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第98回看護師国家試験

午前問題
問 61
一側の下肢切断術後の幻肢痛で正しいのはどれか。
  1. 断端面に生じる。
  2. 切断の反対側肢に生じる。
  3. 切断し喪失した部位に生じる。
  4. 断端創部の治癒と同時に消失する。
3
問 62
膀胱鏡検査で適切なのはどれか。
  1. ファウラー位で行う。
  2. 全身麻酔下で行う。
  3. 無菌操作で行う。
  4. 検査後は水分摂取を控える。
3
問 63
思春期以降に罹患すると男性不妊の原因となることがあるのはどれか。
  1. 髄膜炎
  2. 副鼻腔炎
  3. クローン病
  4. 流行性耳下腺炎
4
問 64
勃起不全治療薬の併用禁忌はどれか。
  1. ビタミンB6
  2. 硫酸マグネシウム
  3. ニトログリセリン
  4. 炭酸水素ナトリウム
3
問 65
我が国における過去50年間の老年人口の変化はどれか。
  1. 老年人口の増加率は上昇傾向にある。
  2. 老年人口比率の変化には出生数の低下は関連しない。
  3. 老年人口の増加の速度はスウェーデンよりも日本の方が遅い。
  4. 75歳以上に比べ65歳以上75歳未満の人口比率の伸びが著しい。
1
問 66
免疫機能の加齢変化で正しいのはどれか。
  1. T細胞数は減少する。
  2. 胸腺組織は肥大する。
  3. ストレス耐性は変化しない。
  4. 副腎皮質刺激ホルモンは低下する。
1
問 67
高齢者が罹患したときの特徴はどれか。
  1. 薬物の代謝が早まる。
  2. 症状が定期的に現れる。
  3. 意識障害を起こしやすい。
  4. 環境の影響を受けにくい。
3
問 68
老年期の加齢に伴う聴覚の変化に対するコミュニケーションの工夫で適切なのはどれか。
  1. 高い声で話しかける。
  2. 子音を特にはっきり発音する。
  3. 居室には反響の強い部屋を選ぶ。
  4. 少し離れて大きな声で話しかける。
2
問 69
65歳の男性。2日前脳梗塞を発症し言語障害をきたした。「生年月日はいつですか」と尋ねたところ「はい、そうです。何だかわかりませんが、何もどうにもいました。何かそういうあります」と明瞭な口調で答えた。運動神経麻痺はなく、統合失調症の既往はない。
この障害はどれか。
  1. 作話
  2. 構音障害
  3. ブローカ失語
  4. ウェルニッケ失語
4
問 70
老人性皮膚瘙痒症で正しいのはどれか。
  1. 夏季に増悪する。
  2. 胸部よりも下腿に発症しやすい。
  3. かゆみは皮膚の湿潤時に増強する。
  4. 植物や金属に過敏になるために生じる。
2
問 71
大腿骨頸部骨折のため人工骨頭置換術を行った。
術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。
  1. 大腿四頭筋訓練を実施する。
  2. 患側下肢を外旋位に固定する。
  3. 下肢を間欠的に圧迫する器具を装着する。
  4. 患側下肢と母趾と第2趾間のしびれの有無を観察する。
4
問 72
認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)で正しいのはどれか。
  1. 20名の生活単位を基本とする。
  2. 家族・知人の来訪は自由である。
  3. 市町村の措置によって入居する。
  4. 介護保険制度における施設系サービスである。
2
問 73
改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査を用いた12か月児の発達評価で、標準よりも遅れているのはどれか。
  1. 独り立ちをしない。
  2. 独り歩きをしない。
  3. つたい歩きをしない。
  4. 意味のある単語を言わない。
3
問 74
乳児が窒息を起こしやすい解剖学的特徴はどれか。
  1. 鼻腔の間隙が広い。
  2. 気道の直径が小さい。
  3. 喉頭蓋の位置が低い。
  4. 口腔内での舌の割合が小さい。
2
問 75
日本人の食事摂取基準(2005年版)で学童期の脂質エネルギー比率(%エネルギー)の目安量はどれか。
  1. 15
  2. 25
  3. 35
  4. 45
2
問 76
Aちゃん、4歳。妹のBが気管支炎のため母親が付き添って1週間入院している。自宅には母方の祖母が来て、Aの面倒を見ている。母親から「昨日保育所から、Aが友達を叩いて困ると連絡を受けました。Bはずいぶん元気になってきて安心していたのに」と担当看護師が相談を受けた。
母親への助言で最も適切なのはどれか。
  1. 母親に一時帰宅を勧める。
  2. Aに保育所をしばらく休ませる。
  3. 祖母にAの面倒をもっとよく見てもらうように勧める。
  4. Aの通う保育所の保育士にBの病状を話すように勧める。
1
問 77
喘息発作のため救急外来に来院した小学生。喘鳴が著明で、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は91%である。
対応で適切なのはどれか。
  1. 会話を促す。
  2. 起坐位にする。
  3. 水分摂取を促す。
  4. 胸式呼吸を行わせる。
2
問 78
女性の性器クラミジア感染症で誤っているのはどれか。
  1. 症状が顕在化しやすい。
  2. 不妊の原因となることがある。
  3. パートナーも治療が必要である。
  4. 骨盤腹膜炎を発症することがある。
1
問 79
骨粗鬆症で正しいのはどれか。
  1. 罹患率に男女差はない。
  2. 喫煙習慣はリスク因子である。
  3. アルコール摂取とは無関係である。
  4. プロラクチン分泌の低下で骨形成が抑制される。
2
問 80
産褥期の生理的変化で正しいのはどれか。
  1. 胎盤娩出後プロゲステロンが血中に増加し乳汁分泌が始まる。
  2. 初乳は成乳に比べ免疫グロブリンの濃度が高い。
  3. 子宮が非妊時の大きさに戻るのは分娩後約2週である。
  4. 月経の発来は授乳女性で分娩後平均8週である。
2
問 81
生後5日目の正常新生児。出生時体重3,200g。母乳のみを哺乳している。哺乳量不足を疑う情報で重要なのはどれか。
  1. 下肢の落屑がみられる。
  2. 授乳間隔が2時間毎である。
  3. 本日の体重が3,000gである。
  4. 過去24時間の排尿回数が4回である。
4
問 82
正期産の低出生体重児に起こりやすいのはどれか。
  1. 高血糖
  2. 溶血性貧血
  3. 新生児メレナ
  4. 高ビリルビン血症
4
問 83
産褥5日の褥婦。体温38.5℃。乳房は緊満しているが発赤はない。子宮底臍下2横指、赤色悪露中等量、下腹部痛がみられる。排尿6回/日。排尿しづらい感じがあるが残尿感はない。「体がだるく、赤ちゃんの世話が思うようにできません」と言う。
褥婦の状況で推測されるのはどれか。
  1. 産褥熱
  2. 膀胱炎
  3. うっ滞性乳腺炎
  4. マタニティブルース
1
問 84
経験5年目の看護師。以前は仕事熱心で献身的にケアをしていた。仕事に忙殺される日々が続くにつれ、心身ともに疲れ果て、患者の訴えが煩わしくなり、やってもやっても報われない気持ちから仕事に行くのが嫌になっている。
看護師の現在の状態はどれか。
  1. リアリティショック
  2. 燃え尽き症候群
  3. 空の巣症候群
  4. 悲嘆反応
2
問 85
患者の父親は、飲酒と暴力とで家族に苦労をかけ亡くなった。その父親に面影が似ている担当看護師に対して不自然なほど拒否的で攻撃的になっている。
患者にみられるのはどれか。
  1. 投影
  2. 逆転移
  3. 同一化
  4. 陰性転移
4
問 86
無為自閉の患者に作業療法が開始された。患者はプログラムに参加するがその場にいるだけという日が続いた。
対応で最も適切なのはどれか。
  1. 作業への参加を患者に何度も促す。
  2. 参加の必要性を再度査定する。
  3. 活動できない理由を患者に聞いてみる。
  4. 患者の自主性が出てくるまで待つ。
3
問 87
脳波検査が診断・治療に有用な疾患はどれか。
  1. うつ病
  2. てんかん
  3. 統合失調症
  4. パーソナリティ障害
2
問 88
60歳の女性。関節リウマチで入院中。激しい関節痛が続き、夜も眠れず、1週前から元気がなくなり、食欲も低下してきた。「病気がつらくて・・・。耐えられない。生きていてもいいことがない。いっそなくなってしまいたい」と言い始めた。
この患者の症状はどれか。
  1. 恐怖
  2. 行動抑制
  3. 自殺念慮
  4. 被害妄想
3
問 89
髄膜炎にみられる身体所見はどれか。
  1. 除脳硬直
  2. テタニー
  3. 企図振戦
  4. 羽ばたき振戦
  5. ケルニッヒ徴候
5
問 90
「健やか親子21」の主要課題でないのはどれか。
  1. 思春期の保健対策強化
  2. 子育てと仕事の両立支援
  3. 子どもの心の安らかな発達の促進
  4. 妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保
  5. 小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備
2