熟児養育医療
4
問 67
平成16年(2004年)の我が国の周産期死亡で正しいのはどれか。
- 母親の年齢が40歳代の周産期死亡率は20歳代の2倍以上である。
- 早期新生児死亡数は妊娠満22週以後の死産数よりも多い。
- 最も多い死亡原因は先天奇形および染色体異常である。
- 周産期死亡率は7.0である。
1
問 68
健やか親子21の課題2「妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊への援助」の指標はどれか。
- 妊産婦死亡率
- 妊娠中の飲酒率
- 助産師外来の設置率
- 不妊治療施設数
1
問 69
法律で規定されている新生児訪問指導で正しいのはどれか。
- 地域保健法に規定されている。
- 褥婦の健康診査も行う。
- 市町村が主体となって行う。
- 助産師の独占業務である。
3
問 70
病院勤務の助産師がその病院で出産した母親たちから「育児の不安や悩みを相談し合えるような母親グループを作りたい」と相談された。
グループを支援していくための助産師の役割で最も適切なのはどれか。
グループを支援していくための助産師の役割で最も適切なのはどれか。
- 助産師がグループリーダーを務める。
- 活動目標を助産師が設定する。
- 毎回参加者の個別相談を受ける。
- 協力関係機関を紹介する。
4
問 71
妊娠・分娩に関わる医療保険の療養給付の対象はどれか。
- 子宮外妊娠後の体外受精
- 悪性腫瘍患者の避妊手術
- 心疾患患者の人工妊娠中絶
- 骨盤位の帝王切開術
4
問 72
助産所に関する医療法の規定で正しいのはどれか。
- 開設後20日以内に届け出る。
- 開設届は市町村長に提出する。
- 開設許可後の閉鎖命令は厚生労働大臣が行う。
- 臨時応急の場合は同時に10人以上の妊産褥婦が入所できる。
4
問 73
助産所の管理・運営で正しいのはどれか。
- 初診は嘱託医による妊婦健康診査が義務付けられている。
- 助産所の管理者は助産師に限定される。
- 衛生上の基準違反は罰金科科される。
- 事故に備えて損害保険に加入することが義務付けられている。
3 または 2
採点除外等の扱いをした問題
1)採点上の取り扱い
複数の選択肢を正解として採点する。
2)理由
複数の正解があるため、複数の選択肢を正解とする。
採点除外等の扱いをした問題
1)採点上の取り扱い
複数の選択肢を正解として採点する。
2)理由
複数の正解があるため、複数の選択肢を正解とする。
問 74
分娩介助したA助産師が記載した出生証明書を、B助産師が母親に渡した際、出生日に誤りがあると指摘された。
病棟リスクマネジメントの観点から適切なのはどれか。
病棟リスクマネジメントの観点から適切なのはどれか。
- その場でB助産師が母親の言う出生日に書き直す。
- 医療事故ではないので報告しない。
- A助産師とB助産師で解決する。
- 再発防止の具体策を病棟で話し合うことを提案する。
4
問 75
予定日超過で陣痛促進薬の点滴静脈内注射中、胎児心拍が60bpmに低下した。直ちに酸素投与し1分20秒で心音が回復したので、助産師1人でそのまま経過観察した。1時間後、遅発一過性徐脈が出現したため陣痛促進薬を一時中止し医師に報告した。児は吸引分娩でアプガースコアは1分後3点、5分後は9点であった。
助産師の「注意義務違反」に当たる可能性のある行為はどれか。
助産師の「注意義務違反」に当たる可能性のある行為はどれか。
- 陣痛促進薬投与中の産婦を助産師1人で経過観察していた。
- 胎児心拍が60bpmに低下したことを医師に報告しなかった。
- 医師の指示なく酸素投与を行った。
- 医師に報告する前に陣痛促進薬の投与を中止した。
2