第97回看護師国家試験
午前問題
問 121
小児の睡眠で正しいのはどれか。
- 新生児のレム睡眠は全睡眠の25%を占める。
- 乳児の睡眠は多相性である。
- 成長に伴いノンレム睡眠が減少する。
- 3歳ころには成人と同じ睡眠型になる。
2
問 122
身長100cm、体重28kgの幼児。
身体発育の評価はどれか。
身体発育の評価はどれか。
- 肥満
- 肥満傾向
- 標準
- やせすぎ
1
問 123
幼児期後期における病気の理解や受容で最も特徴的なのはどれか。
- 他者の視点から物事をとらえる。
- 感覚運動機能を介して病気をとらえる。
- 病気を自分の行為の罰であるととらえる。
- 病気と治療との関連性や意義を了解できる。
3
問 124
痛みのある幼児への援助で適切でないのはどれか。
- 罨法
- 自律訓練
- スキンシップ
- 絵本の読み聞かせ
2
問 125
初めて採血を体験する4歳児。
看護師が児に検査の説明をする効果で最も期待できるのはどれか。
看護師が児に検査の説明をする効果で最も期待できるのはどれか。
- 主体的に検査に臨める。
- 1回で採血が終了する。
- 泣かないで検査を受ける。
- 医療者を嫌いにならない。
1
問 126
小児慢性特定疾患治療研究事業で正しいのはどれか。
- 他の公的扶助は受けられない。
- 入院通院とも公費で負担される。
- 保護者家族から一律の費用が徴収される。
- 継続申請は18歳未満が公費負担の対象である。
2
問 127
病院で患児の死を看取る10歳の姉への対応で最も適切なのはどれか。
- 母親の支えになるよう伝える。
- 患児に会わせないよう配慮する。
- 姉が気持ちを表現することを助ける。
- 両親に姉の前で動揺しないよう伝える。
3
問 128
出生時体重3,050gの正期産児。
新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心疾患はどれか。
新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心疾患はどれか。
- 卵円孔開存症
- 心房中隔欠損症
- 心室中隔欠損症
- ファロー四徴症
4
問 129
平成16年(2004年)に策定された「子ども子育て応援プラン」の重点課題はどれか。
- 仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し
- 妊娠出産に関する安全性と快適さの確保
- 思春期の保健対策の強化と健康教育の推進
- 小児医療水準を維持向上させるための環境整備
1
問 130
産前産後の休業を保障しているのはどれか。
- 労働基準法
- 母子保健法
- 母体保護法
- 男女共同参画社会基本法
1
問 131
女性の第二次性徴に最も関与するホルモンはどれか。
- オキシトシン
- エストロゲン
- アンドロゲン
- 成長ホルモン
2
問 132
妊娠中の内分泌系の変化で妊娠初期に急増し、以降漸減するのはどれか。
- プロゲステロン
- エストリオール(E3)
- hPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)
- hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
4
問 133
レオポルド触診法で第1頭位である。
第1段法で触診できる胎児部位はどれか。
第1段法で触診できる胎児部位はどれか。
- 殿部
- 頭部
- 児背
- 四肢
1
問 134
妊娠32週の妊婦。「最近便秘がひどくなってきました」と言う。
保健指導で適切なのはどれか。
保健指導で適切なのはどれか。
- 腹部温罨法を勧める。
- 腹部のマッサージを勧める。
- 食物繊維の多い食品の摂取を勧める。
- 脂肪を多く含む食品の摂取を勧める。
3
問 135
25歳の初産婦。分娩第1期、未破水。子宮口4cm開大。陣痛の発作30秒、間欠5分で産痛を訴えている。
この産婦への援助で最も適切なのはどれか。
この産婦への援助で最も適切なのはどれか。
- 飲食を控える。
- 努責を勧める。
- 分娩室に移動する。
- シャワー浴を勧める。
4
問 136
正常分娩をした初産婦。産褥5日の子宮復古状態で正常なのはどれか。
- 後陣痛がある。
- 赤色悪露がみられる。
- 子宮底の高さが臍と恥骨の中央である。
- 子宮の硬さがゴムまり状である。
3
問 137
産褥3日の初産婦。分娩直後から母児同室を行っている。「おむつの交換など赤ちゃんの世話にかかりきりで、ゆっくりできる時間がありません」と言う。
対応で適切なのはどれか。
対応で適切なのはどれか。
- 母児同室を中止することを提案する。
- 睡眠休息が十分とれているかを確認する。
- 児の世話について再指導を受けることを勧める。
- 児のおむつ交換は看護師が行うことを提案する。
2
問 138
新生児の先天性代謝異常マススクリーニングで適切なのはどれか。
- 検体は血液である。
- 日齢2日に検査する。
- 検体は毛細管で提出する。
- 生理的黄疸が著明な時期を避ける。
1
問 139
妊娠37週で出生した新生児。身長48cm、体重2,100g。アプガースコアは1分後8点、5分後9点であった。
出生後3時間ころに出現しやすいのはどれか。
出生後3時間ころに出現しやすいのはどれか。
- 低血糖
- 脳室内出血
- 高カルシウム血症
- 代謝性アシドーシス
1
問 140
境界型人格障害の患者が、病棟の他患者に過剰に干渉してトラブルを起こし、主治医からその傾向を指摘された。診察後、患者は感情的に不安定になっている。
今後の患者の行動で注意するのはどれか。
今後の患者の行動で注意するのはどれか。
- 自己実現
- 意欲減退
- 適応行動
- 衝動行為
4
問 141
医療者に対して強い怒りを頻回にぶつける患者に対して、医療者が感じることがあるのはどれか。
- 退行
- 陰性感情
- 合理化
- 反動形成
2
問 142
精神障害を伴わない思春期のひきこもりで最も障害されるのはどれか。
- 運動能力
- 言語機能
- 社会参加
- 余暇活動
3
問 143
パニック発作でみられるのはどれか。
- 便秘
- 強い怒り
- 強い予期不安
- 間代性けいれん
3
問 144
統合失調症の陰性症状はどれか。
- 作為体験
- 感情鈍麻
- 滅裂思考
- 被害妄想
2
問 145
就寝前の睡眠薬を服用しても「何度も目が覚めて寝つけない」と、夜間訴える患者への最初の対応で最も適切なのはどれか。
- 「眠れなくてつらいですね」
- 「さっきまで寝ていましたよ」
- 「追加の睡眠薬を飲んで寝ましょう」
- 「部屋に戻って横になってください」
1
問 146
病棟入口の鍵がかかっているかを10分ごとに確認する行為を繰り返している患者への対応で最も適切なのはどれか。
- 確認行為を減らすよう促す。
- 入口のドアから離れるよう病室へ誘導する。
- 閉鎖病棟では、いつも鍵はかかっていると説明する。
- 趣味やゲームを楽しめる時間を作りリラックスできるようにする。
4
問 147
65歳の男性。脳炎後に些細なことで興奮するようになって入院した。翌日、午後のおやつを食べた直後に、患者は「おやつはどうしたんだ。俺だけ隠しているだろう」と強い口調で言った。
対応で誤っているのはどれか。
対応で誤っているのはどれか。
- 「そんなに怒らないでください」
- 「何を食べることになっていましたか」
- 「おやつの時間には、いらしてましたよ」
- 「言いにきてくださってありがとうございます」
1
問 148
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」の平成7年(1995年)改正で充実が図られたのはどれか。
- 精神障害者の福祉
- 通院医療費の公費負担
- 社会復帰施設の法制化
- 患者の意思に基づいた入院形態
1
問 149
「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」に定められている重大な他害行為はどれか。
- 恐喝
- 窃盗
- 殺人
- 失火
3
問 150
40歳の男性。統合失調症。身長165cm。単身のアパート生活で訪問看護を受けている。この1か月、体重が次第に増加して72kgから78kgになった。炭酸飲料を多く摂取していると言う。
訪問時の対応で最も適切なのはどれか。
訪問時の対応で最も適切なのはどれか。
- 自炊しているかを患者に確認する。
- 緊急に入院治療が必要であることを説明する。
- 起床から就寝までの飲料の摂取内容と量とを確認する。
- 飲料がコントロールできなければ単身生活の継続は困難だと伝える。
3