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第94回看護師国家試験

午前問題
問 61
「10%塩酸リドカイン液10mLをブドウ糖液と混合し500mLにして2mg/分で点滴静脈内注射」が処方された。
注入速度で正しいのはどれか。
  1. 1.0mL/分
  2. 2.0mL/分
  3. 5.0mL/分
  4. 10.0mL/分
1
問 62
患者が病院を退院するときの継続看護で、病院の看護師が行わないのはどれか。
  1. 在宅での医療処置方法の紹介
  2. 介護保険制度の説明
  3. 福祉サービスの情報提供
  4. 要介護認定の申請
4
問 63
チームナーシングで正しいのはどれか。
  1. 患者と1対1の関係が確立できる。
  2. 業務効率を1番に考えた方法である。
  3. メンバーの直接の指揮は看護師長である。
  4. メンバーは患者に関する情報を共有する。
4
問 64
訪問看護の機能で適切でないのはどれか。
  1. 薬剤師との連携・調整
  2. 在宅看護に必要な機材の整備
  3. 家族員の介護分担の決定
  4. 症状の悪化防止
3
問 65
父、母、小学4年生と1年生の息子2人の4人家族。兄が交通事故で頸髄損傷になり、退院後、自宅で暮らすことになった。
家族関係を維持するための指導で適切なのはどれか。
  1. 弟の退行現象に注意する。
  2. 患児の世話は全面的に母親がする。
  3. 事故については家族の中で話題にしない。
  4. 患児の要求を最優先する。
1
問 66
在宅高齢者の転倒を予防する工夫で適切なのはどれか。
  1. 敷居の段差にじゅうたんを敷く。
  2. 室内の電気コード類は固定しない。
  3. 夜間の移動には視線の高さに光源を置く。
  4. 浴槽や階段に滑り止めマットを敷く。
4
問 67
介護保険に基づく訪問看護サービスを活用して在宅療養を始める予定の患者。
この患者に対する病棟看護師の役割で最も適切なのはどれか。
  1. 導入するサービスを決定する。
  2. 訪問看護師と患者情報の詳細を共有する。
  3. 家族が自立するまで介護指導をする。
  4. 主治医から訪問看護指示書を受け取る。
2
問 68
膀胱内留置カテーテルを挿入している在宅患者を訪問した。
直ちに医師へ報告する必要があるのはどれか。
  1. 体温が37.5℃である。
  2. 尿もれがある。
  3. 昨日から血尿が出ている。
  4. 尿に浮遊物がある。
3
問 69
在宅酸素療法の適応になり退院した患者。
入浴時の指導で適切なのはどれか。
  1. ぬるめの湯に時間をかけて入る。
  2. 動悸がしたら休息をとる。
  3. 発熱のあるときはシャワー浴にする。
  4. 酸素流量は労作時の半分にする。
2
問 70
在宅で長期に膀胱内留置カテーテルを挿入している男性患者。
カテーテル管理の指導で適切なのはどれか。
  1. カテーテル交換は週に3回行う。
  2. 蓄尿バッグは膀胱の位置より低く保つ。
  3. 留置中は入浴をしない。
  4. カテーテルを下腿内側に固定する。
2
問 71
75歳の在宅高齢者。5年前に脳卒中の既往がある。最近、流涎が目立ち咀嚼している時間が長く、口腔内に食物が残留していることが多い。嚥下反射は保たれている。
介護者への指導で適切なのはどれか。
  1. 食べるときに調味料を使って嗅覚を刺激する。
  2. 口に入れる1回量を少なくする。
  3. ゼラチンやかたくり粉でとろみをつける。
  4. 食前に口唇や舌の動きを促す運動を勧める。
4
問 72
壮年期の特徴で正しいのはどれか。
  1. 肺活量は40歳代から低下する。
  2. 性的反応が起こるまでの時間が短くなる。
  3. 明暗の変化に対する視覚の反応が急に減退する。
  4. 女性よりも男性の方が体力低下の時期は早い。
3
問 73
右側に胸水が貯留している患者で正しいのはどれか。
  1. 右側に比べ左側の打診上の横隔膜の可動域が小さい。
  2. 右側に比べ左側の声音震盪が減弱する。
  3. 左側に比べ右側の胸郭の動きが大きい。
  4. 左側に比べ右側の呼吸音が減弱する。
4
問 74
がん患者の問題解決型対処行動はどれか。
  1. 運命だと自分に言い聞かせる。
  2. 信仰を深める。
  3. 病気の事は考えない。
  4. 専門医の診療を受ける。
4
問 75
禁煙を目標とする人の自己効力感を高めるのに適切なのはどれか。
  1. 達成可能なプランを看護師が立案する。
  2. 自然に禁煙できるのを待つ。
  3. 短期間でも禁煙できればほめる。
  4. 禁煙による離脱症状は我慢するよう指導する。
3
問 76
肥満症で適切なのはどれか。
  1. 内臓脂肪型は高脂血症の発症の危険性が高い。
  2. BMIが20以上は肥満である。
  3. 診断初期から薬物療法と食事療法とを組み合わせる。
  4. インスリン抵抗性が高まると血糖値が低下する。
1
問 77
職業病とその原因との組合せで正しいのはどれか。
1.
伝音性難聴
高周波の強い騒音
2.
職業性腰痛
軽重不同物の取り扱い
3.
熱中症
異常乾燥条件での作業
4.
潜函病
急激な増圧によるガス塞栓
2
問 78
急性中毒患者の急性期管理で適切なのはどれか。
  1. 一酸化炭素中毒では高濃度酸素を吸入する。
  2. 急性アルコール中毒では全身を冷却する。
  3. 覚醒剤中毒では全身を十分に保温する。
  4. ふぐ中毒では下剤を与薬する。
1
問 79
開腹手術を受けた患者の手術当日の無気肺予防で適切なのはどれか。
  1. 肺雑音を認めた場合は直ちに吸引を行う。
  2. 深呼吸を1、2時間ごとに行う。
  3. ネブライザー吸入中は鼻から吸息する。
  4. 痰を喀出できるように咳嗽は勢いよく行う。
2
問 80
下咽頭癌で放射線治療を受ける入院患者への説明で正しいのはどれか。
  1. 「うがいをして口の中を湿らせましょう。」
  2. 「照射部位は石けんで洗ってください。」
  3. 「照射が終わるごとにマーキングを洗い流しましょう。」
  4. 「食事は普通食のままです。」
1
問 81
ショックの進行予防に頭側の軽度挙上が有効なのはどれか。
  1. 出血性ショック
  2. 心原性ショック
  3. 敗血症ショック
  4. アナフィラキシーショック
2
問 82
心筋梗塞後の患者の生活指導で正しいのはどれか。
  1. 1回の運動時間は90分が効果的である。
  2. 運動の種類は等尺性運動が適当である。
  3. ボルグ指数の「かなり楽である」の強度で運動を行う。
  4. 階段歩行が可能であれば性生活も可能である。
4
問 83
WHOが提唱している緩和ケアの基本方針と合致しているのはどれか。
  1. 痛みを緩和しつつ延命に努める。
  2. 死の受容に向けてあらゆる面からサポートする。
  3. 痛みを始めとする諸症状の緩和を図る。
  4. 緩和ケアには家族へのケアは含まない。
3
問 84
慢性閉塞性肺疾患患者の日常生活の指導で誤っているのはどれか。
  1. カロリー制限
  2. 感染予防
  3. 禁煙
  4. 便秘予防
1
問 85
20歳の女性。突然の呼吸困難によって救急車で来院した。呼吸数38/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)99%、手のしびれを訴えていた。
対応で適切なのはどれか。
  1. 酸素吸入
  2. 起坐呼吸
  3. 紙袋による再呼吸法
  4. 口すぼめ呼吸
3
問 86
ペースメーカーを装着している患者への生活指導で正しいのはどれか。
  1. 腕立て伏せで胸筋を鍛える。
  2. 体脂肪計による計測を定期的に行う。
  3. 入浴時の水位はペースメーカー挿入部位より低くする。
  4. 吃逆が続く時は受診する。
4
問 87
鎖骨下静脈への中心静脈カテーテル挿入時の説明で正しいのはどれか。
  1. 「側臥位でカテーテルを挿入します。」
  2. 「カテーテル挿入後、胸部エックス線撮影を行います。」
  3. 「挿入後24時間のベッド上安静が必要です。」
  4. 「カテーテル挿入後は刺入部の消毒を毎日行います。」
2
問 88
胃内視鏡検査を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
  1. 「前日の昼食から絶飲食になります。」
  2. 「前処置のために当日の朝は浣腸を行います。」
  3. 「咽頭麻酔剤はしばらく飲み込まないようにしましょう。」
  4. 「検査終了後はすぐに食事ができます。」
3
問 89
肝性脳症の看護で誤っているのはどれか。
  1. 高蛋白食にする。
  2. 粘膜保護薬を与薬する。
  3. 尿量の管理を行う。
  4. 便通を整える。
1
問 90
痛風で正しいのはどれか。
  1. 血清尿酸値が3mg/dL以上をいう。
  2. 疼痛部位は手関節が最も多い。
  3. 食事の摂取エネルギー制限を行う。
  4. 若年女性に多い。
3