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第104回看護師国家試験

午前問題
問 31
日本の平成24年(2012年)における女性の年齢階級別労働力率の推移を示すグラフの特徴はどれか。
  1. 20歳代をピークとする山型
  2. 40歳代をピークとする山型
  3. 20歳代と40歳代をピークとするM字型
  4. 20歳代から50歳代にかけての逆U字型
3
問 32
生活保護法に基づき保護を決定するのはどれか。
  1. 保健センター
  2. 福祉事務所
  3. 保健所
  4. 病院
2
問 33
環境要因と健康への影響の組合せで正しいのはどれか。
1.
高温
難聴
2.
ヒ素
イタイイタイ病
3.
オゾンホール
赤外線障害
4.
光化学オキシダント
粘膜刺激
4
問 34
大気汚染に関する環境基準が定められている物質はどれか。
  1. 二酸化炭素
  2. 一酸化窒素
  3. フッ化水素
  4. 微小粒子状物質
4
問 35
育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律〈育児・介護休業法〉で定められているのはどれか。
  1. 妊産婦が請求した場合の深夜業の禁止
  2. 産後8週間を経過しない女性の就業禁止
  3. 生後満1年に達しない生児を育てる女性の育児時間中のその女性の使用禁止
  4. 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者が請求した場合の時間外労働の制限
4
問 36
看護師と患者の信頼関係の構築において最も考慮すべき要素はどれか。
  1. 病院の方針
  2. 看護師の思い
  3. 患者の価値観
  4. 家族の経済状況
3
問 37
終末期の患者の妻は患者の死期が近いことを受け入れがたい状態である。
妻の気持ちを受容する看護師の言動として最も適切なのはどれか。
  1. 「今がつらいときですね」
  2. 「死を受け入れるしかないと思いますよ」
  3. 「最期にしてあげたいことを考えましょう」
  4. 「亡くなった後の準備をすぐに始めましょう」
1
問 38
成人の立位の腹部エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。
この所見から最も考えられる疾患はどれか。
問38の画像
  1. 胆石症
  2. イレウス
  3. 潰瘍性大腸炎
  4. 十二指腸潰瘍
2
問 39
血液の付着した注射針を廃棄する容器はどれか。
  1. 黄色バイオハザードマーク付きの容器
  2. 橙色バイオハザードマーク付きの容器
  3. 赤色バイオハザードマーク付きの容器
  4. 非感染性廃棄物用の容器
1
問 40
臥床している患者に対して看護師が手袋を装着して口腔ケアを実施した。
口腔ケア後の看護師の行動で適切なのはどれか。
  1. 手袋を外し、すぐに新しい手袋を装着して別の患者のケアを行う。
  2. 使用した手袋を装着したまま患者の寝衣を交換する。
  3. 手袋を装着したまま患者の歯ブラシを洗浄する。
  4. 使用した手袋は一般廃棄物の容器に捨てる。
3
問 41
慢性膵炎の患者の食事療法で制限が必要なのはどれか。
  1. 糖質
  2. 脂質
  3. 蛋白質
  4. 脂溶性ビタミン
2
問 42
肺血流量が最も減少する体位はどれか。
  1. 立位
  2. 座位
  3. 仰臥位
  4. Fowler〈ファウラー〉位
1
問 43
ベンチュリーマスクによる酸素吸入で正しいのはどれか。
  1. 最適な酸素流量は18L/分である。
  2. 酸素流量に関係なく加湿器が必要である。
  3. 24~50%の安定した吸入酸素濃度が得られる。
  4. マスクに空気を溜めることのできるバッグがある。
3
問 44
成人の心臓マッサージ法の圧迫部位を図に示す。
問44の画像
正しいのはどれか。
3
問 45
生体検査はどれか。
  1. 尿検査
  2. 血液検査
  3. 心電図検査
  4. 脳脊髄液検査
3
問 46
日本の最近10年の成人を取り巻く社会状況で正しいのはどれか。
  1. 生産年齢人口の占める割合の増加
  2. 単独世帯の占める割合の増加
  3. 非正規雇用者の比率の低下
  4. 平均初婚年齢の低下
2
問 47
廃用症候群の説明で適切なのはどれか。
  1. 二次的に低カルシウム血症を発症する。
  2. 加齢とともに症状の進行は遅くなる。
  3. 二次的に起立性低血圧を発症する。
  4. 癌患者ではみられない。
3
問 48
鮮紅色の底面をした水疱を形成し、痛みが強い熱傷創の回復に要する期間はどれか。
  1. 2~3日
  2. 1~2週
  3. 3~4週
  4. 2~3か月
2
問 49
フローボリューム曲線を図に示す。
慢性閉塞性肺疾患の患者の結果はどれか。
1. 2.
選択肢1の画像選択肢2の画像
3. 4.
選択肢3の画像選択肢4の画像
2
問 50
Aさん(39歳、男性、会社員)は、最近口渇が強く、飲水量が増えた。毎日5L以上の水のような薄い排尿があり、夜間に何回も排尿に起きるようになったため病院を受診しホルモン分泌異常を指摘された。
原因と考えられるホルモンが分泌される部位はどれか。
  1. 視床下部
  2. 下垂体後葉
  3. 甲状腺
  4. 副腎皮質
2
問 51
眼底検査の前処置で散瞳薬を点眼する際の看護で適切なのはどれか。
  1. 白内障の既往の有無を確認する。
  2. 羞明が強くなると説明する。
  3. 散瞳薬による症状は30分程度で消失すると説明する。
  4. 眼を閉じた状態で検査室に誘導する。
2
問 52
脊髄造影について正しいのはどれか。
  1. 検査前の食事制限はない。
  2. 造影剤を硬膜外腔に注入する。
  3. 検査中のけいれん発作に注意する。
  4. 検査後は水平仰臥位で安静を保つ。
3
問 53
Aさん(52歳、女性)は、子宮頸癌で広汎子宮全摘術後に排尿障害を発症した。退院に向けて自己導尿の練習を開始したが、39.0℃の発熱と右背部の叩打痛が出現した。
Aさんの症状の原因として考えられるのはどれか。
  1. 膀胱炎
  2. 虫垂炎
  3. 腎盂腎炎
  4. 骨盤内膿瘍
3
問 54
流動性知能はどれか。
  1. 新聞を読む。
  2. 町内会の役員を務める。
  3. 結婚式のマナーを知っている。
  4. 携帯電話に電話番号を登録する。
4
問 55
Aさん(66歳、男性)は、尿管結石症で入院し、鎮痛薬の投与と点滴静脈内注射による持続輸液が開始された。日常生活は自立している。輸液開始の1時間後、Aさんの病室で大きな音がしたので看護師が駆けつけると、Aさんはベッドサイドに座り込んでいた。「トイレに行こうとベッドから立ち上がろうとして、点滴のスタンドをつかんだら滑った」と話した。転倒後の診察の結果に異常はなかった。
Aさんが再び転倒しないための対応で最も適切なのはどれか。
  1. 床上排泄にする。
  2. 誰の過失か明らかにする。
  3. 転倒の原因を一緒に考える。
  4. 夜間は家族に付き添いを依頼する。
3
問 56
Aさん(88歳、女性)は、中等度の認知症である。介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を利用している。Aさんに入浴を勧めるとAさんは「風呂なんて嫌だ」と強い口調で言い、理由を聞いても話さない。
このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
  1. 全身清拭する。
  2. 入浴の必要性を説明する。
  3. 石けんとタオルを見せる。
  4. 気持ちが落ち着いてから再び入浴を勧める。
4
問 57
Aさん(75歳、女性)は、自立した生活を送っている。尿失禁があるため、尿失禁用パッドを使用している。大腿内側部と外陰部の搔痒感を訴え、皮膚科を受診し外陰部搔痒症と診断された。
このときの指導内容で適切なのはどれか。
  1. 水分摂取を控える。
  2. 間欠的自己導尿を行う。
  3. 尿失禁用パッドの交換頻度を増やす。
  4. 搔痒感のある部位をアルコール綿で清拭する。
3
問 58
手指の巧緻性が低下している高齢者が操作しやすい補聴器の種類はどれか。
  1. 骨導補聴器
  2. 耳あな型補聴器
  3. 耳かけ型補聴器
  4. ポケット型補聴器
4
問 59
インフルエンザが流行しているが、小規模多機能型居宅介護を行う事業所では罹患者はいない。
この事業所で看護師が行う罹患予防の対策で最も適切なのはどれか。
  1. 宿泊の利用を断る。
  2. 湿度を10%以下に保つ。
  3. 利用者に手洗いを勧める。
  4. 利用者に予防的抗インフルエンザ薬を与薬する。
3
問 60
A君(8歳、男児)は、先天性内反足の手術後、両下腿のギプス固定を行う予定である。手術前にA君に対してギプス固定後の日常生活に関する説明をすることになった。
A君に対する看護師の説明で適切なのはどれか。
  1. 「シャワー浴はやめておきましょう」
  2. 「ギプスの部分を高くしておきましょう」
  3. 「足のゆびを動かさないようにしましょう」
  4. 「ギプスを外すまでベッド上で過ごしましょう」
2