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第99回看護師国家試験

午後問題
問 31
法律と交付される手帳の組合せで正しいのはどれか。
1.
障害者自立支援法
療育手帳
2.
母子及び寡婦福祉法
母子健康手帳
3.
生活保護法
身体障害者手帳
4.
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律
精神障害者保健福祉手帳
4
問 32
新障害者基本計画で新たに強調されているのはどれか。
  1. 地域基盤
  2. 共生社会
  3. 国際協力
  4. リハビリテーション
2
問 33
予防接種で正しいのはどれか。
  1. 小学1年生ではツベルクリン反応検査が行われる。
  2. インフルエンザに使用されるのは生ワクチンである。
  3. 麻疹および風疹の予防接種には混合ワクチンが含まれる。
  4. ポリオ(急性灰白髄炎)の予防接種は皮下注射で行われる。
3
問 34
救急医療体制の組合せで正しいのはどれか。
1.
在宅当番医制
二次救急
2.
病院群輸番制度
三次救急
3.
救命救急センター
二次救急
4.
休日夜間急患センター
初期救急
4
問 35
健康の説明で適切なのはどれか。
  1. 地域や文化の影響は受けない。
  2. 時代を超えて普遍的なものである。
  3. 健康と疾病との関係は不連続である。
  4. 障害をもっていてもその人なりの健康がある。
4
問 36
クリティカルシンキングで適切でないのはどれか。
  1. 看護過程のどの段階においても有効である。
  2. 物事を否定的にみる思考過程である。
  3. 問題解決的アプローチを可能にする。
  4. 看護研究に応用できる。
2
問 37
身体の計測値とその評価目的の組合せで正しいのはどれか。
1.
身長
脳の発育
2.
体重
栄養状態
3.
腹囲
内臓の発育
4.
座高
筋肉の機能
2
問 38
医療事故発生時の対応で適切でないのはどれか。
  1. 患者の安全の確保
  2. 事故に関わる物品の保全
  3. 発生状況の記録
  4. 発生部署内での解決
4
問 39
50歳の男性。事務職。飲酒は缶ビールを350mL/日。特定健康診査でLDLコレステロール156mg/dL、HDLコレステロール35mg/dL、中性脂肪200mg/dL。他の検査項目に異常はない。
食事指導で適切なのはどれか。
  1. 飲酒の禁止
  2. 食物繊維摂取の推奨
  3. 動物性脂肪摂取の推奨
  4. 植物性蛋白質摂取の制限
2
問 40
成人の正常尿で正しいのはどれか。
  1. 尿比重が1.025である。
  2. 排尿直後は無色である。
  3. 1日尿量は400mLである。
  4. 排尿直後にアンモニア臭がある。
1
問 41
開胸手術後の胸腔ドレナージの管理で正しいのはどれか。
  1. 水封室には滅菌精製水を入れる。
  2. 吸引圧は20cmH2O以上とする。
  3. 水封室水面が動かないことを確認する。
  4. 排液ボトル内の水面はチューブ挿入部と同じ高さを保つ。
1
問 42
一定レベルの血中濃度が最も長時間持続するのはどれか。
  1. 坐薬
  2. 舌下錠
  3. 吸入薬
  4. 全身用経皮吸収剤
4
問 43
前脛骨動脈の外出血に対する用手間接圧迫法の止血点で適切なのはどれか。
  1. 足背動脈
  2. 外踝動脈
  3. 後脛骨動脈
  4. 大腿動脈
4
問 44
測定中に波形が変わった心電図を示す。
問44の画像
考えられるのはどれか。
  1. 心臓ペースメーカの作動不全
  2. 交流波の混入
  3. 体位変換
  4. 心房細動
2
問 45
自力で動けない人の他動運動の目的で適切なのはどれか。
  1. 心筋酵素消費量の抑制
  2. 消化管運動の抑制
  3. 関節の拘縮予防
  4. 肥満の予防
3
問 46
胃癌で在宅中心静脈栄養法(HPN)が必要な70歳の男性。ADLは自立している。妻との2人暮らし。患者の退院調整を始めることを計画している。
HPN開始に際し優先度の高い情報はどれか。
  1. 自宅環境
  2. 在宅での必要物品
  3. 退院後の緊急連絡先
  4. 患者・家族の実施能力
4
問 47
脳梗塞の後遺症で左片麻痺と嚥下障害のある患者。
家族への食事介助の指導で適切なのはどれか。
  1. 嚥下食は寒天は用いない。
  2. 食塊は左側の口腔内へ入れる。
  3. 嚥下の際にむせがなければ誤嚥はない。
  4. ベッドの頭側挙上の角度は20度とする。
1
問 48
成人女性の普通歩行(分速60~70m程度)20分程度と同等の身体活動量はどれか。
  1. ストレッチングを10分
  2. アイロンがけを15分
  3. ジョギングを15分
  4. 屋内の掃除を20分
4
問 49
呼吸停止した60歳代の男性に気管挿管を行うこととなった。
挿管時の介助方法で正しいのはどれか。
  1. 挿管前に義歯がないことを確認する。
  2. スタイレットは気管チューブの先端から1cm長めにする。
  3. 気管チューブのカフには精製水を注入する。
  4. 気管チューブの挿入位置は胃泡音で確認する。
1
問 50
手術体位の図を示す。
問50の画像
麻痺が最も起こりやすいのはどれか。
  1. 上腕神経叢
  2. 肋間神経
  3. 坐骨神経
  4. 三叉神経
1
問 51
58歳の男性。下腹部痛と下血とで来院した。Hb4.8g/dLで緊急入院し輸血を行うこととなった。
輸血時の看護で正しいのはどれか。
  1. 小児用点滴セットを用いる。
  2. 交差試験の結果は医師や看護師が複数で確認する。
  3. アレルギー反応を観察するために開始後3分間は側にいる。
  4. 輸血後3日以内は輸血後移植片対宿主病発症に注意する。
2
問 52
気管支鏡検査で正しいのはどれか。
  1. 検査の4時間前まで飲水は可能である。
  2. 咽喉頭麻酔は上部消化管内視鏡と同様に行う。
  3. 前投薬として鎮咳薬を投与する。
  4. 検査中に問題がなければ合併症の発症はない。
1
問 53
初めてニトログリセリンを処方された患者への指導で適切なのはどれか。
  1. 「便秘しやすくなります」
  2. 「納豆は食べないでください」
  3. 「血圧が低下することがあります」
  4. 「薬は食前に水で服用してください」
3
問 54
2型糖尿病の患者に食事療法について指導した。
2か月後の外来受診日に食事療法の長期的な評価指標として最も適しているのはどれか。
  1. 尿糖
  2. 体重
  3. HbA1c
  4. 空腹時血糖
3
問 55
関節リウマチ患者への生活指導で適切なのはどれか。
  1. 押す動作よりも引く動作で仕事をする。
  2. 痛む時は冷罨法を行う。
  3. 和式トイレを使用する。
  4. かばんは肩にかける。
4
問 56
50歳の男性。出張の多い会社員。右真珠腫性中耳炎で鼓室形成術を受けた。術後経過は順調で耳痛はない。
退院に向けた生活指導で適切なのはどれか。
  1. 洗髪時は耳栓を使用する。
  2. 飛行機の利用は問題ない。
  3. 耳垢はこまめに除去する。
  4. 食事は流動食にする。
1
問 57
成人男性の直腸診で腹側に鶏卵大の臓器を触れた。
この臓器はどれか。
  1. 副腎
  2. 膀胱
  3. 精巣
  4. 前立腺
4
問 58
84歳の女性。高血圧で通院中。病院の看護師に「昨年夫に先立たれ、一人で家にいても何かをする気力が持てない。足腰が弱ってきたのでゲートボールにも参加できなくなった。自分が生きているのが無意味に感じる」と話す。
最も考えられるのはどれか。
  1. 勤勉性の欠如
  2. 生きがいの喪失
  3. 認知機能の障害
  4. 流動性知能の低下
2
問 59
75歳の女性。専業主婦。身体に障害はなく特に疾患はない。健康診査で生活状況を尋ねられ、「体調は良いけど眠れないことだけが悩みです。夜、布団に入ってもなかなか眠れないし、明け方に目が覚めてそのまま眠れない日も多いです。眠る時間が年々短くなっているように感じます」と語った。
指導内容で適切なのはどれか。
  1. 午前中に太陽の光を浴びる。
  2. 熟眠感を得るため飲酒をする。
  3. 就寝直前に熱めのお湯で入浴する。
  4. 朝、起床が困難な場合そのまま寝ていてよい。
1
問 60
高齢者のうつ病の特徴はどれか。
  1. 認知機能への影響はない。
  2. 不安を訴えることはまれである。
  3. 悲哀感を強く訴えることが多い。
  4. 身体の不調を強く訴えることが多い。
4